実写ドラマ「この世界の片隅に」巡る書き込みで釈明 「食わず嫌いせず見ておくれ、と言いたかった」
とりあえず皮肉ではなかったもよう。
TBS系で放送中の実写ドラマ「この世界の片隅に」。同作の原作者である漫画家のこうの史代さんと思われる人物が、同ドラマについて「『六神合体ゴッドマーズ』よりは原作に近いんじゃないかな!?」などとファンページの掲示板で触れた書き込みが大きな話題になりました(関連記事)。
これを受けて8月9日、再びファンページの掲示板が更新。「なんか騒ぎになっているらしいので、消火活動に来ました…」とネタを存分に仕込んだ釈明コメントが投稿されました。
視聴者からの評判はおおむね好調ながら、原作にはない現代パートが含まれている点など一部の描写については賛否を呼んでいる同作。8月5日には、ファンページの掲示板に“こうの史代”名義で1件の投稿があり、「脚本を見せて貰ってチェックしているのですが、直してもらえるとは限らないみたいです」と実写版との関わり方について触れた部分や、「『六神合体ゴッドマーズ』よりは原作に近い」と原作漫画の設定が大幅に変更されているロボットアニメ「六神合体ゴッドマーズ」(1981年)を引き合いにだした部分が、SNS上で“実写版への皮肉”という文脈で拡散される事態となっていました。
なお、ゴッドマーズは原作とは違った魅力にあふれた作品で、熱狂的なファンも多いことから、書き込みをポジティブな意味合いでに捉えた意見が多く見られたのも事実。こうした反響を受け、9日の投稿では「映像化が、新しい解釈を足して『別物』になるのはむしろ心強いし有難いです」と実写版に対する肯定的な姿勢が示されており、今回の一件でTwitterでトレンド入りする珍事態にまで発展したゴッドマーズについても「みんな、『六神合体ゴッドマーズ』に食いつきすぎ!!!」とひとツッコミ入れられていました。
続けて、「原作から変わるのが不安だという人がいるわけで、そのために、そこまで違っているわけではないので、食わず嫌いせず見ておくれ、と言いたかったのですが…」とあらためて前回の書き込みについて釈明。……と、ここまでは実に真面目でしたが、以降はサービス精神(?)にあふれた内容となっていました。
一通りの釈明を終えた後には、「そもそもドラマをけなすつもりなら、ここで例えるのは普通に考えて『ゴッドマーズ』じゃなくて旧『○―○○』……あわわわ、あやうく新たな火種を投下するところだった…!」と伏せ字がありがたすぎるコメントでエンジンを吹かすと、「ところで。ここまで騒ぐんなら、みんな原作買って読んでくれるんだろうね!? 来週日曜21:00から、ちゃんとドラマ見てくれるんだろうね!!??」と火の玉ストレートを放り、「見んかったら、ロプロスに食わすぞ!! ポセイドンに踏ますぞ!!! あっ、作品間違えた す み ま せ ん ………謹 ん で お 詫 び 申 し 上 げ ま す」と、ゴッドマーズの原作となった『マーズ』の作者である横山光輝さんの漫画『バビル2世』に登場するロボットからの制裁を予告するという、あまりにもパワフルな文章を読者に突きつけました。人としての面白味がスゴい。
そして最後には、「これ『原作者が何度もお詫び』で拡散して貰えると嬉しいな!」とファンに懇願。刺激的なユーモアが存分に出た今回の書き込みでしたが、これがどのように捉えられ、拡散されるのかは“ゴッド”のみぞ知るのかもしれませんね。
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