ニュース
» 2017年06月22日 22時38分 公開

セーラー服おじさん、ついに映画デビューを果たす 教祖になっても「にゃんっ♪」

怪しい人だらけのナンセンス娯楽活劇!

[藍乃ゆめねとらぼ]

 “セーラー服おじさん”こと小林秀章さんが、6月29日公開の映画「よろずや探偵談」で映画デビューを果たします。安心してください、セーラー服着てますよ。

セーラー服おじさん セーラー服おじさんの役どころは「ホワイト教団 教祖」。背後に信者を率いるも衣装はセーラー服である

 主人公は、うだつの上がらない四十男の嶋四郎。遺品整理の仕事ために、少年時代に憧れていたテレビドラマ「科学探偵 柳生十兵衛」を演じた男の家を訪れた嶋は、かつてのヒーローの死を受けて探偵になることを決意します。しかし依頼されるのは便利屋家業のような仕事ばかり。そんな中、嶋が住む亥鼻市で怪現象が多発し、嶋と自称・助手の未央は自主捜査に乗り出してゆくことになる――というナンセンス娯楽活劇です。

主人公・嶋四郎を演じる三浦知之 主人公を演じる三浦知之さん。顔中が洗濯ばさみだらけに! どうしてこうなった

元アイドルユニット「黒猫の憂鬱」のくり子 ヒロインの未央を演じるのは元アイドルユニット「黒猫の憂鬱」のくり子さん。不審人物だらけの中でかわいいを担当(かわいいだけではないけれど)

セーラー服おじさんが率いるホワイト教団の面々 セーラー服おじさんが率いるホワイト教団の面々。幾分田舎のヤンキー感ある

 監督は、千葉県出身で2008年にスタートした「ちば映画祭」を主導した沢村東次さん。「自らの生命保険と子ども2人の学資保険を解約して離婚危機に至ってまで作り上げた」と話す渾身の作品となっています。人生賭けてる。

 「コミカルな探偵モノを軸にしたちょっと変わった物語にしたい」との理由から、日本各地で自身の考えるキーワードに当てはまる人物と直接交渉したという沢村監督。セーラー服おじさんをキャスティングしたことについて沢村監督は「演技経験などは一切関係なく、小林さんからは放たれている匂いに呼ばれました」とコメント。演技の経験がないセーラー服おじさんですが、「いかがわしさと鋭い眼光を持ち合わせた人物を探していたところ、自分のアンテナに引っ掛かってきたのが小林さん」だったといいます。確かに画面映えしそうだ。

 映画初出演となったセーラー服おじさんは「私の素のキャラが引き出せるよう、いろいろ配慮されていたように思います。いつもの定番の『にゃんっ♪』ポーズを効果的に使ってくれたり」と監督の心遣いに感謝。「収録現場のあのピンと張りつめた空気を一緒に吸うことができたのは、貴重な経験でした」と語り、自身の限界に挑む一方で「自分にこんな役が回ってくる日が来ることをあらかじめ分かってたなら、小さいころから劇団に入るなどして、お芝居だけでなく、歌とかダンスとかも、やってりゃよかったと思う」と一抹の後悔をにじませているようです。また、とあるシーンの撮影中で日差しの気持ち良さに思わず眠ってしまい、共演者から「いびきかいてたぞ」といわれてしまったという和気あいあいとした裏話も聞かせてくれました。

 出演者には「日本で一番小さな手品師」であるマメ山田さんやアイドルユニット「黒猫の憂鬱」解散後ソロ活動をするくり子さんら、セーラー服おじさんに負けず劣らずの個性豊かな人物をキャスティング。そのため、ザムザ阿佐ヶ谷での上映会では「マメ山田マジックショー」やくり子さんのソロプロジェクト「コバルトブルーは白昼夢」によるステージなど、さまざまなイベントも同時開催する予定となっています。なお7月1日〜2日の2日間に限り、コスプレ衣装やハロウィーンチックなド派手衣装・メークで来場するとドレスコード割引が受けられる企画も。この衣装判定をセーラー服おじさんが行う予定です。せっかくなので教団入りした気分でセーラー服での来場もありかもしれない。

マメ山田 「日本で一番小さな手品師」とも呼ばれ、俳優としても活躍するマメ山田さんも重要な役どころで登場

伏見直樹 かつて新宿のホストクラブ「愛」のナンバーワンに君臨し、女に1億円貢がせたという伝説を持つ伏見直樹さんもセーラー服おじさんに誘われて映画出演

七菜乃 主人公の心を揺さぶる女性には、緊縛など特殊モデル含むアンダーグラウンドな芸術文化分野で活躍する七菜乃さん

ちきゅうすくいちきゅうすくい 事件を解決して地球を救おうとするストーリーにかけて、上映会では「ちきゅうすくい」も行われます

 よろずや探偵談は6月29日〜7月2日、東京のザムザ阿佐ヶ谷で上映(同時開催のイベントスケジュール、ドレスコード割引については公式サイトから)。また、カナザワ映画祭2017の「期待の新人監督賞」作品として7月15日〜17日の3日間、監督の舞台あいさつ付き上映が金沢21世紀美術館で行われます。


藍乃ゆめ


関連キーワード

セーラー服 | 映画 | アイドル | かわいい | 俳優


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/05/news021.jpg 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  2. /nl/articles/2312/07/news111.jpg 小沢仁志、愛車・マスタングを“世界に一台の色”に大胆カスタム 生まれ変わった姿に「おっほ!」「エルメス着やがった」
  3. /nl/articles/2312/06/news119.jpg 中尾明慶、「金八」で“めちゃくちゃケンカした同級生”と因縁の再会 10年前の悪態謝り倒し「芸能界でおかしくなっちゃった」
  4. /nl/articles/2312/04/news166.jpg アンパンマンの食パンを切ったら…… まさかの中身に「怖い」「うわぁぁぁ!!」など恐怖の声
  5. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. /nl/articles/2312/02/news048.jpg 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  7. /nl/articles/2312/07/news129.jpg 34年前の“伝説の名車”購入のオール巨人、72歳までの歴代免許証をずらり公開 「歴史を感じますね」「いい年の取り方」
  8. /nl/articles/2312/05/news100.jpg 兄犬が大好きすぎる弟犬、お散歩中もピッタリくっついて…… 二度見必至の光景に「迷惑だけどかわいすぎる」の声
  9. /nl/articles/2312/07/news024.jpg 生まれて間もなく捨てられていた保護子猫が“真っ白なエビフライ”に おなかいっぱい食べられるおうちで過ごす姿に心あたたまる
  10. /nl/articles/2312/07/news119.jpg 「ブギウギ」、幻の名曲熱唱に「これ朝ドラなんですか」「凄すぎる」 公式は「できるだけ楽譜に忠実に再現」
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」