「妖精ペコリン」が「キュアペコリン」に 妖精がプリキュアになれる確率は何%なのか調べてみた:サラリーマン、プリキュアを語る(3/4 ページ)
ここ3年、妖精が人間になる確率が上がってきている
2004年の「ふたりはプリキュア」からでみると約半数(51%)が「人間体」および「プリキュア」になっていますが、最近の傾向を見るために、「ここ3年間」で集計してみると、
Go!プリンセスプリキュア(2015年)、魔法つかいプリキュア!(2016年)、キラキラ☆プリキュアアラモード(2017年)のレギュラーで出てる9体の妖精が全て「人間体」「プリキュア」になっているのです。
2015年〜2017年の3年間でみると、9体の妖精のうち、
人間体になる率 8体(88.9%)
プリキュアになる率 4体(44.4%)
もあるのです。
2015年:Go!プリンセスプリキュア
パフ:人間体になれる
アロマ:人間体になれる
ミス・シャムール:人間体になれる
2016年:魔法つかいプリキュア!
はーちゃん:人間体になった。プリキュアになれる
モフルン:プリキュアになった(映画限定)
2017年:キラキラ☆プリキュアアラモード
ペコリン:人間体になった。プリキュアになった
長老:人間体になれる
キラリン:人間体になれる。プリキュアになれる
ピカリオ:人間体になれる
自主的に変身できる妖精や、不思議な力で一度だけ変身した妖精もいますが、とにかく最近の傾向として「妖精が人間体、プリキュア」になりやすくなっているようです。
2018年の新しいプリキュア「HUGっと!プリキュア」でもお世話妖精「ハムハム・ハリー」は人間体になれるようです。
このままいけば「HUGっと!プリキュア」で育てることになる不思議な赤ちゃん「はぐたん」も人間体に……いや既に人間っぽい赤ちゃん妖精なので、この先成長したり、最終的にプリキュアになったりしないものでしょうか? 楽しみです。
なぜ近作ではプリキュアになる妖精が増えた?
では、なぜ最近の作品では「妖精」が「人間体」「プリキュア」になることが増えたのでしょうか?
一概には言えませんし、あくまで個人の推測なのですが、
プリキュアにおいて、「妖精キャラ」というものは基本、子どもたちが「お世話するもの」です。
そして、プリキュアというアニメは良くも悪くも「おもちゃ」の販促が先行する部分があると思います。
「妖精キャラクター」は、番組開始と同時期に「お世話する妖精おもちゃ」が販売され、1年間の売り上げを支えるリードアイテムの1つとなります。春に「変身おもちゃと妖精おもちゃ」、GW前に「武器おもちゃ」、初夏に「追加戦士の玩具」、秋に「箱もの玩具」といった、プリキュアおもちゃの販売方法論が確立された「フレッシュプリキュア!」以降では、「メインの妖精たち」はプリキュアになっていませんでした。
(「スイートプリキュア♪」においても、メイン妖精ハミィはプリキュアになれず、友達のセイレーンがプリキュアになりました)。
「お世話するべき妖精が変身して人間になる」ことは「妖精玩具」の売り上げを左右しかねない問題なのかもしれません(そのため、メイン妖精は人間体になったとしても1回とか最終回付近のみだったのです)。
しかし2017年「魔法つかいプリキュア」において、成長する妖精「はーちゃん」の玩具「リンクルスマホン」が大ヒットし、また、モフルンは変身アイテムとしての機能を持つなど、妖精アイテムにもさまざまな種類が見られるようになりました。その辺りから妖精キャラの「新しい見せ方」が増えてきたように思われます。
妖精おもちゃの多様化が、結果、昨今の妖精キャラの人間化、プリキュア化につながっているのではないでしょうか。
もう、妖精キャラは単純に「お世話されるだけ」の存在ではないのです。
この先、妖精キャラは「多様化する玩具」とともに、さらに「新しい見せ方」をしてくることが予測されます。
単純に「人間体」「プリキュア化」以外に、なにか面白い見せ方をしてくるのではないでしょうか。
「おもちゃの多様化」により、「妖精の描かれ方も多様化」していく。
そんな気がするのです。
HUGっと!プリキュアでは、まさに王道の「お世話される赤ちゃん妖精」が出てくるようですが、単にそれだけで終わるとも思えません。どんな面白いことになるのでしょうか? 楽しみですね。
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