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» 2018年03月10日 16時00分 公開

「バーチャロン」の新作が15年ぶりに出たのにあんまり盛り上がっていないのでいいところをひたすら挙げる記事を書きました(2/3 ページ)

[池谷勇人,ねとらぼ]

いいところその1:新作が出たありがたみ

 まず大前提なんですけど、「15年ぶりに新作が出た」というだけで「ミイラに水をかけたら動き出した」レベルの奇跡であって、これについてはもう、亙(重郎)プロデューサーとセガと鎌池和馬先生に感謝しかないです。だいたい「禁書」コラボいらないとか言うけどこんな機会でもなかったら15年も眠ってたミイラが動き出すとかあり得ないからね!? スタッフロール見て「予算少なかったんだろうなあ」とか言うのも禁止!


バーチャロン 禁書VO 今作における「電脳戦機バーチャロン」は、学園都市で流行中の次世代競技という設定

バーチャロン 禁書VO と言いつつ、過去作品とのつながりもちゃんとあったりします。そもそもタングラムの設定を考えれば、もともとバーチャロンって「何でもアリ」の世界なんですよね


いいところその2:「オラタン」より速い“史上最速”バーチャロン

 体験版を遊んだ人の多くが言う「ゲームスピードが遅い」ですが、これははっきり「誤解です」と断言します。むしろ、これまでシリーズ史上最速といわれていた「オラタン」よりも今作は速い


バーチャロン 禁書VO 簡単なチュートリアルと、激弱なCPU対戦があるだけだった体験版。これで購入を見送ってしまった人も多そう……

 体験版だと遅く感じてしまうのはたぶん、新アクションの「トランジション」(スライディングみたいなもの)が、最初はうまく使いこなせないからなんですよね。トランジションについて詳しくは後述しますが、これをうまく使うとほぼノンストップでダッシュ状態を維持でき、「オラタン」以上のスピードでキャラを動かせるようになります。そのかわり操作がものすごく忙しく、使いこなせないうちは動きが止まってしまいがち。このへんが体験版だと遅く感じる理由でしょう。


バーチャロン 禁書VO トランジションのおかげで、ゲーム展開がさらに一段階速くなった

 ついでに、なんで「チャロン」勢がゲームスピードにそこまでこだわるかというと、そもそものコンセプトが「高速ロボットバトル」であるということと、「オラタン」でゲームスピードを速くしすぎて初心者を振り落としまくってしまい、次作「フォース」ではかなりゲームスピードを落とし、「オラタン」ファンが若干がっかりしたという前例があるからなんですよね。「禁書VO」はそう考えると、「オラタン」勢がある意味待ち望んでいた、「オラタンをもっと速くしたバーチャロン」であるとも言えます。


上級者同士の対戦風景


いいところその3:トランジションが楽しい

 その2で出てきた「トランジション」について、もうちょっと詳しく説明します。

 これは超ざっくり言うとスライディングのような動きで、ダッシュやジャンプからの派生で出すことができます(空中から出すと滑りながらすぐ着地する)。ちなみに今作には「しゃがみ」がありませんが、トランジション中に攻撃を出すと従来の「しゃがみ攻撃」に近いやつがだいたい出ます。


バーチャロン 禁書VO トランジションの説明(公式サイトより)

 んで、最大の特徴は何と言っても「トランジション中はさらにダッシュやジャンプに移行できる」という点。

 つまり「ダッシュ→トランジション→ダッシュ→トランジション……」とか、「ダッシュ→トランジション→ジャンプ→空中ダッシュ→トランジション→ダッシュ……」みたいに、合間にトランジションを挟むことで、ずっと動きを止めずに走り回ることができるわけです。これがめちゃくちゃ楽しい。


トランジションを使うとこんな感じで動けます

 今までの「バーチャロン」は、どうしてもダッシュ終わりやジャンプの着地などに硬直があり、「キュイーン→ピタッ→キュイーン→ピタッ……」といった動きになりがちでしたが、今作はトランジションをうまく挟むと「キュイーンキュイーンキュイーンキュキュキュキュイーン……」みたいにずっと動き回れます。これはシリーズではかなり画期的と言えます。

 ただ、その分操作は今まで以上に忙しくて、プレイ中はダッシュジャンプトランジションの3ボタンがほぼフル稼働状態。完全に継ぎ目なく動き回り、なおかつ合間に攻撃も入れていくとなるとそこそこの習熟が必要になります。ここが最初は「遅くなった」と感じがちな部分なのですが、ある程度慣れた人同士の対戦を見ればガラッと印象が変わるはずです。



