「Fate/Grand Order」第6章が舞台化! 本当に3時間で足りるのか、ゲネプロを見てきた

ロマニまじか……。

» 2017年07月14日 23時15分 公開
[幻夜軌跡ねとらぼ]

 累計900万ダウンロードを超える人気アプリ「Fate/Grand Order」の中でもファンに好評の第6章を舞台化した「Fate/Grand Order THE STAGE 神聖円卓領域キャメロット」が、7月14日から17日までZeppブルーシアター六本木で上演されます。すでに秋講演も決まっている同舞台のゲネプロを見てきました。

マシュ ナナヲアカリ これまで謎だったマシュと融合した英霊の正体がこの舞台で明らかになる!?

 「Fate/Grand Order」は、13年前のノベルゲーム「fate/stay night」から始まった通称・fateシリーズの最新作。現代まで生き残った魔術師である主人公が、召喚された歴史上の英霊と契約し、万能の願望器である“聖杯”を手に入れるための戦いに身を繰り出す、というのが全シリーズに通じる話の流れで、今作では新米魔術師の主人公が、過去の人類史に散らばった聖杯が生んだ7つの特異点を正すため、人間と英霊が融合した少女・マシュとともに聖杯を探索する任務に就くストーリーです。

 今回舞台化されたのは、1273年に確認された6つ目の特異点。十字軍に奪還されたばかりの“聖地エルサレム”で円卓の騎士たちを率いるのがアーサー王。fateシリーズの初代ヒロインでもある彼女が敵となって立ちはだかる内容です。fateシリーズの生みの親である奈須きのこ先生が円卓の騎士が共演するシナリオを書くと発表し、ファンの喜びが頂点に達したストーリーでもあります。

 舞台の主人公は、アーサー王の最後を看取って聖剣エクスカリバーを湖の聖霊に返したと伝えられる騎士ベディヴィエール。特異点を生み出して人類を滅ぼす側に立ったアーサー王に従う円卓の騎士の中で、ただ一人あらがう人物を佐奈宏紀さんがどう演じるのかに筆者は注目していました。

Fate/Grand Order THE STAGE  神聖円卓領域キャメロット 円卓の騎士 超常の騎士「円卓の騎士」

 物語はベティヴィエールの視点で描かれ、より深く彼の内面が伝わる構成でした。また、原作が大ボリュームなので、3時間とはいえ描ききれるのかという疑問は始まってすぐに解消されました。前は下段、後ろは上段とステージを2分割して、時折、2つの場面を平行して見せるという手法で、テンポよく話が進んでいきました。舞台では建物や背景、英霊が消滅するシーンの映像を取り入れた演出にすることで自由度が広がった印象です。

ベディヴィエール 佐奈宏紀 主演の佐奈宏紀さんの本格的殺陣が随所に

 原作をカットした部分はあっても、メインキャストの登場ごとに歌と踊りによる演出を入れるなど、要所は押さえた上でメインキャストにしっかりスポットを当てています。超常現象のオンパレードな英霊の戦いぶりも、想像以上に本格的な殺陣パフォーマンスで見応えあるものになっており、英霊が使う必殺技「宝具」も映像を使った演出で盛り上がります。シリアスなストーリーの随所には笑いも盛り込まれ、客席からは時々笑い声も聞こえました。

ロマニ 井出卓也 ロマニはいつだってカルデアから通信で皆のバックアップをしているんだ!

ate/Grand Order THE STAGE  神聖円卓領域キャメロット メインキャスト ステージを上段と下段に分けることで演出の幅が広がっています。

 舞台は二幕構成で、アーサー王との直接対決に向かっていく流れの中では、円卓の騎士がなぜ人類の敵になったのか、なぜベティヴィエールだけがアーサー王にあらがったのか、そして、ずっと明かされてこなかった、マシュと融合した英霊の正体も明らかになります。

 原作にない要素として、歌と踊りが一番大きいと感じます。原作の感動が、より胸の奥に響いて目頭が熱くなる内容でした。取材の写真撮影がなければ確実に泣いていたレベル。原作をできる限り忠実に再現しつつ、原作にはない要素を加えた同舞台は、原作を見たファンにこそ、喜んでもらえそうです。

公演日

夏講演:2017年7月14日〜7月17日

秋講演:2017年9月29日〜10月8日

劇場:Zeppブルーシアター六本木

キャスト

ベディヴィエール:佐奈宏紀ほか

スタッフ

原作:Fate/Grand Order(FateRPG)

脚本・演出:福山桜子

音楽:大塚 茜   

   芳賀敬太(「Fate/Grand Order Original Soundtrack ?」より)

   深澤秀行(「Fate/stay night Original Soundtrack&Drama CD「Garden of Avalon glorious,after image」より)



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