悪霊なんていなかった 退治するつもりがキョンシーのかわいさに魅了されてウィンウィンになる漫画が完全にかわいい
昔キョンシー映画が流行っていたことを思い出しました
悪霊退治を依頼された除霊屋さんが、出てきたキョンシーのあまりのかわいさに最終的にお持ち帰りしてしまう漫画「さまようキョンシーと悪霊退治屋」があまりにもかわいすぎます。人を惑わすとんでもない力を持った悪霊だ……!
悪霊退治で生計を立てている除霊屋(クリーナー)のアールさんとパンさん。アールさんはスラっと高身長のイケメンで、相棒のパンさんはそれ以上にでかいパンダの風貌をしています。そんな彼らの次の仕事は『仲間欲しさに村人を襲い孤独にさまよう悪霊』を退治することでした。悪霊も寂しかったりするのだろうかと、アールさんが疑問を口にします。
そこに突然ぴょーんと飛び出してきた子どものキョンシー。キョンシーといえば中国版ゾンビともいえる存在で、凶暴な人食い妖怪とも言われて恐れられています。ところがこのキョンシー、出てくるなり泣いてるし、ぴょんぴょんと飛んで襲おうとしても石につまずいて頭から転んでしまう始末。凶暴さのかけらもない。
「な、なんだこのキョンシー……」アールさんが呆気にとられるのも無理はありません。打った額を押さえて「にげるなああ」とぷるぷる震えながら泣くキョンシーの姿に、パンさんが「あら可愛いー!!」と気に入ってしまいました。
「なあなあ、こいつ一匹で寂しいんだろ? 俺らん家に連れて帰ろうぜ!」と、キョンシーを抱きかかえて除霊屋らしからぬことを言ってしまうパンさん。しかしアールさんは「アホか。そんなもんに惑わされるな」と、退治する気満々です。子どもキョンシー相手にも容赦なし。
退治用のお札を貼ろうとしたその時「一緒に帰る? うれしい」と、なんともかわいらしく邪気なんてない満面の笑顔! この愛らしさにはアールさんも撃沈してしまい「退治できねぇ!!!」となってしまいました。こんなかわいい笑顔のキョンシーが悪霊のはずないじゃないか!
キョンシーのピョンちゃんの笑顔には多くの読者もやられてしまったようで「キョンシーが本当に可愛すぎて……」「キョンシーちゃんかわいすぎ」などのコメントが寄せられています。
仲間が欲しかったぴょんちゃんには仲間ができ、それによってもう村人を襲うこともなくなっただろうから、結果両者にとってウィンウィンとなって幸せな結果しかありません。なんてステキな悪霊退治なんだ……!
作者は以前「狐と狸の化かし愛」漫画も話題になった漫画家の松山恵(@MegumuMatsuyama)さん(関連記事)。Twitterでは紳士な猫と小ネズミを描いた「吾輩は紳士な猫である。」や、大きな猫が営む料理店に訪れた小ネズミを描いた「大ネコの料理人と小ネズミ」など、動物への愛が溢れるモフモフ系ファンタジーのほっこり漫画を多く描いています。過去の作品はpixivでもまとめて読むことができます。
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人によって感じ方が変わる“こわいはなし”です。
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