ニュース
» 2018年11月30日 21時58分 公開

「忍耐と決意、あとは……」 「ファンタビ」ヒロイン役のキャサリン・ウォーターストンが明かす“ティナの成長”

「ティナが望んでいるのは、クイニーの安全にほかならない」

[西尾泰三,ねとらぼ]

 「ハリー・ポッター」シリーズにおけるエマ・ワトソンに当たる人物は「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、キャサリン・ウォーターストンではないかと思う。エディ・レッドメイン演じる主人公ニュート・スキャマンダーがどこかおっちょこちょいでエモーショナルな人物であるのに対し、ティナ・ゴールドスタインは確かな魔法の実力を持つ正義感の強い人物。生真面目で融通の利かない常識的な部分も、ニュートと出会ったことで徐々に変化をみせるようになった。

 11月23日に公開された“ハリー・ポッター魔法ワールド”の最新作「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の公開に合わせて来日したキャサリン。はかなさと力強さを同時に表現するような存在感を持つ彼女に、ティナとしてどんなことを意識しているのかを聞いてみた。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ 「ファンタスティック・ビースト」シリーズでティナ・ゴールドスタインを演じるキャサリン・ウォーターストン

―― ティナは前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」から大きく成長したと感じましたが、そうした変化をご自身はどう捉えましたか?

キャサリン よい監督というのは、役者の演技に過剰に干渉しないもので、役者もまた、ひとたび役が決まると、自分でその役を掘り下げて発展させていくものだと思います。デヴィッド・イェーツ監督は私たちに任せてくれていた。監督との重要な会話は、一作目の撮影が始まる前にしていたので、今作で私はティナとして何を伝えるべきかじっくり考えました。

 今作では、制作に関わるさまざまな部門と話をしました。例えば、彼女のヘアスタイルについて。前作では、ティナは自分のことをあまり気に掛けていないというか、年に一回くらい、自分で髪を切るような最低限のメンテナンスしかしていないと思っていた。今作ではニュートと出会ったことで女性として目覚めて、自分を磨くために髪形も変えたい思いがあった。前髪を下ろしたボブカットになっているのはそういう理由です。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ

 彼女が羽織るコートもそう。前作で羽織っていたグレーのロングコートは少しペラペラしているというか、当時の彼女の不安定さを象徴するにはよかったのですが、今作では彼女の強さやしっかりしたところを出したかったので、ダークネイビー調のレザーコートをまとっています。私は毎日それを着るだけでティナのタフさなどを意識しながら演じることができました。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ

―― 前作を踏まえて、今作でのティナという存在を端的に表すなら?

キャサリン 忍耐、決意、あとは自分のことに同情しない人物です。今作でティナは、仕事の面では非常に自信を持っている状態ですが、誤解によってニュートが他の女性と結婚したと思い込んでいて、痛みを抱えている。しかし、それによって自分が崩れるのではなくて、自分が正しいと思うことを決めて、それをきちんとやっている。

―― すると決めて、すると。正しき者ですね。ところで、「ハリー・ポッター」シリーズはもともとご覧になっていましたか?

キャサリン 年齢的には既にメインターゲットでない世代でしたが、私の弟が夢中になっていました。彼が部屋に閉じこもってむさぼるように書籍を読んでいるのを見ていて、「よっぽどすごい作品なのだろう」と関心を持つようになりました。これはエディもそうで、彼も自分の弟を通して作品に触れたと聞いています。

 私がこの豊かな物語により時間を費やすようになったのはティナ役が決まってからですが、今では儀式として、毎回撮影に入る前にシリーズを全て読み返し、複雑で豊かな世界をインプットして臨んでいます。今後「ハリー・ポッター」シリーズに登場するキャラクターとの接点もあるかもしれませんし、自分の想像力をより円滑にしてくれるものです。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ

―― 今作は嫉妬心のようなものもあらわにしていて、意外に素直だなと感じる部分もありました。

キャサリン いえ、私は嫉妬とは思っていませんでした。ニュートとはお互いの相性もあって困難を乗り越えられるいい関係が育まれ始めたと思っていたのに、誤解とはいえそれが裏切られたような気持ちになって怒りと悲しみを持っているのです。

 先に話したような誤解が解け、ティナがリタ・レストレンジと会うシーンがありますが、私が重要だと感じたのは、そこで嫉妬心を出さないことでした。なぜなら、ティナは人として成熟していてそういう感情にはならないと思いましたし、彼女はより崇高な精神を持っていると考えたから。

 それに、ティナは誤解によって苦しむけれど、それはニュートに対するもの。リタに会って彼女が感じたのはむしろ、恥ずかしさ。そこは(リタを演じた)ゾーイ・クラヴィッツとも話して気を付けた部分です。リタとはぶつかり合うのではなく、友情が育まれても不思議ではなかったと思います。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ

―― では、妹であるクイニーが今作で見せた選択は姉にとってはどう映りましたか?

