「中学の時の卒業文集出てきた」 → ある意味すごい文才だと称賛集まる 「これはこれで才能」「天才か」

清水義範の「深夜の弁明」みたいな。

» 2018年11月12日 17時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 作文の課題はうまく書けないと、無用な読点や改行などで、どうにか原稿用紙を埋めたくなるものです。そんな思考から、「書くことがなくて困っている」といった言い訳だけで埋めた卒業文集の作文が、Twitterで注目を集めています。あきれるくらい内容はないが、最後まで読ませる筆力はある。



作文 びっしり書いてあるけれど内容は皆無(画像提供:亟さん

 投稿主の亟(@geminiminmin)さんが、中学校卒業時に寄せた作文。書き出しを「書くことがない」で始め、「どうやって用紙を埋めるか考えた結果、このような書き出しに」と、どんどん言い訳を重ねてマスを埋めています。

 中盤からは「字数稼ぎをした」ことを説明して字数稼ぎ。「これだけで用紙を埋められたのだから文才があるのではないかと思ったが、そもそも才能があったらこんな文書かない」といった独り芝居のような文で、270文字詰めの原稿用紙を9割ほど埋めるのに成功しました。最後の2行は「さて、卒業にあたってだが、もう用紙がないので終わりにする。」と、30文字分ぴったり書き切っています。

卒業にあたって

 今、僕は卒業文集を書いているところだが、正直に言うと書く事がなくて困っている。これを読んだ人は、変な書き出しだな、と思うかもしれない。僕もそう思う。どうやってこの二七〇字の用紙を埋めるか考えた結果、このような書き出しになってしまったのだ。現に、ここまでの文章で用紙の半分近くを埋めている。思ってたよりも、用紙を埋めることができて、一安心している。文章を書く才能があるのでは、と思ったが、そもそも才能のある人は、こんな書き出しはしない事に気づき、少しだけ悲しくなった。

 さて、卒業にあたってだが、もう用紙がないので終わりにする。

亟さんのツイートより。原文ママ)


 「テンポが軽快で読みやすい」「きっちり最後のマスまで書き切れたのは才能では」など、ツイートは好評を博しました。締め切りに間に合わなくなった小説家が言い訳を書き連ねた結果、謝罪文が依頼されていた小説の枚数に達する様を描く「深夜の弁明」(清水義範)なんて小説もありますし、磨けば光る才能なのかもしれません。


深夜の弁明 「深夜の弁明」(Amazon.co.jpより)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」