「断崖絶壁で犯人を追い詰める刑事ドラマにうんざり」 広井王子原作のハードボイルドドラマ、キャストも展開にざわつく

悪・即・殺のハードボイルドスタイル。

» 2017年03月10日 23時17分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]

 「魔神英雄伝ワタル」「サクラ大戦」など多くの人気作品を手掛けた広井王子さん原案の完全オリジナル作品として4月7日からテレビ東京系で放送開始の連続ドラマ「CODE:M コードネームミラージュ」の製作発表記者会見が都内で開催され、広井さんのほか、主要キャストの桐山漣さん、要潤さん、佐野ひなこさん、武田真治さんが登壇した。

「CODE:M コードネームミラージュ」キャスト 左から原作者の広井王子、要潤、桐山漣、佐野ひなこ、武田真治(敬称略)

 同作は、政治的、社会的には表だって解決できない犯罪を警察内特殊部隊「K-13」が解決していくいわゆる刑事ドラマもの。ただし、作中の主人公が見せるガンアクションや近接格闘は刑事ドラマにありがちな獲物を前に舐めプするものではなく、寡黙に悪・即・殺のハードボイルドスタイル。そこにハッキングなどサイバーパンクなエッセンス、さらに1980年代のアメリカを代表するSFアクションテレビドラマ「ナイトライダー」のナイト2000を連想させる人工知能搭載作戦車両も登場し重厚な世界観を作り出しているのが特徴で、攻殻機動隊や007などに近い雰囲気を感じさせる作品だ。

広井王子さん

 原作者の広井さんは記者会見で、一昨年の夏に企画の依頼を受けたが、5度にわたって企画がボツとなったことを明かす。GOサインが出たものは、「書いた後に、これは危ないなと思った。いきなり相手の頭を撃つ主人公の企画が通るとは思わなかった」と笑う。寡黙で冷徹に任務を遂行する主人公像は、「断崖絶壁で犯人を追い詰める刑事ドラマにうんざりしてた。銃を撃つ主人公なら、しゃべらない方がいい。スピーディな主人公を書けないかと思った」と説明し、「日本で銃を撃ちきれるか? その正当性を持たせられるかを考えた」と振り返った。

 K-13のトップエージェント“ミラージュ”こと森山真一を演じる主演の桐山さんは自身の役どころを「本当にしゃべらない。第1話の本読みで僕のセリフは二言。うちのひと言は『了解』だった」と明かし、「演じる僕からするとセリフがほしいけど、しゃべらずどう表現できるか? きちんと目で表現して(演技に)厚みを足していけたら」と役に意欲を見せた。

桐山漣佐野ひなこ ミラージュ・桐山漣とドブネズミ・佐野ひなこ

 一方、ミラージュと同じくK-13のエージェントで天才ハッカーとして任務に臨む“ドブネズミ”こと小暮美佳子役の佐野さんは、監視カメラなどセキュリティシステムの掌握など朝飯前といった腕前を持ちながら、どこか憎めないテンションやコスプレっぽいファッションが特徴的なキャラクター。佐野さんは役作りのためにセキュリティーベンダーの「ハッカー講習会」などに参加してテクニックを学んだのだという。

「ハッカーコンテストで優勝された方とかから、実際に使われているコマンドを教えてもらったりした。ハッキングするシーンでの所作には気を遣った。毎回衣装がポイントだったりするので、そこら辺も男性の方には見てほしいなと」(佐野ひなこ)

 警察庁のキャリア組という表の顔とK-13の責任者という裏の顔を持つ御崎蔵人役の要さんは、「ミラージュのセリフがほとんどない分、僕がひたすらしゃべります!」とニヤリ。基本的に指示を出す側だが、「気を緩めていたら、こないだロケに出て、銃を持たされました」とアクションシーンを予感させる話も飛び出した。ただし広井さんからは、御崎の沖縄への左遷が示唆されるなど先の展開は予断を許さない役どころになりそうだ。

要潤武田真治 要潤と武田真治

 また、K-13が対峙(たいじ)することになる、裏社会にも精通する不動産王・鯨岡憐次郎を演じる武田さんは役どころを「いまの時点でラスボス」と表現。「手探りでもがきながら演じていて、『NIGHT HEAD』に取り組んでいた時と同じ感覚」と、自身の出演した過去作に言及しながら同作の印象を語った。

 2クール全25話で放送される同作について広井さんは、「最終話(25話)は3つのパターンを用意していて、脚本担当スタッフと、ドラマの流れや方向性を見ながら決める。最終話では誰かが必ず死ぬ。僕は、『ミラージュ、死ね』と思っているんだけど」と冗談めかして話すと、キャストは未知なる展開に慌てた表情をのぞかせた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/25/news023.jpg 小1息子「からあげって書いてある」→視線の先には…… 爆笑の珍回答が540万再生「かわいいから正解にしちゃおう」「オチwww」
  2. /nl/articles/2406/25/news174.jpg かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  3. /nl/articles/2406/24/news076.jpg 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  4. /nl/articles/2406/25/news021.jpg 0歳赤ちゃんと2歳兄、“世界一かわいい兄弟げんか”がはじまったワケは…… 必死な兄の姿に「笑っちゃった」「たまらんです」
  5. /nl/articles/2406/24/news128.jpg 現存するの……!? 実家で見つけたティッシュ → 書かれていた“まさかの文字”に驚がく レアすぎる品に「すごっ」「もう27年か」
  6. /nl/articles/2406/25/news047.jpg 「美しすぎる文章」 90歳の祖母から届く小説のような手紙に反響 「素敵なおばあさま」「こんな文が書きたい」
  7. /nl/articles/2406/25/news121.jpg 44歳・遠野なぎこ「エヘッ お手て繋いでテクテク」 友人と連日外食→距離感問うSNSコメントにピシャリ「即ブロックしますからね」
  8. /nl/articles/2406/24/news137.jpg 「そうはならんやろ」 洗濯機で洗ってしまった“まさかのお菓子” → 衝撃の光景に6万いいね 「やばすぎw」「驚きの白さ」
  9. /nl/articles/2406/25/news032.jpg 大切なランプを壊してしまった妻 片付ける夫に「どうしてイライラしないの?」と聞くと…… 25万いいねを集めた回答がすてき【海外】
  10. /nl/articles/2406/25/news030.jpg 学校に行かせてもらえない娘の“絶望的状況”に「まさにトラップ」「家で自習ですね」 行く手を遮る正体に同情の声続々
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」