プリキュアが「手をつなぐ」意味とは?サラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)

プリアラ第35話レビュー。「2人はどうして友達なの?」への回答はあおいちゃんらしいものでした。

» 2017年10月12日 18時00分 公開
[kasumiねとらぼ]
キラキラ☆プリキュアアラモード

第35話 デコボコぴったり!ひまりとあおい!

かんたんなあらすじ

  • 父親の代理で、付き添いのひまりとともにお菓子の新作発表会に出席したあおい
  • 会場で大人相手に堂々と振る舞うあおいをみて、ひまりは自分との落差に落ち込んでしまう
  • 大切なスイーツノートを無くしたことに気付いたひまり、あおいと一緒に会場内を探すことに
  • 2人でノートを見つけるが、ひまりが発端となって会場の新作スイーツが倒れてしまう
  • あおいが皆の前で謝罪するもディアブルの負の影響で皆から責められる
  • ひまり、「あおいは一生懸命なかっこいい女の子」だと弁護
  • ディアブルが出てきて、プリキュアに襲い掛かる。ひまりが捕まりピンチに
  • ディアブルの「助ける価値があるのか?」の問いにあおい「大好きだから友達をやっている」
  • あおい、ひまりを助けだし、プリキュア6人でディアブルを退ける
  • 立神家執事「これからも、うちのお嬢様をよろしくお願いいたします」ひまり「はい」


キラキラ☆プリキュアアラモード 「プリキュア今、どこまで進んでいるの?」メーター

 ここ数回変化球が続いていた「キラキラ☆プリキュアアラモード」ですが、今回は久しぶりに「プリキュア」らしいお話だったと思います。

 キュアパルフェが加わり6人体制となって描くべきことが多くなったキラキラ☆プリキュアアラモードにおいて、やや描写が少なくなっていた「ひまり」と「あおい」にスポットを当てた回となりました。(そもそも、こういった友情を深める系のお話は、前半の5月くらいにやっておけば良いのにな、と思わなくもないですが、友情なんて半年くらいたってようやく気付くこともあるのでしょうね)

キラキラ☆プリキュアアラモード

 さて、今回は父親の代理でお菓子メーカーの発表会に出席することとなった“良家のお嬢様”立神あおいとそれに同席することになった“庶民の娘”有栖川ひまりの物語でした。

 最初に立神家の執事、水嶌がマナーを教えるシーンで“良家のお嬢様”と“庶民の娘”を対比させて子どもにもわかりやすくしていたのが好印象ですね。

 ひまりは、普段見ているあおいとは違った「お嬢様的な振る舞い」に対して自分との違いに劣等感を抱きますが、あおいはそんなの関係ない、とばかりにいつも通りにひまりと接します。

キラキラ☆プリキュアアラモード 左から執事の水嶌、ひまり(キュアカスタード)、あおい(キュアジェラート)

ひまりの成長


 実は今回のお話において「あおい」は何も変わっていないのですよね。いつも通りの振る舞いでお嬢様を、そしていつも通りにひまりに接しているのです。

 今回のお話で変わったのは「ひまりの心」のみ。

 その意味では今回は「ひまりの成長物語」だったといえるのでしょうね。

 もともと、ひまりは「引っ込み思案で自分をうまく表現できないけど、好きなことに関しては饒舌(じょうぜつ)になり周囲の人間から距離を置かれてしまう」というキャラクターでした。

 それゆえに周りとのコミュニケーションを恐れていたのですが、宇佐美いちかと出会い、キラパティと出会い、プリキュアになって「大勢の前でステージに立ってスイーツの知識を語ることができる」までに成長しました。

 今回、彼女はさらに一歩前進します。

 「本に載っているスイーツの知識を語る」のではなく、自分の意見を、自分の思いを大好きな友達を守るために、大勢の前で主張するのです。

 成長しましたよね、ひまりん。

 有栖川ひまりはキラキラ☆プリキュアアラモードという作品において、もっとも成長描写が描かれているキャラクターだと思います。

 もちろんこの感情の起点となったのは「立神あおい」。

 立神あおいは何も変わっていません。

 敵であるディアブルが戦闘中にナイスパスを投げかけます。
 「ひまりは、そこまで必死になるほどの価値があるのか?」と。

 ひまりも思います。
 「私たちはどうして友達なんだろう?」と。

キラキラ☆プリキュアアラモード

 その問いに対してあおいは、「大好きだから友達をやっている。友達でいる理由なんてそれでいいんだよ!」と見栄を切ります。

 ひまりの「なぜ私たちは友達なのか?」という問いへの答えは、「大好きだから、友達」なのです。

 立神あおいは全くブレません。

 もう最初から有栖川ひまりが、大好きなのです。大好きだからこそ、一緒にキラパティでスイーツを作り、一緒に発表会に参加して、一緒に探し物をして、一緒に戦う。

 立神あおいの行動原理は第1話の時点から変わらず「大好きだから」なのです。

 そしてその行動原理の「大好きだから」は、実はひまりも持っていて、2人は一見凸凹コンビに見えても、実は「2人とも大好きなものに対しては一途である」という最後の締めも良かったですよね。

キラキラ☆プリキュアアラモード 日曜の朝に放送できない場面はアニマルスイーツの比喩表現でお届け

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」