ニュース
» 2017年12月16日 11時30分 公開

「シャークネード」はついに「ジョーズ」を超えた―― 「シャークネード5 ワールドタイフーン」レビュー (2/2)

[将来の終わり,ねとらぼ]
前のページへ 1|2       

 以後、フィン一行は世界を舞台にワープを繰り返すシャークネードにとらわれた息子を助けるため、スイス、オーストラリア、イタリア、ブラジル、エジプトを転々とすることになる。コロシアム、ピラミッド、トレビの泉、リオデジャネイロを経てたどり着いたのは西新宿。ついに日本にまでシャークネードが……いや違う、様子がおかしい。見れば無数のサメたちが集まり、一匹の怪獣と化している! あれはゴジラ、いやシャークジラだ! (英語字幕では"Shark-zilla"。クジラじゃないよ)

「シャークネード」はついに「ジョーズ」を超えた―― 「シャークネード5 ワールドタイフーン」レビュー 街に巨大なシャークジラの影
「シャークネード」はついに「ジョーズ」を超えた―― 「シャークネード5 ワールドタイフーン」レビュー なにが始まるんです?

 これまでにない特大のシャーク・ディザスターに立ち向かう地球最強のサメ退治ファミリー(+元バイトの女戦士)。しかしシャークジラを始めとした、世界各地で雪に砂塵、雷を巻きあげる新手のシャークストームには家族のきずなも儚く、一人、また一人とサメの餌食に……って、この展開「4」でもやったじゃないか! と笑いながら見ていると、案外、同じように事は運ばないのだ。映画が後半に向かい勢いがドライブしていくうち、シリーズをここまで追ってきているマニアであればあるほど「いやこれどうすんの?」と息をのむであろう、驚がくの展開が次々待ちうける。

 冒頭の通り、サメ映画のシリーズは長く続かない。主役がサメであれ人間であれ、成長を続ける彼らは倒すべき敵、超えるべきものを失ってしまうのだ。それは「シャークネード」シリーズにも同じことがいえる。シャークネードは、そしてフィンたちは世界の壁を超え、すでに宇宙をも飛び越えてしまっている。しかし「これ以上何ができるのか?」という全世界のサメ愛好家からの期待の声に、製作陣は最大の形で答えてしまった。そこにあるのは例えるならば「続・猿の惑星」から「新・猿の惑星」に至るような、すがすがしい発想の飛躍だ。

「シャークネード」はついに「ジョーズ」を超えた―― 「シャークネード5 ワールドタイフーン」レビュー DVD好評発売&レンタル中

 思えばこれまで、シャークネードシリーズには大量のパロディーが仕込まれていた。「007」「スター・ウォーズ」「悪魔のいけにえ」「ツイスター」「狼男アメリカン」「クリスティーン」「永遠に美しく…」。しかしこれらはシナリオに生かされることはなかった。ただその場面場面単体で成立するギャグでしかなかったのだ。だが本作のラストを見て確信した。それらは全て、いまこの瞬間のための伏線であったのだと。

 終幕を飾るドルフ・ラングレンの満面の笑顔。それは彼だけのものではない。こちらも思わず頬をゆるませながら、「やりやがったなこの野郎」と笑ってしまった。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2007/05/news018.jpg ひぇ……! 橋がポッキリ折れる インドで重機を積んだトラックが巻き込まれた崩落事故の映像がこわい
  2. /nl/articles/2007/05/news023.jpg 「玄米2合はやべえ」 つけもの、汁物、手前みそ、塩、玄米2合――社会学博士が作った「江戸時代のごはん」がとんでもない破壊力
  3. /nl/articles/1808/22/news101.jpg 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  4. /nl/articles/2007/05/news026.jpg 「ダメだ、どんどん不気味なものが出来ていく」 こしあんを注射器で注入したら閲覧注意な水まんじゅう誕生
  5. /nl/articles/2007/04/news037.jpg 「寝かしつけあるある」「再現度高すぎて笑う」 エヴァ初号機がシルバニアの赤ん坊を寝かしつけるコマ撮りアニメがリアル
  6. /nl/articles/2003/29/news017.jpg 2台のクルマが事故……と思いきや トヨタ製ピックアップトラックが起こした事故がえげつない 米コロラド
  7. /nl/articles/2007/05/news010.jpg 「姉が小説をpixivに上げてる」 従姉妹からの相談に笑うことしかできなかった実録漫画に「血は争えない」
  8. /nl/articles/2007/05/news027.jpg 帰宅してお父さんがいるのを見た女の子は……? 娘さんに仕掛けたドッキリのリアクションが最高にかわいい
  9. /nl/articles/2007/03/news009.jpg 彼女にフラれては飼い猫に泣きつく男子 ラブコメ漫画と思いきや……思わぬ展開にゾクッ
  10. /nl/articles/2007/04/news023.jpg 「俺はガンダムで行く!」で公式アカウントたちがガンダムで行き過ぎた 「レディ・プレイヤー1」の地上波放送に合わせて歴代ガンダムが参戦