キャサリン 今作ではさまざまな物語が同時に展開します。そして残念ながらその全てを掘り下げるだけの時間はなくて、探求し切れてないところがあります。クイニーの大きな変化が次作でどうなるのかは私自身も感心があるところです。

 ティナにとってはクイニーを守れなかった代償はどこかで払うことになるのでしょう。彼女は第1作目では救うことができなかったクリーデンスに対する負い目を抱えるが故に、彼を守ろうとすることに心を割きすぎ、結果、自分の身近にある大切なものを失ってしまう。ティナにとってクイニーは最も大切な人。幼くして孤児になったときから、ティナはクイニーに責任を感じているのです。

 今作では、そんなティナに対しクイニーが「ティナは私の幸せを願っていない」となじるシーンがありますが、実際には、ティナが望んでいるのは、クイニーの安全にほかなりません。そうしたお互いの誤解が大きな悲劇を生んでしまいましたね。

―― ありがとうございます。最後に聞いておきたいのですが、ティナは妹のクイニーのように他人の心を読む開心術(レジリメンス)をわずかでも有しているのでしょうか。

キャサリン ジョー(原作者のJ.K.ローリング)からはそれについて何も言われていないことを伝えた上でお話しすると、ティナはレジリメンスの力を持っていないと思います。

 私には姉がいますが、不思議なつながりでもあるかのように似た行動を取ったり、まるでお互いの心が通じているかのように感じる瞬間があります。同じように、クイニーが心を読んでいることをティナは彼女の表情やごくささいなことから察したりすることはあるでしょう。でも、もしティナがレジリメンスを有しているなら、クイニーがああいう状況にはならない。クイニーの安全のためにそれを用いていたでしょうから。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ティナ・ゴールドスタイン キャサリン・ウォーターストン ファンタビ

(C)2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C)J.K.R.

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」インタビュー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  2. 石橋貴明&鈴木保奈美が離婚報告 今後は“事務所社長と所属俳優”として「新たなパートナーシップ」構築
  3. 元ブルゾンちえみ・藤原史織、最新ショットに反響 「更に痩せた?? 可愛すぎる」「素敵です!! 足細いですね」
  4. 「美容師人生の集大成を見せる」 タンザニアハーフ女子を縮毛矯正したら「美容師ナメてた」「人生変わるレベル」と360万再生
  5. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  6. 怒られたシェパード、柴犬の後ろに隠れたけど…… でっかくて丸見えなしょんぼりワンコが応援したくなる
  7. 塚本高史、中2長女&小6長男の背の高さに驚き 「なんじゃこいつらの成長の早さは!」「俺身長抜かれるんか?」
  8. 「声出して笑った」「狂人度高くて好き」 自転車泥棒を防ごうと不吉そうな箱を自作→まさかの結末迎える漫画が話題に
  9. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  10. 基地で生まれ育った子猫、兵士が足踏みすると…… まねをして一緒に行進する姿がかわいい

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「産んでくれた親に失礼」「ちょっと我慢できません」 上原浩治、容姿批判のコラム記事に不快感あらわ
  2. ホワイトタイガー「あっ、落としてもうた」 うっかり子どもを落とした母と、落ちてゆく子どもの表情がじわじわくる
  3. がん闘病の大島康徳、肝臓に続いて肺への転移を告白 息苦しさに悩まされるも「大して成長してない」
  4. 「目パッチリです」 宮迫博之、最高難度の美容整形を決行 クスリ疑惑もたれたクマやほうれい線の一掃で“別迫”に
  5. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  6. 大島康徳、ステージ4のがん闘病でげっそり顔痩せ 相次ぐ通院に「正直かなりしんどかった」
  7. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  8. 「ブス、死ね」 りゅうちぇる、心ない言葉への返答が感銘を呼ぶ 「心もイケメン」「りゅうちぇるのおかげで自己肯定感上がった」
  9. 『はらぺこあおむし』の版元、毎日新聞の風刺漫画を批判 「おそらく絵本を読んでいない」
  10. 小林礼奈、4歳娘を連れて夕食中に客とトラブル 痛烈コメント受けて「私たち親子を悪にしたい人がいる」