連載
» 2018年02月01日 18時00分 公開

「キラキラ☆プリキュアアラモード」が大成功を収めた5つの理由サラリーマン、プリキュアを語る(2/4 ページ)

[kasumi,ねとらぼ]

「大きなお友達」の数も微増か

 いわゆる「大きなお友達」関連の1つの指標として、Twitter実況への参加人数が挙げられます(本放送時に、Twitterでつぶやきながらプリキュアを見ている人たちです)。

 アニメレーダーというアニメの実況ツイート数を取得しているサイトにおける、「プリキュアの実況参加人数」を比較したところ、1話あたりのツイート実況参加数の平均値は、

魔法つかいプリキュア! 2132人(50話平均)
キラキラ☆プリキュアアラモード 2285人(49話平均)

と2016年と比較して、ツイート実況に参加する人数も増加傾向にありました。

キラキラ☆プリキュアアラモード ツイート実況は、戦闘シーンと面白いシーンで盛り上がる

 自分が観測する範囲でも、キラキラ☆プリキュアアラモードのツイート実況は「盛り上がる回ではものすごく盛り上がりを見せる傾向」にあり、また、キラキラ☆プリキュアアラモードはいわゆる従来のプリキュアファンとは違った層(宝塚ファンなど)に大きく受けていた感じがありました。

 数字だけで見れば、いわゆる「大きなお友達」にもキラキラ☆プリキュアアラモードは好評だったようです。


なぜ「キラキラ☆プリキュアアラモード」は好調だった?

 数字的な部分では好調な推移をみせた「キラキラ☆プリキュアアラモード」でしたが、一体何が要因で「絶好調」となったのか?

 考えられる要因を羅列していきます(個人の推測です)。


コンテンツ力の高さ

 まずは、何といっても「キラキラ☆プリキュアアラモード」自体のコンテンツ力の高さが挙げられると思います。

 「スイーツ」と「どうぶつ」という子どもが大好きなキーワードをちりばめ、6人もの個性的なプリキュアを登場させました。

キラキラ☆プリキュアアラモード 個性的でカラフルな6人のプリキュア

 井野真理恵さんの描くキャラクターデザインの魅力(頭にケーキとかプリン乗っけてるんですよ)、色調がカラフルで分かりやすいこと、個性あふれる6人のキャラクターが登場し、子どもたちがそれぞれのお気に入りのキャラクターを見つけて応援することができました。

 小さな女の子にはキュアマカロン、お母さんにはキュアショコラが人気だったもようです。

 そして年間を通したストーリー的な部分でも、現代にマッチした作風となっていました。


<多様性の肯定>

 キラキラ☆プリキュアアラモードは「個性」「多様性」を重視した作風となりました。

 6人のキャラクター、たくさんの妖精たちにそれぞれの「個性」が描かれ、「男の子っぽい(中性っぽい)キャラクター」「ミステリアスなお姉さん」などの個性的なキャラ設定、今の時代に合わせて「母親が海外で働いている」などの設定も盛り込まれました。

 妖精ピカリオ(リオくん)は、プリキュアの力を得て復活し、実質「プリキュアと同じ力を得た男の子」となりましたし、スイーツをうまく作れないという視聴者の子どもの代替として機能していた妖精ペコリンは7人目のプリキュアとして終盤大活躍しました。敵キャラだった女の子(ビブリー)は途中で仲間になりましたが、性格は変わらず、「個」を貫き通しました。

キラキラ☆プリキュアアラモード 妖精ピカリオ プリキュアの力を得たリオくん

 「プリキュア7人」という大所帯で最終決戦を戦うのも初の試みで、それぞれ子どもたちにお気に入りの個性的なプリキュアが大活躍しました。

キラキラ☆プリキュアアラモード 最終決戦は7人のプリキュアで戦う

 「人にはさまざまな個性がある」
 「その個性を否定するのではなく、受け入れる」

 そんな思いを1年間のお話の中で展開していきました。


<自己肯定の物語>

 また、キラキラ☆プリキュアアラモードは「自己肯定の物語」でもありました。最終的にはプリキュアたち、さらに敵でさえも「自分を大好きになる」という帰結を迎えています。

 「自分を変えることができるのは自分のみ」「自分が変われば、世界も変わる」

 これは「肉弾戦で敵を攻撃して相手を説得する」という従来のプリキュアからは一線を画し、「肉弾戦を封印」した今作だからこそ描かれる、「外部に影響されて変わる」のではなく「自分自身を肯定し認めることにより、世界の見方を変える」という表現だったのだと思います。

キラキラ☆プリキュアアラモード 琴爪ゆかり 自分を受け入れることにより成長した「琴爪ゆかり」

 ラスボス、エリシオも最終的にはキュアホイップによる「説得」が行われ、また最終話でも長老の体は「説得」により、おのおのがそれを「受け入れる」ことによる解決を迎えました。

