「バーチャロン」の新作が15年ぶりに出たのにあんまり盛り上がっていないのでいいところをひたすら挙げる記事を書きました(2/3 ページ)
いいところその1:新作が出たありがたみ
まず大前提なんですけど、「15年ぶりに新作が出た」というだけで「ミイラに水をかけたら動き出した」レベルの奇跡であって、これについてはもう、亙(重郎)プロデューサーとセガと鎌池和馬先生に感謝しかないです。だいたい「禁書」コラボいらないとか言うけどこんな機会でもなかったら15年も眠ってたミイラが動き出すとかあり得ないからね!? スタッフロール見て「予算少なかったんだろうなあ」とか言うのも禁止!
いいところその2:「オラタン」より速い“史上最速”バーチャロン
体験版を遊んだ人の多くが言う「ゲームスピードが遅い」ですが、これははっきり「誤解です」と断言します。むしろ、これまでシリーズ史上最速といわれていた「オラタン」よりも今作は速い。
体験版だと遅く感じてしまうのはたぶん、新アクションの「トランジション」(スライディングみたいなもの)が、最初はうまく使いこなせないからなんですよね。トランジションについて詳しくは後述しますが、これをうまく使うとほぼノンストップでダッシュ状態を維持でき、「オラタン」以上のスピードでキャラを動かせるようになります。そのかわり操作がものすごく忙しく、使いこなせないうちは動きが止まってしまいがち。このへんが体験版だと遅く感じる理由でしょう。
ついでに、なんで「チャロン」勢がゲームスピードにそこまでこだわるかというと、そもそものコンセプトが「高速ロボットバトル」であるということと、「オラタン」でゲームスピードを速くしすぎて初心者を振り落としまくってしまい、次作「フォース」ではかなりゲームスピードを落とし、「オラタン」ファンが若干がっかりしたという前例があるからなんですよね。「禁書VO」はそう考えると、「オラタン」勢がある意味待ち望んでいた、「オラタンをもっと速くしたバーチャロン」であるとも言えます。
いいところその3:トランジションが楽しい
その2で出てきた「トランジション」について、もうちょっと詳しく説明します。
これは超ざっくり言うとスライディングのような動きで、ダッシュやジャンプからの派生で出すことができます(空中から出すと滑りながらすぐ着地する)。ちなみに今作には「しゃがみ」がありませんが、トランジション中に攻撃を出すと従来の「しゃがみ攻撃」に近いやつがだいたい出ます。
んで、最大の特徴は何と言っても「トランジション中はさらにダッシュやジャンプに移行できる」という点。
つまり「ダッシュ→トランジション→ダッシュ→トランジション……」とか、「ダッシュ→トランジション→ジャンプ→空中ダッシュ→トランジション→ダッシュ……」みたいに、合間にトランジションを挟むことで、ずっと動きを止めずに走り回ることができるわけです。これがめちゃくちゃ楽しい。
今までの「バーチャロン」は、どうしてもダッシュ終わりやジャンプの着地などに硬直があり、「キュイーン→ピタッ→キュイーン→ピタッ……」といった動きになりがちでしたが、今作はトランジションをうまく挟むと「キュイーンキュイーンキュイーンキュキュキュキュイーン……」みたいにずっと動き回れます。これはシリーズではかなり画期的と言えます。
ただ、その分操作は今まで以上に忙しくて、プレイ中はダッシュ、ジャンプ、トランジションの3ボタンがほぼフル稼働状態。完全に継ぎ目なく動き回り、なおかつ合間に攻撃も入れていくとなるとそこそこの習熟が必要になります。ここが最初は「遅くなった」と感じがちな部分なのですが、ある程度慣れた人同士の対戦を見ればガラッと印象が変わるはずです。
いいところその4:パッド操作に最適化されてる
これは多分賛否両方あると思うんですが、今作はツインスティックではなく、パッド操作が標準になっています。移動は左アナログスティックだけで、今までのように「2本のスティックを同じ方向に倒す」必要はありません。
タニタがツインスティック制作を発表するくらい「バーチャロン」と「ツインスティック」は不可分なのですが(関連記事)、今作ではあえてそこにメスを入れてきました。亙プロデューサーによれば、ツインスティックの金型自体がもう破棄されてしまったらしいので、そっちの事情も大きかったんだとは思いますが。
ただ、パッド操作になったからといって、今までできた操作でできなくなったものは1つもなくて、あとはもう慣れの問題です。大体アーケードならまだしも、今どきあの操作で新規ユーザーにリーチするのはさすがに無理ゲーで、ここは初心者への間口がぐっと広がったことを素直に喜んでおくのが大人な態度というものではないでしょうか(精神論)。入り口は広く、なおかつ上級者はトランジションを使いこなせばもうワンランク上に行けるという、これはこれでいいバランスだと思います。
ただまあ「ツインスティックならではの気持ちよさ」というのはやっぱりあって、そここそが「バーチャロン」の良さだったのに! という気持ちは十分に分かります。あとはもうタニタさんに期待しましょう……。
いいところその5:スマート操作が便利
「バーチャロン」の難易度を上げていた要素の1つに、「相手を見失いがち」というのがありました。このシリーズ、オートロックオンみたいなシステムがなくて、ジャンプやダッシュ攻撃などの「敵の方を向くアクション」をちょいちょい挟まないと、敵がどんどん画面外に出ていっちゃってたんですよね。初心者がうまい人と戦ってボコられる原因の1つでもありました。
今回はここも変わっていて、なんと最初から敵をロックオンし続ける「スマート」操作というのが追加されました。スゴイ!
