ニチアサ改編でプリキュア人口が増える? 「さあ、プリキュアを始めよう」サラリーマン、プリキュアを語る(2/2 ページ)

» 2017年10月01日 09時00分 公開
[kasumiねとらぼ]
前のページへ 1|2       

プリキュアを全く知らない人のための超基礎知識

 まずは「当たり前すぎて逆にほとんど触れられないレベル」の基礎知識です。

プリキュアの基本の基本の基本

  • テレビ朝日系列で、日曜日朝8時30から放送
  • 1年で1作品。毎年2月に新シリーズが始まり、翌年1月末に終わる
  • これまで14年間で14作品が作られている
  • 毎年、キャラもストーリーも一新されるので、前作を知らなくても楽しめる
  • メインターゲットは女児である
  • 大人のファンもたくさんいる
  • 女性のファンもたくさんいる
  • 映画が年2回(春と秋)に公開される。春はお祭り映画、秋は単独映画
  • 主人公は中学生の女の子
  • 物語は王道展開。主人公サイドが最後には勝つ。悪者が勝つことはない
  • 基本的に、「鬱(うつ)展開」や「人が死ぬ」などマイナスな描写はない
  • 「鬱(うつ)展開は無い」と書くと「あるじゃねーか」というツッコミがすぐに入る程度には語りたい大人のファンも多い


 プリキュアは超一流のスタッフたちが、子どもを喜ばせることだけを目的に、頭をフル回転しながら真剣に作っている。そんなアニメーションなのです。

プリキュアは実況文化が盛ん

 実はプリキュアシリーズ、Twitterによる実況(アニメを見ながらリアルタイムでつぶやく)が盛んです。日本のアニメの中でもトップクラスでTwitterによる実況数の多いアニメなのです(これは深夜帯や夕方などではなく、日曜の朝、という比較的実況しやすい環境であることが要因の一つだと思われます)。

 プリキュアは「Twitterのトレンド」の常連でもありますね。例えば、9月17日9時には「#precure」(2万7615ツイート)、「#プリキュア」(3万4835ツイート)といったワードがトレンド入りしていました。

キラキラ☆プリキュアアラモード Twitterトレンド 2017年9月17日9時のTwitterトレンド

現在、放送されているのは「キラキラ☆プリキュアアラモード」

 2017年2月から放送されている最新作が第14作目にあたる「キラキラ☆プリキュアアラモード」です。「スイーツ」と「アニマル」をテーマに、「うさぎ」と「ホイップクリーム」を合わせた「キュアホイップ」を始め、個性豊かな6人の少女が、スイーツを作る人の思いが具現化した「キラキラル」をめぐって悪者と対峙します。

 5人のプリキュアでスタートして、7月には、6人目「キュアパルフェ」が加わり、ますますお話が盛り上がってきました。

キラキラ☆プリキュアアラモード 左から、琴爪ゆかり(キュアマカロン)、立神あおい(キュアジェラート)、キラ星シエル(キュアパルフェ)、宇佐美いちか(キュアホイップ)、有栖川ひまり(キュアカスタード)、剣城あきら(キュアショコラ)。手前にいるのが妖精のペコリン

 10月以降は「最終アイテム」も手にいれ、物語が佳境に入っていきます。楽しみですね。

 子どもたちには、ちょっとミステリアスなお姉さんキャラ、ネコとマカロンをモチーフとした「キュアマカロン」が大人気のようですね。一部の大人たちはそのキュアマカロンこと「琴爪ゆかり」と、キュアショコラ「剣城あきら」の関係にヤキモキしています。

子ども向けアニメだからこそ、描くものがある

 プリキュアというアニメーションは、メインターゲットが女児であるため、一見わかりやすい勧善懲悪の物語が展開されています。

 しかし、その根底には子ども向けとは思えない、いや、子ども向け「だからこそ」しっかりとした深いテーマがひそんでいるのです(製作者サイドのインタビューなどでも「プリキュアは、お父さんお母さん含めた大人がみても楽しめるストーリーにしている。ただし大人にこびることはしない」という旨の言及がされています)。

