「ハウス・オブ・カード」次シーズンで終了に ケビン・スペイシーのスキャンダル翌日にNetflixが声明
このタイミングで発表されるとは。
Netflix発の世界的人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」が現在撮影中のシーズン6で完結になると分かりました。主演のケビン・スペイシー氏に少年への性的虐待疑惑が取り沙汰された直後の発表に、ファンにも動揺が広がっています。
性的被害に遭ったと訴えたのは米俳優のアンソニー・ラップ氏。10月30日、米バズフィードへのインタビューでラップ氏は、1986年の14歳だったころに当時26歳のスペイシー氏の自宅パーティに招かれ、他の客が帰ったところで性的関係を持ちかけられたと告白。記事の公開後、スペイシー氏は自身のTwitterでラップ氏に対し謝罪しましたが、「30年以上前のことで、正直覚えていない」「酔っていた」といった言い訳とも取れる内容が批判の対象に。また、謝罪に合わせ自身がゲイであると告白したことも、話題をそらしているとして批判を集めました。
翌31日に、Netflixと製作会社メディア・ライツ・キャピタルが米TV LINEに宛てた声明で、スペイシー氏を巡る騒動について「とても困惑している」とコメント。加えて、「ハウス・オブ・カード」が2018年配信予定のシーズン6で完結することを明かしました。ただし、シリーズの終了は事前に決まっていたことで、今回の騒動とは無関係だとしています。
ハリウッドでは有名プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラ問題が大騒動となっており、実力者から性被害に遭ったことを告発する女優が続出。長年はびこってきた不正体質を正そうという流れは共感を呼び、今回のラップ氏もこうした動きに賛同し、環境改善に一石を投じるねらいで声を上げたとしています。
11月1日追記
Netflixが、「ハウス・オブ・カード」最終シーズン(シーズン6)の制作を中断したことを明らかに。今週幹部がキャストやスタッフと話し合うとしています。
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