やしろあずきの調査―― 明らかに燃えそうなことを何でSNSに投稿しちゃうの? 経験者に聞くネット炎上の理由と怖さ(後編)(1/3 ページ)

炎上から学んだこと。そして、若者に伝えたいこと。

» 2017年03月19日 12時30分 公開
[やしろあずきねとらぼ]

 どうも、やしろあずきです。


やしろあずきの調査

 この記事は前回の記事の続きとなりますので、もしまだ読んでない方がおりましたらぜひ目を通してもらえればと思います。


 前編では実際に炎上を経験した人と接触し、炎上に至った経緯や炎上中の心境、出来事などをお話ししてもらいました。

 ネット上の炎上が収まってもリアルでは燃え続け、それによって最終的には引っ越しという結末を迎えてしまう……。

 ネット上の炎上なんて大元を削除すれば問題ないさ〜なんて楽観視していた人たちも炎上の怖さを理解いただけたのではないでしょうか。


やしろあずきの調査

 さて後編では、なぜ炎上の原因となるツイートをしてしまったのか、炎上を起こしてしまう人たちはどのような考えでそんなツイートをしてしまうのかなど……炎上してしまう人の気持ちや、炎上を防ぐためにどのようにSNSに向き合っていけば良いのかを、実際に炎上してしまった人の目線から聞いていきたいと思います。


なぜ炎上するような投稿をしちゃったの?

やしろあずきの調査

「前も同じようなことは聞いたんだけど、もうちょっと詰めて聞きたくて……炎上の火元となったツイート、有名人への行き過ぎたリプライですけど……それをした時、炎上するとは少しも思ってなかった? 何を思ってそんなツイートをしちゃったの?」



やしろあずきの調査

「全く思ってなかったですね……。今考えれば炎上する要素しかないツイートですけど、当時はやはり自分の中の感覚がまひしていたんだと思います。前に話した通り、有名人のTwitterアカウントって、本当にその人が見ているものじゃないって自分の中で決め付けちゃってるところがあって」



やしろあずきの調査

「うんうん」



やしろあずきの調査

「なんというか、有名人に迷惑なリプライを送ってる人ってみんなそんな感じだと思うんですよね。実際にそのメッセージを本人が目にするという事実がどこかしら抜けてる、希薄になってる気がします」



やしろあずきの調査

「それは、『どうせ本人じゃなくスタッフが見てるんだろ』的な?」



やしろあずきの調査

「いえ、そういうんじゃなく……なんというか対人間じゃなく、Twitterのアイコンに話しかけてる感覚みたいな……。だから『何を言ってもいいだろ!』って強気になってしまう」



やしろあずきの調査 割とみんな見てるみたいです

やしろあずきの調査

「なるほど、機械相手に話しかけてるみたいな感覚になっちゃうんだ。確かに有名人は事務所の方針とかでファン個人に返信できない人って多いからな。でもそういう人ほどちゃんとリプライ全てに目を通してたりする」



やしろあずきの調査

「そうですね……。あと自分が悪口を送ってしまったのは、“身内のノリ”が行き過ぎたせいでもあると思います」



やしろあずきの調査

「身内のノリ?」



やしろあずきの調査

「当時、まあ今もですけどTwitterのフォロワーはみんな学友で、その中で流行ってたんですよね、有名人にいわゆるクソリプを送り合う遊び的なものが……。それで反応がもらえたら勝ち、みたいな。今考えるとほんと最悪な遊びですよね……」



やしろあずきの調査

「SNSの誤った、というか危険な使い方だなぁ……」



やしろあずきの調査

「まあ、僕が犠牲になることでその遊びは一切なくなったんですが……やっぱり身内でそういう競いごととかをしてると、調子に乗っちゃうというか、『アイツよりももっとひどいクソリプしてやるぜ!』という気持ちになっちゃって」



やしろあずきの調査

「なるほど、それでどんどん悪口をツイートするようになってしまって、結果炎上してしまったと。じゃあもう仲間内の誰が炎上してもおかしくなかったんだね」



やしろあずきの調査

「そうですね……。ただ、当時そういったツイートをしてしまったのは、自分のSNSに関する認識の甘さと仲間がみんなやってるから大丈夫だ、という安心感があったからだと思います」



やしろあずきの調査 同調圧力ってあるよね

やしろあずきの調査

「赤信号みんなで渡れば怖くない的なね……。昔からそういう内輪の悪ノリっていうのはあったけど、それをSNSでやっちゃうと全世界の人に見られちゃうからね」



やしろあずきの調査

「そうですね。全世界の人に見られてるって意識もあまりなかった。そういう意識があったら絶対にあんな発言はできなかったと思います」



やしろあずきの調査

「鍵をつけずにやってたんだもんね」



やしろあずきの調査

「そうですね……フォロー、フォロワーが自分の身内のみってだけで自分の中では『自分たち以外は見れない遊び場』みたいな感覚になってたんだと思います。そういう人って結構いそうなので本当に気を付けたほうがいいと思いますね」


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」