キンコン西野、3カ月前に発売したばかりの絵本「えんとつ町のプペル」を無料公開して賛否両論

西野さんの行動力に感心する人もいれば、ほかのクリエイターに迷惑がかかるのではという否定的な意見も。

» 2017年01月19日 21時27分 公開
[まっつねとらぼ]

 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが1月19日、「お金の奴隷解放宣言。」のタイトルでブログを更新。3カ月前に発売したばかりの絵本「えんとつ町のプペル」の全ページをWebで無料公開したことを報告しました。それを受け、TwitterなどのSNSでは、賛否両論が巻き起こっています。

西野亮廣 「お金の奴隷解放宣言。」のタイトルでブログを更新した西野さん(画像はキングコング 西野 公式ブログから)

 なぜ作品を無料公開したのか。西野さんによると、ある小学生から届いた「2000円は高い。自分で買えない」との声がきっかけだったそう。絵本には特殊なインクを一般的な作品より多く使っている関係でギリギリの値段設定だったそうなのですが、「自分は『えんとつ町のプペル』を子供にも届けたいのに、たった『お金』という理由で、受けとりたくても受けとれない子がいる」「お金など介さずとも、昔の田舎の集落のように、物々交換や信用交換で回るモノがあってもおかしくないんじゃないか。『ありがとう』という『恩』で回る人生があってもいいのではないか」などの考えから、無料公開を決意しました。

 また、通貨を支払うことでものを得るという、現代では当たり前となっている制度に対して、「『お金が無い人には見せませーん』ってナンダ?糞ダセー」と批判する一文も。「モノによっては、そういうモノがあってもいいのかもしれません」としながらも、「はたして全てのモノが『お金』を介さないといけないのでしょうか?」と、持論を展開しています。

 制作側としては「実はこの決断には勇気が要りました」という西野さん。しかし、読みたいけど読めない人がいるという現状に気付かせてくれた小学生に対し、「もう大丈夫だ、2000円なんて必要ないぞ!」「そしてキミが、キミのタイミングで、誰かに恩を贈ればいい」と呼びかけました。

 その後、ブログはしばらくしてから追記された「…てなワケで俺は無料にするけど、その代わり他のクリエイターに『西野はタダにしたんだからおまえもしろ』なんて絶対言っちゃダメよ」との言葉で締めくくられています。

西野亮廣 23万部を突破した「えんとつ町のプペル」(画像はキングコング 西野 公式ブログから)

 このことを受けTwitterなどでは、「こういうの新鮮だしスゴいと思う」「西野さんかっこいい」「西野さんの行動力は素直に感心できる」といった称賛の声があがる一方、「クリエイターに支払う対価も下げてしまう可能性がある」「少なくとも、こういう前例はクリエイターにとってはマイナスな気しかしない」「絵本の読み聞かせ公演を無料でやるとかさ、そういう方法もあったと思う」など、西野さんの行動がほかのクリエイターたちにマイナスの影響を及ぼしかねないといった否定的な意見もあがりました。

関連キーワード

お金 | 無料 | 絵本 | お笑い芸人


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」