ブラジルでサメにかまれた観光客、約36万円の罰金を請求される 野生生物に軽率に手を出してはだめという教訓
女性は軽症で済みました。
» 2017年02月09日 21時00分 公開
[福田瑠千代,ねとらぼ]
世界遺産にも登録されているブラジルのフェルナンド・デ・ノローニャ国立海洋公園で、サメにかまれた観光客の女性が罰金1万レアル(約36万円)を請求される事件がありました。踏んだり蹴ったりだな!
事件が起きたのは2月6日。女性はニシレモンザメの赤ちゃんを発見すると、一緒に写真を撮りたかったのか、素手で持ち上げようと手を伸ばしました。するとサメの赤ちゃんが猛反撃! 手にかみ付いたまま離れなくなってしまいました。付近にいた知人男性が助けに入りましたが、サメはなかなか離してくれません。1分近い格闘の末、やっとのことでサメを引き離すことに成功すると、女性はそのままサメを遠くへ投げ飛ばしてしまいました。
その後、居合わせた他の観光客により撮影された動画がネットに投稿されました。するとコメント欄が大炎上。「浅はかな行為」「逮捕されるべき」という女性に対する批判が相次ぎました。事態を把握したシコ・メンデス生物多様性研究所は翌2月7日、女性とその知人男性を呼び、事情を聴取。その結果、保護区で絶滅危惧種に危害を加えるような行為を行ったと認定され、女性と知人男性がそれぞれ1万レアルの罰金を課せられることになりました。
同公園は公式Facebook上で、保護区の生物たちになるべく干渉しないようにすることは、そこに生きる生物たちへの敬意の印であると共に、保護区を持続させるために不可欠なことであると呼びかけています。なお、自業自得とはいえ踏んだり蹴ったりだった女性は、地元の病院で手当てを受け、軽症で済んだそうです。
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