山田孝之主演・プロデュース 狩撫麻礼×いましろたかしの伝説的コミック『ハード・コア』が実写映画化決定
監督は山田孝之の盟友・山本敦弘が担当。
狩撫麻礼・いましろたかしによる漫画『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』が、山田孝之主演・プロデュースで映画化されることが分かりました。
原作は1991年〜1993年にかけグランドチャンピオンにて連載。社会に馴染めずドン底の生活を送る男・権堂右近と、右近の友人・牛山はある日、廃工場で1体の古びたロボットを発見。やがてロボットとの出会いをきっかけに、2人は想像もできないような破天荒な事件に巻き込まれていく――というストーリーです。
映画では主人公・権堂右近を山田孝之、右近の素朴な友人である牛山を荒川良々がそれぞれ担当。山田孝之は2016年の「聖☆おにいさん」に続き、本作が映画プロデュース2作目となります。また、右近の弟・左近は若手俳優の佐藤健が演じることも判明しています。
公開は2018年予定で、監督は山田の盟友でもある山下敦弘が担当。また映画化決定に合わせて、ビームコミックスから新たに全4巻で原作コミックが再刊行されることも決定しています。1・2巻は税込896円で8月25日に、3・4巻は9月25日に発売予定。
山田孝之さん
全くどうしようもなく不器用な男の生き様を見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは?とすら思えてくる。そして男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っ直ぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう。
佐藤 健さん
山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。詳しく話を聞いていくと、素敵な共演者の方々、原作、そして山下監督とご一緒できるとのことで、棚から牡丹餅的な気持ちです。不思議な魅力を漂わせる映画になればいいなと思っております。ご期待ください。
荒川良々さん
オファーを頂いて、自分が生きてくうえでのバイブル「ハード・コア」の映画化、「やっっっと来た!」と感じています。
山下監督と、10年程前に下北沢の居酒屋で初めてお会いした時に「ハード・コア」の話しになり映画化になるなら牛山の役は自分しかいないという話しをしたとかしないとか…まさか実現するとは、初めての山下組! 死ぬ気でやります!
山田孝之さんとは2度目の共演です。今回はガッツリです。食うか食われるか!下から見るか上からみるか!相手にとって不足なし! 首を洗って待ってろよ! 佐藤健さんとは、今回が初対面です、よろしくお願いします。
現在邦画はビックリする程漫画原作ばかりです…。原作を読んでいる方にも、読んでいない方にも楽しんでもらえるような、スゴイ映画になるよう一生懸命に挑む所存です! 乞うご期待!!
役作りは完璧に仕上がってます!早く始めて下さい!
狩撫麻礼さん
いましろたかし君とコンビが組める。「ハード・コア」のすべては、そこから発想しました。最下層の男たちの世間とのギクシャク、それに尽きます。山下敦弘は良き映像作家である、と思います。映画に期待しています。
いましろたかしさん
なんというのか、この漫画を実写でやろうという人達が現れるとは思ってもみませんでした。楽しみです。
山下敦弘監督
「なんで今『ハード・コア』を映画化するの?」と、ある友人に言われました。“今”っていうのがこのご時世って事なのか、僕の監督のキャリアにおいてなのか意味は分かりませんが、ともかく傑作マンガ「ハード・コア」を前にしてご時世もキャリアもへったくれも無いです。山田孝之の口から「山下さん「ハード・コア」って読みました?」っていう言葉が飛び出して早5年。もうこれはやらねばというか、やる運命というかハッキリ言って使命にも似た境地です。原作を初めて読んだのは確か23歳くらいの頃。とにかく興奮しっぱなしで、自分の描きたいこと、描くべきことが全て詰まっていると感じました。が、しかし41歳になった今、あの頃の興奮はありません。この19年で何かを得ては確実に何かを失なったんだと思います。気付いたら主人公の右近より歳とってました。そんな普通のオッさんがマンガ界の中でも純度の高い『ハード・コア』を監督します。是非とも楽しみにしていてください。
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