いいところその4:パッド操作に最適化されてる

 これは多分賛否両方あると思うんですが、今作はツインスティックではなく、パッド操作が標準になっています。移動は左アナログスティックだけで、今までのように「2本のスティックを同じ方向に倒す」必要はありません。


バーチャロン 禁書VO これじゃないとバーチャロンじゃない! って気持ちも分かるんですけどね……(Amazon.co.jpより)

 タニタがツインスティック制作を発表するくらい「バーチャロン」と「ツインスティック」は不可分なのですが(関連記事)、今作ではあえてそこにメスを入れてきました。亙プロデューサーによれば、ツインスティックの金型自体がもう破棄されてしまったらしいので、そっちの事情も大きかったんだとは思いますが。


左スティックとダッシュボタンだけでもこんな感じ

 ただ、パッド操作になったからといって、今までできた操作でできなくなったものは1つもなくて、あとはもう慣れの問題です。大体アーケードならまだしも、今どきあの操作で新規ユーザーにリーチするのはさすがに無理ゲーで、ここは初心者への間口がぐっと広がったことを素直に喜んでおくのが大人な態度というものではないでしょうか(精神論)。入り口は広く、なおかつ上級者はトランジションを使いこなせばもうワンランク上に行けるという、これはこれでいいバランスだと思います。

 ただまあ「ツインスティックならではの気持ちよさ」というのはやっぱりあって、そここそが「バーチャロン」の良さだったのに! という気持ちは十分に分かります。あとはもうタニタさんに期待しましょう……。


バーチャロン 禁書VO TANITA ツインスティック・プロジェクト(公式サイトより)


いいところその5:スマート操作が便利

 「バーチャロン」の難易度を上げていた要素の1つに、「相手を見失いがち」というのがありました。このシリーズ、オートロックオンみたいなシステムがなくて、ジャンプやダッシュ攻撃などの「敵の方を向くアクション」をちょいちょい挟まないと、敵がどんどん画面外に出ていっちゃってたんですよね。初心者がうまい人と戦ってボコられる原因の1つでもありました。

 今回はここも変わっていて、なんと最初から敵をロックオンし続ける「スマート」操作というのが追加されました。スゴイ!


バーチャロン 禁書VO プレイ前にスマートかベテランかを選択

 これ、実際使うとなんで今までなかったのか不思議なくらい遊びやすいです。またそもそもジャンプやダッシュ攻撃などの「捕捉行動」はそれだけでスキが生じがちだったので、スマート操作は上級者が使ってもメリットが大きい。前述のパッド操作とも相まって、これまでで一番「初心者に優しいバーチャロン」になってます。


バーチャロン 禁書VO スマートとベテランの違い(公式サイトより)

 ただ、一応今まで通り手作業でロックオンする「ベテラン」操作も残っているんですが、スマート操作が優遇されすぎていて、従来からのファンの間では「スマートありなし論争」も巻き起こっていたりします。操作の違いだけならよかったんだけど、ゲームシステム的に明らかに「スマート」の方が強いのはさすがになあ……。いかん、いいところを挙げるはずがつい愚痴に……。



いいところその6:オンラインに人がいる

 最近の対戦ゲーの例に漏れず、今作にもオンライン対戦があります。かつて100円玉を大量に握りしめてゲームセンターに通っていた身からすると、まずバーチャロンでオンライン対戦ができるというだけで感動モノで、単純に1プレイ100円と考えると、かれこれもう200戦は遊んでるので2万円分だぜ元は取った! とか考えてしまうんですがもしかしてこのへんの感覚って今の若いゲーマーにはもはや通じなかったりしますかね……?


バーチャロン 禁書VO ランクマッチは1on1が基本

 ちなみにラグについてはまったく気にならず、通信状態が良好な相手とならアーケードとほとんど変わらない感覚で対戦が可能です。もちろんXbox 360に移植された「オラタン」や「フォース」にもオン対戦は付いていたんですが、今でもちょいちょい遊んでいるという人に聞いたところ、週末はそこそこマッチングするものの、平日はやはり閑散としているそうで、「いつでもオンに人がいる」というのは、それだけで感謝すべきことなんだなあとあらためて実感しています。

 ただランキングを見るかぎりPS4版の対戦人口がだいたい3000人くらいっぽくて、時間帯によっては「対戦相手が見つかりませんでした」ということもしばしば。個人的にはもっともっと増えてほしいところです。1万人、いやせめて5000人とか……。


バーチャロン 禁書VO 午前中などは「対戦相手が見つかりませんでした」となることも

 あそうだ、Vita版はこれよりかなり少ないらしいので、対戦目的なら絶対にPS4版をオススメします。



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