十年来のファンの死、寂しさ抱え追悼ライブ あるアイドルの行動に称賛の声
追悼ライブは「二度とやりたくはないね」と有坂さん。
“アラサーロリィタシンガーソングライター”と称して活動している有坂愛海さんが3月20日、長年応援してくれたファンが亡くなったこと、そして亡くなった事実を知るまでの出来事を「ファンを亡くした気持ち」と題したブログエントリで報告。有坂さんのファンやアイドル好きの人たちを中心に、ファンを愛しているからこその有坂さんの行動に称賛の声が寄せられています。
亡くなったのは“おっきゃん”と呼ばれていた中年の男性で、約10年にわたり有坂さんを応援してきたという筋金入りのファン。おっきゃんさんは病気のため手術したことを有坂さんに伝えていましたが、その後SNSが更新されなくなり、ライブにも姿を現さなくなります。おっきゃんさんはこれまでほぼ全てのライブに来ていたことから、有坂さんは最悪の事態を想定しつつも、会いに行くため行動を開始します。
アーティストがいちファンの家を探し出すという行為は、個人情報保護の観点からも手放しで賛同できるものではないかもしれません。しかし、それは有坂さんも承知の上でのこと。「私は事務所も入ってないし、迷惑をかけるメンバーもいない」と、全て自分の責任であることを理解した上で、約10年分の予約メールやmixiのログなどから、電話番号や住所などの情報を探し求め、ついに自宅を特定します。
探しに行く前日も嫌な予感が頭を離れなかったという有坂さん。そして、ついにたどり着いた自宅で、近所の住人からおっきゃんさんが既に亡くなっているという事実を知らされます。「今まで活動してて一番つらかったです。信じられない気持ちと、やっぱりそうなんだって気持ちと」(有坂さん)。
おっきゃんさんは、家族がおらず葬儀も執り行われていなかったことから、有坂さんは「お葬式がないなんて無念だろうし、私がやったるわ!」と奮起。「お葬式とかお別れの会って、残された人のためかもしれない」と、有坂さん自身を含め親交があったファンたちの気持ちに区切りをつけるために追悼ライブの開催を決めました。「『生涯有坂』ですか。死ぬまで有坂を推した男。伝説かよ。結構おもしろいし、かっこいいね」と、慈愛のこもったメッセージを送った有坂さん。追悼ライブは4月に都内で行われる予定です。
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いまのアイドルとそのファンとの関係について意見をツイートしています。「病んで女の子に嫌がらせを始めてる自分が居たらもう残念ながら、あなたはファンではないです」。
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