『ムー』読者が投稿した実話怪談集めた『ムー実話怪談「恐」選集』発売
実話怪談といえば『ムー』でしょう。
40年近い歴史を誇るオカルト雑誌『ムー』が、30年あまりの蓄積からより抜いた怪奇譚が1冊の書籍になりました。学研プラスから7月20日、『ムー実話怪談「恐」選集』が発売されます。価格は900円(税別)、電子版も発売されます。
創刊以来、同誌の編集部には幽霊や怨霊との遭遇、不思議な夢や記憶のこと、ふとしたはずみで迷い込んだ異世界についてなどなど、毎日欠かさず読者からの奇妙な体験談が送られてきています。1982年の月刊化を機に始めた「あなたのミステリー体験」(開始当初は「わたしのミステリー体験」)という投稿コーナーで、それらを発表してきました。
今秋に創刊39周年を迎える『ムー』において、「あなたのミステリー体験」は最長級の人気連載。「当事者の言葉で綴られる『本当にあった奇妙な/恐ろしい/不思議な/理不尽な出来事』は、いわば『ムー』の基礎として息づいている」といいます。『ムー実話怪談「恐」選集』は、そうした投稿の数々をあらためて世に送り出す1冊になっています。
刊行にあたって選者を務めたのは怪談師・オカルト探偵として活動する吉田悠軌氏。実話怪談の名手として知られる吉田氏によって、80年代から現在まで、祟り・呪いから不条理もの、リアリティある日常ものへと変化していった「日本の実話怪談の変遷」を追いながら読める構成となっています。
さらに、吉田氏による書き下ろし怪談と、投稿怪談の「読みどころ」解説も掲載。20年、30年前の個人投稿作品が、民俗学的に興味深い現象を示唆していたり、現在ある怪談の原型となっている可能性などを吉田氏は指摘しています。
『ムー』への投稿体験談をまとめている、伝説のライター・T氏へのインタビューも掲載。T氏は「あなたのミステリー体験」発足当初からのたったひとりの担当者で、30年あまり毎月欠かさず投稿怪談を読みつづけてきました。普段は表舞台に出ることのない、実話怪談界で最長老の書き手による秘話が見られるとのこと。
(クラタマスミ)
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リアル“射影機”発見か。
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