ニュース
» 2017年07月28日 16時12分 公開

「Portal」をマウスなしでクリア 4000時間を費やしたPortal狂が到達した未踏の領域

視点移動を使わずに37分でクリア。

[Minoru Umise,AUTOMATON]
AUTOMATON



ポータル

 Valveから2007年に発売されたパズルFPS「Portal」。プレイヤーは「ポータルガン」を壁や床に撃つことで2つの地点をワープできる「ポータル」を作り出し、ステージをクリアしていく。戦闘を排除したゲームシステム、ポータルを作るというシンプルなルールながら奥深いゲームデザインが世界中で高評価を得た。ゲームをクリアするために不可欠なのは、視点移動だ。仕掛けを突破するために周りを見渡し、状況を把握していくことが求められる。

 そんな「Portal」を、マウスを動かさずにクリアするプレイヤーが現れた。オーストラリア出身のプレイヤーImanex氏は視点移動を使わずに「Portal」を37分で完走するという前人未到の領域に足を踏み入れている。

 プレイ動画を見てもらえれば分かるが、Imanex氏は視点移動を全くしていない。視線を固定させたままポータルガンを撃ち込み、通常の移動とポータル移動を駆使して全てのパズルをクリアしているのだ。ポータルガンの発射はキーボードに割り当てているので、「マウスなし」とも表現できる。AUTOMATON編集部はImanex氏に話を聞き、この挑戦のきっかけや、動画における見どころについて直接解説してもらった。

何が何だか分からない

 Imanex氏は、全てのチャレンジが困難であったとしながら、特に苦労したのは22分33秒からの場面だったと伝えてくれた。炎に包まれた床の上をリフトで移動する場面だ。ここは通常のプレイならば、視点を変更してポータル移動し事なきを得るわけだが、マウスを移動させることができないので、そうした回避もできない。炎にあたる瞬間に壁にポータルを撃ち込み素早く入るというテクニックが必要で、何度もやり直しを強いられたという。直後23分8秒の対岸にわたる場面では、Accelerated Back Hoppingというグリッチを使い高速バックステップをかましながらパズルを突破。全て正攻法というわけではなく、場面によっては25分15秒のように扉の裏をめくるかのようなグリッチを駆使してステージをクリアしている。このテクニックは一部のステージでしか使えない。

 10分46秒からのシーンでは無重力のように空間を操り、12分57秒ではタレットを巧みに避けるテクニックを披露するなど、もはや何が起こっているのか分からないというシーンが大半だろう。いずれにせよ、どのシーンもグリッチやアイデアをフルに使っていると氏は語っている。


ポータル

 Imanex氏はもともとスピードラン(RTA)プレイヤーで、2010年から「Portal」のスピードランに励んでいたという。しかし、時に速さを追求するあまりゲームそのもの自体を楽しめなくなったことも増えていった。そんなImanex氏はある日『ポケットモンスター(以下、ポケモン)』のスーパープレイからヒントをもらったという。この『ポケモン』のスーパープレイは、ジムバッジを1つも取得せずにポケモンを151匹集めるというもの。ゲーム本来の目的を完全に無視した、でたらめなプレイを見たことで、氏の「Portal」における情熱をぶつける手段は、スピードランに限らないと感じたようだ。

 そこからImanex氏はスピードランナーというより、スーパープレイヤーにシフト。氏はさまざまな“でたらめ”な挑戦を始めた。例えば、ゲーム内に存在する「キューブ」を全て最後のステージへ持っていく「キューブビデオ」、考えられる最小の歩数でクリアする「最小ラン」など、奇妙なチャレンジを続けてきた。そして行き着いたのが現在挑戦している、マウスを動かずクリアする「No Mouse Movement」だ。実は今回の動画が初めてのクリアというわけではなく、幾度も成功するなかで、時間をうまく短縮できたゆえに投稿したようだ。


ポータル

 これほどの情熱がどこからくるか想像もつかないが、ひとえにImanex氏が「Portal狂」であることが深く関係しているだろう。Imanex氏が「Portal」に費やした総時間は4000時間以上。シングルプレイ専用、かつ短時間でクリアできる同作を4000時間以上プレイしているというだけでもその偏愛ぶりが分かる。「Portal 2」にも約2000時間を費やしており、「この時間を使えば偉大なことができたかもしれない」と自嘲気味に話す。どれだけやりこんでも「Portal」への愛は薄れることなく、むしろ「グリッチやテクニック、ゲームへの理解がある自分だからこそできるプレイがある」とさらなるチャレンジを誓っている。Imanex氏のその果てしなき「Portal」を巡る挑戦はこれからも続くだろう。

 近日中には37分の映像を5分に凝縮したハイライト版を投稿する予定であるということなので、おいしいところをもっと楽しみたい方は、彼のチャンネルをチェックしてほしい。

関連記事

関連キーワード

ポータル | ゲーム | マウス | テクニック


Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/21/news019.jpg 子猫「イヤー!!!」→「あれ……?」 初めてのお風呂で元保護子猫が見せた意外な反応に、飼い主もビックリ
  2. /nl/articles/2201/21/news123.jpg 「俳優たちの見たことない姿」「カッコ良すぎる」 松重豊、仲村トオルらの“ランウェイ姿”が話題沸騰
  3. /nl/articles/2201/22/news041.jpg 仲里依紗、イメチェン後のサラサラストレートヘア姿に“ウケる” 清純派な落ち着いた空気に「若返ってて似合ってます!」
  4. /nl/articles/2201/22/news043.jpg かまいたち濱家、体重7キロ減を“ひと月弱”で達成 MAX95キロからの激変ぶりに相方・山内「想像以上に仕上げてきた」
  5. /nl/articles/2201/21/news169.jpg お姉さんたちの美ボディにメロメロ! 「東京オートサロン2022」美女コンパニオンまとめ第3弾
  6. /nl/articles/2201/22/news052.jpg ダルビッシュ聖子、10年前のバキバキ腹筋に自信満々「どこでも見せる事が出来ました」 当時の厳しい鍛錬は「もうできないわ」
  7. /nl/articles/2201/18/news138.jpg 妻を妄想上の存在と思い込む男、そんな夫を支える妻…… 妄想と現実が入り乱れる漫画が何度も読み直したくなる強烈展開
  8. /nl/articles/2201/22/news049.jpg 松本伊代、“ヒロミさんも捨てられない”花嫁衣装をリメイク ステージ用に生まれ変わったドレスへ「28年前のものとは思えない」
  9. /nl/articles/2201/20/news131.jpg いくらしょうゆ漬けみたいな「ほぼいくら」発売 ぷちぷちの食感、味わいを再現
  10. /nl/articles/2201/22/news057.jpg EXILE黒木啓司と結婚の宮崎麗果、3歳息子とパパのバースデーケーキ作り 奮闘するわが子に「泣いて喜んでくれてよかったね」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」