スマホを見ながら筆を運ぶだけで絵が描ける ARを活用した作画補助アプリを試してみた

少々コツが必要ですが、絵心がなくともそれっぽく仕上がります。

» 2017年05月17日 08時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 AR(拡張現実)技術を用いた作画補助アプリ「SketchAR」が注目を集めています。スマートフォンのカメラを画用紙にかざすと、画面上に手本の絵が出現。アプリの画面を見ながら手を動かせば、手本と同じ絵が描ける仕組みです。本当に描けるかどうか、ちょっと試してみました。


公式サイト SketchAR

 初回起動時に利き腕を選ぶと使いかたが表示。指示通り画用紙の上辺と左辺に2個ずつ丸を描くと、アプリがマーカーとして認識し用紙の形などを把握してくれるようです。カメラで用紙をとらえると、画面上の用紙に手本の青い線が出現。紙やスマホが多少動いても、マーカーを基準にして手本が移動し、ブレないよう調整してくれます。


利き腕チュートリアル アプリの指示通り、4カ所に丸を描きます。位置は“なんとなく”でいいようです

手本選択 数多くのサンプルから手本を選択。女性の裸体もありましたが、今回は我慢して右下にある女性の(可能性がある)ドクロを選びました

手本 画面に映った用紙の上に、ドクロが青い線で出現。あとはこれをなぞるだけなのですが、スマホや用紙の位置が悪いと、手本がガタガタ揺れたり大きさが変わったりして、うまく描けません

 あとは画面に映る自分の手元を見ながら、青い線に沿って筆記用具を動かしていけば描けるはず……なのですが、ここで困った問題が。筆者の不器用さゆえか、作画中にマーカーが手で隠れたりスマホが大きめに動いたりすると、アプリの認識が狂って手本がブレてしまいます。そこで、用紙は空き箱に貼り付け、スマホはスタンドに置き、両者が垂直に立つよう固定して作業を進めました。


作業風景 ありあわせの材料でととのえた作業環境。画面が近すぎて老眼が始まりかけたおじさんに厳しいのはさておき、線がブレることもなく安定して描けました

 我ながらものすごく頭の悪い使いかたをしている気もしますが、その後の作業は順調。スクリーンショット撮影時にスマホの位置がズレるトラブルなどはありつつも、それなりに見られるスケッチが仕上がりました。やっていることはトレスなのに、技量不足のせいでオリジナリティが生まれているような気がしなくもないですが。


作画中 作画中の画面。鉛筆の線が全然手本と合っていないのは、片手でスクリーンショットを撮ろうとすると、どうしてもスマホがガタつくからです

手本完成 作画前の手本と、完成したスケッチのスキャン画像。うん、だいたいあってる

 上手に描くには、アプリが認識しやすくなるよう小さめの用紙を使ったり、画板などで用紙を固定したりといった工夫が必要のようです。また、リアルの手と画面上の手、それぞれの動きがうまく連動しないため少し描きにくく感じました。こうなるとトレーシングペーパーやトレス台のほうが優秀なのではないかとも思えるのですが、スマホさえあれば手近な道具だけで描ける点は便利です。


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」