キラキラ☆プリキュアアラモード エリシオ 説得され、受け入れるラスボス、エリシオ

 「自分の大好きを肯定する」
 「他人の大好きを否定しない」
 「大好きと大好きでつながる世界はすてき」

 キラキラ☆プリキュアアラモードでは終盤、ずっとそう言ってきました。

 そして、第48話においては、ついにその「大好き」の思いは「地球をも創造する」ことになりました。

 そう。

 「大好きが無くなったって、また作れば良い。大好きは世界を作ることもできる」としたのです。

 このような、「多様性」「個性」を認めていく優しい作風が子どもおよびその親にも受け入れられやすかったのだと思われます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2206/26/news054.jpg YOSHIKI、母親の四十九日で生まれ故郷へ 喪服姿で悲しみを吐露「I miss my mother」
  2. /nl/articles/2206/26/news010.jpg 大好きなおじいちゃんと留守番をするシェパード、良い子にしてたけど…… 飼い主帰宅ではしゃぐ姿に「やっぱりさみしかったんだね」
  3. /nl/articles/2206/26/news037.jpg 捨てられていた茶トラの子猫を保護、5年がたち…… 美しく幸せいっぱいに成長したビフォーアフターに祝福の声
  4. /nl/articles/2206/25/news079.jpg 「違法薬物が隠れている段ボールはどれ?」 税関が出題したクイズが難問 「常人には分かんねえよ」「難しすぎ」
  5. /nl/articles/2206/26/news058.jpg 「急に目が痛くなりすぎて開かなくなって」 川崎希、“やばい”と感じ旅行先の沖縄で病院へ
  6. /nl/articles/2206/25/news006.jpg 「柴犬の生首かと!」「笑いすぎておなか痛い」「神々しい……」 西日が生んだ奇跡のワンコに爆笑の声
  7. /nl/articles/2206/25/news005.jpg 散歩中の愛犬が用水路で立ち止まり…… 震えるチワワを発見→救助の展開に「賢いワンちゃん」「おうちに帰れてよかった」の声
  8. /nl/articles/2206/25/news064.jpg この画像の中に「ネズミ」が隠れています 猫に見つからないように必死! 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう
  9. /nl/articles/2206/24/news185.jpg 「Steamサマーセール2022」が到来 おすすめの激安PCゲーム紹介でTwitterが大にぎわい
  10. /nl/articles/2206/22/news102.jpg 留守番中の愛猫を見たら……おっさんみたいにくつろいでた 振り返る姿に「貫禄がw」「可愛すぎてしんどい」の声

先週の総合アクセスTOP10

  1. ダルビッシュ有&聖子、14歳息子のピッチングがすでに大物 「球速も相当出てる」「アスリート遺伝子スゴい」
  2. 大家に「何でもしていい」と言われた結果 → 台所が隠れ家バー風に! DIYでリフォームした部屋の変化に驚きの声
  3. 中谷美紀、外国人夫の連れ子や元妻と楽しい団らん 国籍や目の色など何もかも違えど「これでも家族」
  4. デヴィ夫人、15歳の愛孫・キランさんが社交界デビュー 「山高帽にモーニング」華麗なる正装姿が超ハンサム
  5. 法隆寺がクラファンを開始 わずか1日で目標金額2000万円を達成「予想もしていなかった早さ」
  6. 元保護子猫に、ずっと欲しがっていたぬいぐるみをあげたら…… 予想外の反応に「人間の子供みたい!」の声
  7. 7歳息子が初おつかいに行ったときのレシート、よく見ると…… ママへの愛がつまったエピソードに「泣ける」の声
  8. 才賀紀左衛門、“親密な女性”の初顔出しショット公開 パッチリした目にスッキリした鼻筋で「想像通り美しい」「綺麗な方!」
  9. 愛犬に「子猫が大変です!!」と呼び出された飼い主、ついて行くと…… まさかの“無免許運転”発覚に「かわいすぎるw」
  10. 見事な「赤富士」を捉えた山中湖のライブカメラ映像に驚きと感動の声 葛飾北斎「凱風快晴」のような絶景……!

先月の総合アクセスTOP10

  1. この写真の中に1人の自衛隊員が隠れています 自衛隊が出したクイズが難問すぎる……「答え見ても分からない」と人気
  2. フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
  3. 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  4. この写真の中に2人の狙撃手が隠れています 陸自が出したクイズが難しすぎて人気 まじで分からん!
  5. 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
  6. 誰にもバレずに20年 別荘を解体中にバスルームから“とんでもないモノ”が見つかる 「わけがわからない」と困惑
  7. 名倉潤、妻・渡辺満里奈との結婚17周年に“NY新婚旅行”ショット 「妻には感謝しかありません」と愛のメッセージも
  8. 植毛手術のいしだ壱成、イメチェンした“さっぱり短髪”が好評 「凄く似合ってます」「短い方が絶対いい」
  9. 「ビビるくらい目が覚める」「生活クオリティ上がった」 品薄続く「ヤクルト1000」なぜ、いつから人気に? 「悪夢を見る」ウワサについても聞いてみた
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」