高須院長、損賠1000万円で民進党・大西健介議員と蓮舫代表を提訴へ 大西議員は「誤解されている」と困惑

大西議員は取材に対し、高須クリニックを批判したわけではないと否定しています。

» 2017年05月18日 21時22分 公開
[宮澤諒ねとらぼ]

 高須クリニックの高須克弥院長が5月18日、民進党・大西健介衆議院議員と蓮舫代表を提訴することをブログなどで明らかにしました。

高須院長 顧問弁護士との2ショットを公開した高須院長(高須院長のブログから)

 きっかけは、17日に開かれた厚生労働委員会での大西議員の質問。大西議員は美容医療の広告や勧誘の問題点について質問する中で、「CMも陳腐なものが多いんですね。皆さんよくご存じのように、例えば『YES ○○(まるまる)』とクリニック名を連呼するだけのCMとか」という旨の発言をしていました。

衆議院インターネット審議中継 厚生労働委員会で質問する大西議員(衆議院インターネット審議中継から)

 これについて、高須院長は「高須クリニックの施術料金は40年間変わっていない つまり『陳腐なCM』以外は高須クリニックとは無縁の話なのだ」と反論。「難癖そのもの」「ただでは済まさせません」と怒りをあらわにし、18日には「民進党の大西健介議員と蓮舫代表を提訴することにした」のタイトルでブログを更新。顧問弁護士との2ショットを添えて提訴する旨を宣言しました。


 今回問題となっている大西議員の発言は、一体どういう場面でなされたのでしょうか。衆議院が運営する「衆議院インターネット審議中継」で実際の映像が確認できる他、大西議員のFacebookでも質問がまとめられています。



 「『YES ○○』とクリニック名を連呼するだけの〜」という言葉が出てきたのは、Facebookの投稿にもある「名前と電話番号だけを連呼する派手なテレビCM」について言及した場面でのこと。「0120から始まる電話番号とクリニックの名前を言いながらごろごろ転がっているCM」など、いくつかの美容医院を想起させる発言をしており、その筆頭にあがったのが高須クリニックを思わせる前述の言葉でした。

 ねとらぼでは双方の意見を聞くべく、まずは高須院長を直撃。高須院長が大西議員の発言を知ったのはAbemaTVへの出演が終わった17日23時ごろ。怒りにかられた高須院長は、18日朝には弁護士へ連絡をとり、訴訟の準備を始めたといいます。口ぶりは穏やかでしたが、訴訟へ向けては着実に動いているようで、1000万円の損害賠償を請求することも明かしました。

 一方で大西議員は今回の事態に「困惑している」と回答。既に委員会の書き起こしを読み直しており、自らの発言に問題はなかったとの見解を示しました。大西議員によると、特定の美容医院の名前は出しておらず、誤解されているのだろうとのこと。

 その理由について大西議員は、「これは委員会でも話しましたが」と前置きした上で、次のように説明しました。まず、現在の医療法では広告の内容が著しく制限されているため、現状では医療機関名や連絡先を連呼するなど、限定的な事項しかCMでは伝えられないこと。そしてそういったCMは、患者が医療機関や治療方法を選択する上で有用なものとはいえないと指摘。委員会での発言は、そういった“情報の少ないCM”しか流せない現状を問題視したものであり、「高須クリニックを批判した」とする疑惑については否定しました。

 なお、高須院長側からはまだ連絡などは受け取っていないとのこと。高須院長が訴訟に向けて動いていることについては、そうなった場合は顧問弁護士に相談することになる、と回答しました。

関連キーワード

裁判 | 高須クリニック | 国会 | 蓮舫


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  6. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」