コラム
» 2017年06月10日 11時00分 公開

アンパンマンとの出会いと別れ、けものフレンズを正座で視聴 3歳児の「アニメと趣味」の変遷をたどる

けもフレは集中。

[赤祖父ねとらぼ]

連載:「むすこの レベルが あがった!」とは

子どもはささいなことでもどんどん吸収し、経験値を得てレベルアップしていきます。子どもがいつの間にか覚えていた新スキルを、もうあまりレベルアップしない大人が解説します。

ライター:赤祖父

1980年生まれ。東京都在住。妻、息子(2014年生まれ)、娘(2017年生まれ)と4人暮らしをしている普通のサラリーマン。趣味はインターネットと旅と写真。


 小さい子どもが「アンパンマン」を卒業するタイミングはいつか? という話題が一時期盛り上がった。乳幼児のほとんど誰しもが好きになり、ある時期に必ずいったん卒業する。そしていつか、もしその子が子どもを持つことがあったら再入学することになる、それがアンパンマンなのである。

 我が家の息子の場合も例に漏れず好きになり、そして後述の時期に急にアンパンマンを卒業した。私の場合は(世代的に幼児期にアニメのアンパンマンは始まっていなかったので)子どもができるまではアンパンマンなどろくに見たこともなかったが、何度も何度も見させられてそれなりにハマり始めた……ところで子どものほうはさっさと卒業してしまった。親のほうがその変化についていけないくらいである。

 というわけで、私の息子(2014年1月生まれ)の場合における、好んで見る映像作品についての変遷をご紹介したい。それぞれの子によっての好み、また育った時期によって変化が違うと思う。あくまでとある家庭のサンプルということで紹介してみたい。

「けものフレンズ」を正座で視聴

生まれてすぐの頃〜6カ月くらい

 生まれてすぐの頃はYouTubeで当時定番の“泣き止み動画”だった「ムーニーちゃんのおまじない」「ふかふかかふかのうた」、それに「タケモトピアノ」のCMを見ていた。子育て家庭には常識の情報なのだが、これらの動画は不思議と赤ちゃんが泣き止むと評判なのだ。しかしいつしかこれを嫌がり、見せるとかえって泣いてしまうようになった。そのときは赤ちゃんなりに飽きた、つまり一段階成長したのだろうか、と感じた。

ムーニーちゃんのおまじない
ふかふかかふかのうた

〜1歳

 この頃は初めての子育て世代たちがEテレ「おかあさんといっしょ」をはじめとした各種子ども向け番組の偉大さと有り難さに気付く時期であり、今までNHK受信料を払っていなかった人までもが、前向きに納め始める時期でもある。いくつかある番組の中でも、やや下の世代向けの「いないいないばあっ!」が好きなようで録画を何度も見せたりしていた。

 あとはベネッセの「こどもちゃれんじ」付属のDVDなどを見ていた。それとやはり「アンパンマン」は外せない。社会と断絶した暮らしか海外で暮らさない限り、どこかで必ず子どもの目にアンパンマンは入り、そして子どもはアンパンマンを求めてくる。そういう風にできているのである。どこにそんな魅力があるのか……ということを説明した仮説はいろいろ聞くが、あれこそカリスマという他ないのかもしれない。

〜2歳

 親の影響もあって鉄道の列車紹介DVDなどをよく見ていた。書店の片隅に設置されているクルクル回る棚に入れて売られている廉価なDVDは軒並み購入した。

 また放送1年遅れなのだが、日曜日朝に放送しているスーパー戦隊「トッキュウジャー」にハマる。もともと親である私が好きで買ってあった玩具もあって興味を持ち、何度も何度も第一話だけ見ていた。ただ当然ながら人間ドラマのパートはあまり興味がなく、ロボ(鉄道列車のモチーフ)にだけ興味がある様子で、そのうちあまり見なくなった。Eテレもあまり見なくなってしまった。

 「仮面ライダーエグゼイド」には一時期興味を持っていたが、やはりドラマパートで飽きてしまう様子である。食玩付きのソーセージは好んで食べ、玩具も比較的気に入っている様子だがそこはやむを得ないので、最近は親だけで夜に見ている。

アンパンマン卒業

 おそらく国内ほぼ全ての家庭が経験する「子どものアンパンマン卒業」イベントは、我が家の息子にも訪れた。2歳8カ月くらいの頃から、急にアンパンマンを見たいと言わなくなった――どころか、むしろ見たがらない(再生したら嫌がる)ようになった。まったく別れは唐突である。

 アンパンマンも毎週見ていると、例えばばいきんまんを倒さない回があったり、少しずつキャラ間の関係が変わったりと変化があるので楽しみになってくるのだが、子どもの前ではむしろ親が見ることすら許さなくなるのだ。

 また離れて暮らす私の親(つまり祖父母)が孫のためにと買ってきたアンパンマンの絵本やぬいぐるみなども、期待とは裏腹にほとんど興味を示さないという結果に。子どもの成長スピードは速すぎるので「三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」という言葉があるがまさにそれである。

〜3歳

 とにかく鉄道関係が好きだったので、DVDはよく買って見せてあげた。またトミカやプラレール、重機や車両なども好きだ。一方でぬいぐるみなどは全然好まないし、車両がロボに変形する玩具も車両モードしか好まない。この辺はかなり偏っているのではないかと少しだけ不安に感じている。3歳前後では船や飛行機にも興味の幅が広がり、特にジャンボジェット一覧の本を見ては「デルタ航空」「スイスインターナショナルエアラインズ」などと航空会社名を連呼している。いわゆる丸暗記だけだが、こういうのをスラスラ言えるようになるとうちの子は天才じゃないかしら、などと思ってしまうのが親心である。

電源車を凝視

 またよく分からないが大人向けの番組を好むことが多く、特に「鉄道ひとり旅」というダーリンハニー吉川さんが鉄道に乗るだけという番組が大好きなようだ。吉川さんを他の番組などで見ても「あ! よしかわ!」と言う。他にも鉄道関連の番組を録画して見せてみているが、他の芸能人が出演する番組にはあまり興味がないようで、ただ鉄道が映っていれば良い、というものでもなく、単純にその番組の面白さがないとだめなようだ。

〜現在

 3歳前後、ちょうどアンパンマンを卒業した直後くらいから、我が家の息子の場合は「ドラえもん」に夢中である。のび太のことを「のび太さん」と呼ぶくらいリスペクトしている様子だ。最近はAmazonプライムビデオでも過去のドラえもん作品が見られるのでリピートし続けている。

のび太さんマジリスペクト

 また3歳4カ月現在、直近の息子のブームは「けものフレンズ」である。これも「dアニメストア」で全話見られるので毎日毎日繰り返し見ている。アニメ好きの大人たちの間で高評価だった同作品だが、確かに見てみると表現やストーリーは子どもが見ても理解できそうな部分もあり、息子も「セルリアン」「ラッキーさん」などと作品用語もよく口にしている。

 ただ、息子の場合あまり怖い敵などが出るシーンは嫌いなようで、それ故にスーパー戦隊や仮面ライダーもあまり見ず、また「けものフレンズ」でも(ネタバレになるので詳しい理由は避けるが)11話、12話は嫌がって見ない。

 また最近は、なぜかテレビショッピングと放送大学をよく見るようになった。何でそうなるのかまったくよく分からない。

けもフレは正座

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