これ、実際使うとなんで今までなかったのか不思議なくらい遊びやすいです。またそもそもジャンプやダッシュ攻撃などの「捕捉行動」はそれだけでスキが生じがちだったので、スマート操作は上級者が使ってもメリットが大きい。前述のパッド操作とも相まって、これまでで一番「初心者に優しいバーチャロン」になってます。
ただ、一応今まで通り手作業でロックオンする「ベテラン」操作も残っているんですが、スマート操作が優遇されすぎていて、従来からのファンの間では「スマートありなし論争」も巻き起こっていたりします。操作の違いだけならよかったんだけど、ゲームシステム的に明らかに「スマート」の方が強いのはさすがになあ……。いかん、いいところを挙げるはずがつい愚痴に……。
いいところその6:オンラインに人がいる
最近の対戦ゲーの例に漏れず、今作にもオンライン対戦があります。かつて100円玉を大量に握りしめてゲームセンターに通っていた身からすると、まずバーチャロンでオンライン対戦ができるというだけで感動モノで、単純に1プレイ100円と考えると、かれこれもう200戦は遊んでるので2万円分だぜ元は取った! とか考えてしまうんですがもしかしてこのへんの感覚って今の若いゲーマーにはもはや通じなかったりしますかね……?
ちなみにラグについてはまったく気にならず、通信状態が良好な相手とならアーケードとほとんど変わらない感覚で対戦が可能です。もちろんXbox 360に移植された「オラタン」や「フォース」にもオン対戦は付いていたんですが、今でもちょいちょい遊んでいるという人に聞いたところ、週末はそこそこマッチングするものの、平日はやはり閑散としているそうで、「いつでもオンに人がいる」というのは、それだけで感謝すべきことなんだなあとあらためて実感しています。
ただランキングを見るかぎりPS4版の対戦人口がだいたい3000人くらいっぽくて、時間帯によっては「対戦相手が見つかりませんでした」ということもしばしば。個人的にはもっともっと増えてほしいところです。1万人、いやせめて5000人とか……。
あそうだ、Vita版はこれよりかなり少ないらしいので、対戦目的なら絶対にPS4版をオススメします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
不二家の「プレミアムショートケーキ(国産苺)」が半額に! 3日間限定キャンペーン
-
中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
-
日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
-
動物病院の会計中、振り返って愛犬を見たら…… “柴らしい”もん絶級の光景に「天使かよ!」「帰れるもんねw」
-
「ハンガー・ゲーム」出演俳優、撮影中の性的暴行被害を告白 泣きながら撮った当時の写真添え「すごくつらかった」と胸中明かす
-
ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
-
上沼恵美子さん直伝「ホタテの一番おいしい食べ方」に絶賛の声続々! 「発想が主婦目線」「マネして作ってみます」
-
【今日の計算】「8×4−2+1」を計算せよ
-
1歳赤ちゃん、寝ぼけまなこの謎行動が150万再生突破 「仕事の疲れ、吹っ飛んだ」「少し出ちゃったの可愛すぎ」
-
「めざましテレビ」“新お天気キャスター”が「美しすぎる」と注目 ミス東京GP獲得から約4カ月で
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
- 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
- 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
- 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
- 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
- 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
- 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
- パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
- “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
- 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
- 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
- 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
- 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
- “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」