マイナーCPこじらせ亀がいざなう桃源郷にはオタサーの乙姫 “コミケ童話”漫画最新作、「龍宮城」が尊すぎてつらい

こんなとこ行ったらすぐにババァとジジィになっちまう。

» 2017年09月02日 13時40分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 登場人物が全員ガチオタなネット漫画「#コミケ童話」シリーズの最新作が公開されました。今回の舞台は龍宮城。マイナーCP(カップリング)をこじらせた亀を助けた浦島太郎の運命やいかに……!

 「この前は子供達にいじめられているところを助けて頂きありがとうございました」と浦島の前に現れたのは1匹の亀。助けてもらったお礼に“駅から5分、コミック1万冊完備でドリンク無料”の竜宮城へ来ないかと誘います。亀によるとこの竜宮城では夜通しアニメを鑑賞したり、突然人狼を始めたりするとのことで、何だか楽しそう。日々の生活に疲弊しているらしい浦島は龍宮城行きを決意します。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 龍宮城へ向かう道中、そもそも子供たちになぜいじめられていたのかを浦島が亀に尋ねたところ、「推しCP(カプ)の解釈が違うからって殴ることはないですよね」「マイナーCP民を物理攻撃で迫害してくる人初めて見ましたよ!」と亀。

 まさかの展開に驚きつつも、そもそもその作品は恋愛ものではないのでは、とツッコミを入れる浦島ですが、「大事なのはそこじゃないんですよ!」「魂がつながってるんですよ彼らは!」と亀も負けていません。しまいには脳内で広がる俺得展開に「あ、まって……あ〜〜〜〜……まってしんどい……」と思考停止に陥るなどなかなかこじらせています。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 そんなこんなでたどり着いたのは「シェアハウス 龍宮城」。見た目はアパートですが、中には乙姫さまがいるというので、期待を込めてドアノブを開けるとそこには……バ、ババァアアアアアアアアアア……! 龍宮城(オタサー)の姫・乙姫(大家ともいう)、御年78歳の姿がありました。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 しかしシェアハウスの室内には、所狭しと本棚が置かれており、新旧問わずバランスよくそろえられたコミックが並ぶなど、なんとも暮らしやすそうです。さらにババァ、いや乙姫からは「今晩はね、『再現したらヤバそうな漫画料理選手権』をここでやるんだよ」「あたしゃ今から材料の鳩の生き血を取りに行ってくるからね」と気になりすぎる言葉も。何なんだよ、このシェアハウス。どこにあるんだよ。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 そうして結局竜宮城に居座ってしまった浦島が正気を取り戻したのはなんと3年後(!)。「気を抜くとすぐ1年経ってる!」と慌てふためく浦島をしり目に、住民たちは「外でも同じ」「二十歳超えたら一年は一瞬」などと漫画片手に余裕をぶちかましています。

 しかし、あっという間に歳をとることにおびえた浦島は、シェアハウスを出ることを決心。その決意を悟った乙姫からお土産にと「B5サイズの玉手箱」が手渡されます。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 「辛くなったら開けてもいいよ」という超軽い制約の玉手箱を手に、日常に戻った浦島ですが、数日後には貯金も時間も心の余裕もなくなり、玉手箱を開けてしまいます。

 そこに入っていたのは……浦島が高校生のときにハマっていたジャンルの同人誌! しかも作者は乙姫で、おそろしい絵のクオリティーと浦島好みの展開が繰り広げられていたらしく、生きる気力を失いかけていた浦島の顔にはみるみる笑顔が戻りました。死にかけメンタルを救う同人誌尊い……。


コミケ童話 浦島太郎 コミケ おのでらさん

 この漫画を公開したのは、Webで多数の漫画を公開しているおのでらさん(@onoderasan001)。これまでにも鶴の恩返しをモチーフにした漫画や、石油王がコミケに現れる漫画などで人気を博しています。どの作品もドチャクソ面白いので、コミケ・同人ネタ好きの皆さんにオススメです。

おのでらさんの作品

画像提供:おのでらさん(@onoderasan001)

(Kikka)

関連キーワード

同人誌 | コミケ | 漫画 | シェアハウス | 面白い | 無料


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」