「贔屓は人生の灯台」オタク女が宝塚で“運命”に出会い、精神と肉体の健康を得るまで(1/2 ページ)
「贔屓への思いを自覚して早4カ月、10キロ痩せた」。
宝塚にハマるとやばいらしい。
長年オタクをやっていれば幾度となく耳にするうわさだ。腐女子生まれバンギャル育ち。オタクなやつ大体友達。そんなわたしが初めて宝塚を観たのは4年前。普通に楽しかったけれど、ウワサほどハマりもしなかった。
それなのに今、宝塚に命を燃やす覚悟を決めている。
オタク女、その日運命に出会う
2018年1月、宝塚歌劇で『ポーの一族』が上演されることになった。「少女漫画の神様」とも評せられる萩尾望都先生の傑作を日本ミュージカル界きってのヒットメーカー小池修一郎先生が手掛けるという。何より発表されたポスターの美しさ! どう考えても観たい。周囲のヅカオタを頼り、運よくチケットを手に入れたわたしは宝塚大劇場へ向かった。
舞台は19世紀イギリスの古い港町。少年の姿のまま永遠の時を生きる主人公エドガーを中心に物語は展開する。エドガーの妹メリーベル、二人の親代わりであるポーツネル男爵と妻シーラ。みな若くうつくしい姿であるが実際は不老不死のバンパネラ、人間のエナジーを糧に生きる「ポーの一族」である。
男爵夫妻はその町で出会ったクリフォードという医師に目を付ける。ハンサムで知性的。恩師の一人娘との婚約も決まり、将来を約束される一方で結婚と恋愛を別物と割り切り、町中の女たちから寵愛を受ける色男だ。そんな彼を一族に迎えようとシーラ夫人が妖しくもうつくしく誘惑する。シーラの洗練された魅力に惹かれていったクリフォード医師は後に物語全体に大きな影響を与える重要な役どころである一方、あくまで大勢の登場人物の一人にすぎない。
そんな彼をわたしはなんとなく目で追うようになった。色男役が似合っていてすてきだった。それだけの理由だ。
最初は偶然だと思った。エドガーを主体としてストーリーが展開される背景で、群衆の一員であるはずのクリフォードの視線が常にシーラを追っていた。会話するでもなく同じ空間にいるだけなのに広い舞台の端からでもずっと彼女を見つめている。次第に勘違いではないと知った。それは、好きだから見てしまう、無意識に追いかけてしまうというような、じっとりと熱が膿んで青臭くそれでいて堪らない色香に満ちたお芝居だった。
こんな恋の表現があるのか。雷が落ちた。気付いたらもう彼しか見えていなかった。烈火のごとき恋の視線に灼き尽くされてしまったのだ。
わたしだけの「0番」
「かっこいい人がいた」
あと、脚がめちゃくちゃ長かった。終演後、ぽろりと漏らした声に周囲のヅカオタの追い込みが始まる。
「それは男役の鳳月杏さんですね」
「愛称は『ちなつさん』です」
「過去のオススメ公演の映像詰め合わせて送ります」
「ファンクラブいつ入会しますか?」
明らかにやばい。ここで落ちたら人生が狂う。ウワサ通りじゃないか。いや、あの役が好きなだけでまだそういうんじゃないです。そう言ってどうにかこうにかやり過ごした。
とはいえ、本当はずっと気になっていて何度も劇場に足を運んだ。次第に彼という役が好きなのか、彼を演じる彼女自身に惹かれているのかが分からなくなっていた。
そんなとき「お茶会」と呼ばれるイベントを知った。宝塚に所属する生徒さん自身からお話を聴くことができるファンミーティングのような催しだ。これだ! と思った。
「次の公演でお茶会行ってきます」
そして、わたしは帰らぬ人となった。役という上着を脱いだ彼女は男役という光り輝く衣を纏っていた。語られる言葉はどれも真摯で胸を打つ。好きでしょ。好きに決まってんじゃん。好き以外ない。大好き。タカラジェンヌに舞台とか日常とか関係ない。清く正しく美しく、呼吸する美学なのだと理解した後、舞台に立つ推しを観たら眩しくて泣いた。いや、もう推しじゃない。ヅカオタ用語を借りて「贔屓(ひいき)」と呼ぼう。
眩いライトに照らされた舞台には何十人もの美しい人達がいる。それなのにわたしの目にはたった1人しか見えていなかった。解像度が上がって完全にピントが合う。わたしの世界の中心がこの人だって分かってしまった。
平成最後の夏、こうしてわたしは自分だけの「0番」を見つけたのだ。
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