連載打ち切りの『君に愛されて痛かった』、新潮社に移籍で連載再開へ 「数字を出すことが今できる全て」

コミックスも発売決定!

» 2018年04月06日 17時10分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]

 2017年5月に『漫画アクション』(双葉社)で連載が始まり11月に突如打ち切りが発表された『君に愛されて痛かった』(知るかバカうどん)が、新潮社に移籍。コミック配信サービス「まんが王国」で新エピソードを含めた定期連載が行われることが「コミックバンチweb」で発表されました。

君に愛されて痛かった 知るかバカうどん 連載再開 新潮社

 「最底辺の恋」をうたう同作は、愛に飢え過ぎたメンヘラJKが病みに病んで暴走していき、彼氏に殺されるまでを描くストーリー。作者の知るかバカうどんさんはpixivでその存在を広く知られるようになり、後にR18コミックの世界で才覚を示した女性漫画家で、肉体的というよりは精神的な残虐性を重視したような作風は奇妙な魅力を持ち、男性向けアダルト漫画なのに女性ファンも多く見られるという特異な存在感を放っています。

君に愛されて痛かった 知るかバカうどん 連載再開 新潮社

 そんな知るかバカうどんさんが一般誌である『漫画アクション』で連載すると発表されたときはネット上でも大きな話題となり、第1話では「鬼畜漫画界、新世代の旗手」のキャッチコピーが添えられるなど“攻めた”連載に注目が集まっていました。

君に愛されて痛かった 知るかバカうどん 連載再開 新潮社 すぐに自分を殺し周りに合わせるかなえ

 ところが連載から約半年後。11月に連載打ち切りとなったことを作者がTwitterで報告しネット上では再び話題に。作者の当時のTwitterアカウントはその後凍結されたため現在ではツイートを見ることができず、『漫画アクション』も正確な理由は明かしていませんが、当時のツイートをまとめたサイトなどでは、「表現が過激すぎた」ことが打ち切りの原因だとし、やりたい表現をしてもいいという話で一般誌での連載を始めたにもかかわらず、くしくも表現上の理由で打ち切りとなったことに無念さをにじませていました。

君に愛されて痛かった 知るかバカうどん 連載再開 新潮社 誰かに必要とされることで自らの生を意識する

 また、「契約書交わしてない」という説明もあり、(出版契約書を交すであろう)コミックスの刊行前だったことから、雑誌掲載に関する執筆契約を交していなかったとみられ、結果的に契約が移籍の障害とならなかったことが不幸中の幸いといえそうです。

 新潮社では「まんが王国」で『漫画アクション』に掲載されたものを再掲載した後、新しいエピソードを月2回(毎月第2第4金曜日)定期連載していく予定。6月9日には新潮社「BUNCH COMICS」レーベルでコミックス1巻を発売することも明かしています。

 連載再開について知るかバカうどんさんにコメントを求めたところ、作風やTwitter上での発言から連想していたイメージとは異なるコメントが届きましたので、最後にそれを紹介しながら連載の再開を喜びたいと思います。

知るかバカうどんさんからのコメント

今回打ち切りになって、いろんな臆測や間違ったいいかげんなデマが行き交って訂正したい気持ちや言いたいことやいろんな思いがありますが、描き続け、数字を出すことが今できる全てと思っています。

いつか言いたいことが堂々と言えるように頑張るので、応援していただけるとうれしいです!

最後まで頑張ります! 頑張ります! 頑張ります!




君に愛されて痛かった 知るかバカうどん 連載再開 新潮社 連載打ち切りの『君に愛されて痛かった』(知るかバカうどん)が移籍して連載再開へ

(C) 知るかバカうどん/SHINCHOSHA



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/27/news062.jpg 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  2. /nl/articles/2504/28/news013.jpg 夏に向けてトリミングしたワンコ、飼い主が迎えに行ったら…… 注文ミスが生んだ“予想外の姿”が180万表示 「もっと見たい」「じわじわくる」
  3. /nl/articles/2504/24/news136.jpg 青い毛糸で輪っかをひたすら編み、つなぎ合わせると…… 予想もつかなかった完成品が195万再生「これはヤバい」「なんてアイデアなの」【海外】
  4. /nl/articles/2504/28/news147.jpg Vtuberの死去を所属事務所が発表 「詳細については控えさせていただきます」
  5. /nl/articles/2504/25/news063.jpg 紙コップに“ひも”をクルクル巻くだけで…… 1000万再生された“驚きのアイデア”に「これは思い付かなかった」【海外】
  6. /nl/articles/2504/27/news008.jpg 万博会場に3DSを持って行ったら…… 300万表示の“目を疑う現象”に動揺広がる 「信じられない!」「今令和やぞ」
  7. /nl/articles/2504/26/news004.jpg ケガして動けないエビのため半年間、口元にエサを運んで介護したら…… 「びっくり」「不思議」まったく予想外の変貌に大反響
  8. /nl/articles/2504/28/news076.jpg 「復活キター!」 マクドナルド、“仲良しな二人”の復活を予告 意外な組み合わせに「仲悪いと思ってた」「また帰ってきたか、、、」
  9. /nl/articles/2504/27/news021.jpg 釣り人が捨てたフグを保護 → ありえない量のエビを与えたら…… 「大笑いしてしまいました」と反響を呼んだ姿から1年後……保護主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2504/25/news022.jpg 足の悪い母のため、庭に作った小道→100均アイテムで雰囲気ガラリ 天才アイデアに「すごい!」「真似します」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】