 個人的には「キラキラ☆プリキュアアラモード」は「個性」と「自立」の物語ではないか、と思っています。

キラキラ☆プリキュアアラモード 6人の個性を象徴するアイテム「キラキラルクリーマー」

 「Go!プリンセスプリキュア」(2015年)は「お姫様というジェンダーロールからの解放」。「魔法つかいプリキュア!」(2016年)では「多様性が認められる世の中」が根底テーマにあったものと思われます。

 そこに、「キラキラ☆プリキュアアラモード」(2017年)では、「それぞれの個性を認めて、自分の力で立ち上がる」ことが物語に内包されているのが伺えます。

 ここ数年のプリキュアのテーマとしては、「“女の子はこうでなくてはならない”という呪縛からの解放」から「いろんな思い、いろんな考え、いろんな性別、いろんな個性があるよね。それはステキなことなんだ」ときて「その個性を認めて、自分は自分の思う通りに行動しようよ。自分の力でね」という積み重ねの流れがあるように思います。

 プリキュアは「女の子向けアニメ」である以上避けて通れない、子育てや料理、おしゃれといった「女の子のジェンダー規範」を描きながらも、そのジェンダー規範を全否定するのではなく、内包し、昇華し、「自分らしく生きていく」ことを小さな女の子に向けて発信しているのです。……などといった考察も、Twitterをはじめネットなどで熱い人が熱い展開をしているのです。面白いですよ。

さあ、プリキュアを、始めよう

 プリキュアのメインターゲットは小さな子どもたちです。子どもたちの笑顔のために、つくられている作品です。

 我々大人は子どもに迷惑を掛けないよう「外野から楽しむ」のがマナー。しかし言い換えれば、外野からなら思いっきり楽しんで良いのです。

 友人関係がうまくいかない、学生さん。
 働くことに、ちょっと疲れちゃった社会人さん。
 「努力が報われない」と嘆く、そこのあなた。

 プリキュアは、そんなあなたを勇気付け、励まし、そしていやしてくれます。

 どんなに傷ついても、何度でも立ち上がる少女たち。仲間を信じ、他人を信じ、自分を信じ、時には敵をも救済しようとする少女たち。ど直球の正論を吐き、疑うことなく行動する少女たち。

 キレイごとだと、バカにしてはいけません。そんな思いで彼女たちは、この13年で13回も地球の危機を救ってきたのですから。

 「世界情勢把握のためにヒガシの番組を見てたら、始まっちゃたから仕方なく見た」という言い訳はできています。

 あとは、一歩踏み出すだけなのです。

 僕と、プリキュアを語り合いませんか。

 さあ、プリキュアを、始めよう。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/12/news182.jpg 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  2. /nl/articles/2404/13/news017.jpg 1歳妹、大好きな18歳兄の登校を泣きながら引きとめて…… やさしい兄の対応と爆笑のオチが430万再生「こりゃ離れられない」「早く帰ってこなきゃ」
  3. /nl/articles/2404/13/news010.jpg 「このシステムすごくいい」 東横INNの「フードロス対策」に称賛の声 「全てのホテルに拡大してほしい」
  4. /nl/articles/2404/13/news012.jpg 「このヒートテック、いつ買ったっけ?」→一発でわかる“タグの見方”が600万再生 手放しどきをユニクロに聞いてみた
  5. /nl/articles/2404/12/news172.jpg いなば食品、「由比のボロ家報道について」とするコメント発表 「誠意をもって改修に全力」
  6. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  7. /nl/articles/2404/12/news132.jpg 2歳女の子、空港で祖父母を見つけた瞬間! 2200万再生の喜びダッシュに「トトロに出てくるメイちゃんに見えた笑」【豪】
  8. /nl/articles/2404/13/news006.jpg 1歳妹、6歳姉のお迎えは大興奮→ママのお迎えは……? 270万再生のリアクションに「差が歴然ですねw」「可愛いすぎる姉妹ですね」
  9. /nl/articles/2404/13/news008.jpg デート中の妻に「野球しよう」と誘ったら……エッッ!? まさかの腕前にしびれちゃう「かっこよー!」「いったい何者……?」
  10. /nl/articles/2404/13/news024.jpg 2歳息子がイモムシから育て、羽化したアゲハ蝶との別れの日…… 胸を打つ奇跡の光景に「こんな事あるんですね!」「感動をありがとう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」