レビュー
» 2018年11月30日 11時00分 公開

「ボロッボロ……大丈夫かこれ」 東武鉄道がいろいろすごい「2機目のSL」を復元する理由(1/3 ページ)

こ、この存在感、すごかった。復元前のSL 2号機の姿を写真でチェック【フォトレポート】

[岩城俊介,ねとらぼ]

 東武鉄道が名物の観光列車「SL大樹」に続く2機目の蒸気機関車(SL)を入手し、動態状態の営業を目的とする復元に着手します。11月14日、譲り受けた2機目が北海道から東武鉄道南栗橋車両管区内の南栗橋SL検修庫へ到着しました。

東武 SL大樹 C11型蒸気機関車 C11-1 南栗橋SL検修庫へ到着した2機目のSL。かなり劣化した静態保存の状態から、動作・運用可能な動態保存の状態まで復元する

 うぉぉぉ何とすごい迫力、そして存在感……! しかし、何とも年月の経過を感じるボロボロ具合とすえたような匂い(香り)。ホントにこれを復元できるんだろうか……。ホントに動くようになるんだろうか……。

 今回は、東武鉄道が譲り受けた(正確には、日本鉄道保存協会より東武博物館が譲り受けた)2機目のSL「C11型蒸気機関車(江若鉄道C11の1号機/C11 1)」が東武鉄道南栗橋車両管区に到着し、南栗橋SL検修庫へ無事入庫するまでの様子を写真で紹介します。

東武 SL大樹 C11型蒸気機関車 C11-1 南栗橋SL検修庫のある東武鉄道 南栗橋車両管区

好評なSL大樹、東武鉄道の悲願「SL大樹を年間通して運行する」

 東武鉄道は2017年8月、東武鬼怒川線で約半世紀ぶりにSL運転を復活させました(関連記事)。「SL大樹」です。真っ黒でごつい車体、煙突から煙をモウモウ出しながらガシュガシュと動輪を回して力強く走る様子は、まるで巨大な生物のよう。SLはその姿を見るだけで人を魅了する力を持っています。

東武 SL大樹 C11型蒸気機関車 C11-1 2017年8月10日に営業運転を開始したSL「大樹」(写真:東武鉄道)

 機関車はC11型蒸気機関車の207号機(C11 207)。休日を中心に東武鬼怒川線の下今市〜鬼怒川温泉間を約35分掛けて走ります。拠点駅の下今市駅を「昭和レトロ」に改装して当時の雰囲気を演出するほどまでに気合いを入れて運行しています。

東武 SL大樹 C11型蒸気機関車 C11-1 「大樹」として運行するC11型蒸気機関車の207号機(写真:東武鉄道)
東武 SL大樹 C11型蒸気機関車 C11-1 走行する「大樹」。この圧倒的な存在感がすごい(写真:東武鉄道)

 しかしSLは昭和時代初期に製造された古い車両。年に2カ月間は検査のために運行を停止します。意図しない故障や整備のために運休を余儀なくされることもあります。SLの運行は、乗客へ魅力的なサービスを提供する姿勢とともに、「鉄道産業文化遺産の保存」と沿線の観光地である「日光・鬼怒川エリアの観光活力を創生すること」が目的。1機体制ではどうしても運休期間があります。しかし2機体制ならば安定した運用ができ、稼働日数も拡大できます。

 「SL大樹を2機体制で運行し、年間を通して楽しめるようにする」「他線区でのイベント運転なども可能にする」。これが2機目を入手して復元を決めた東武鉄道の熱い思いです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/1907/29/news103.jpg 秋吉久美子、亡き息子の誕生日に思いをつづる 「二人は常に連なって一緒に生きている」
  2. /nl/articles/2104/12/news014.jpg 柴犬たちもソーシャルディスタンスばっちり……! 絶妙な距離感で並ぶ柴犬親子が面白かわいい
  3. /nl/articles/2104/12/news075.jpg 「3時のヒロイン」ゆめっち、メイクのビフォーアフターに驚きの声 「ライザップのCMくらいの衝撃」「違う人かと思った…!」
  4. /nl/articles/2104/12/news077.jpg 「カブトボーグ」がJ:COMの無料チャンネルでまさかの再放送! 「次回予告がウソ」「ヒロインが週替わり」数々の伝説残したカオスアニメ
  5. /nl/articles/2104/12/news128.jpg 元“小学生ホスト”琉ちゃろ、中学入学で10年ぶりの黒髪に 母ちいめろは校則に苦言も、本人は「そんなに違和感がなくてびっくり」
  6. /nl/articles/2010/05/news063.jpg 第2子妊娠の浜崎あゆみ、42歳バースデーで華やかな豪邸披露 「幸せの形は人それぞれ」と私生活に持論 
  7. /nl/articles/2104/11/news006.jpg 仕事中でも注意散漫、集団行動ができない「発達障害」な漫画家の通院体験漫画『なおりはしないが、ましになる』
  8. /nl/articles/2104/12/news022.jpg 尿意を限界突破しながら我が子のピンチを救う漫画 お散歩アクシデントを跳ね飛ばす母の愛に感動&爆笑
  9. /nl/articles/2104/11/news007.jpg 在宅ワーク中、猫たちがPC前を占拠して…… 「残業は禁止ニャ!」と訴える元保護猫の姉妹がかわいい
  10. /nl/articles/2104/12/news033.jpg 桜玉吉『伊豆漫玉エレジー』が本日発売、還暦を迎えた玉吉先生と担当のプチ対談をお届け 「お元気ですか?」「元気じゃないよ(笑)」

先週の総合アクセスTOP10

  1. AKB48・大家志津香、人生MAXの65キロに危機感 周囲に迷惑が及ぶ激太りぶりで減量決意「やらなくていい仕事をさせちゃってる」
  2. 初コメダで「量すごいらしいからエビカツパンとビーフシチュー」 → 案の定大変なことになってしまった漫画が様式美
  3. 仲里依紗、息子がスカウトされて大騒ぎ「芸能人なんですけどもね?」 夫・中尾明慶と一緒にスルーされてしまう
  4. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  5. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  6. 「文鳥砲だ!」「躍動感すご」 文鳥が“来るッ…!”決定的瞬間を収めた写真に緊張感が漂っている
  7. 昔から何度も見る悪夢です→「私も見る!」「同じ人がいた」と共感集まる “あるある”かもしれない奇妙な夢の漫画
  8. 「もういいだろう、楽にさせてくれよ」 アントニオ猪木、入院治療中の弱音に叱咤激励の嵐
  9. コクヨが正確な1mmを測れる「本当の定規」全国発売 メモリの境界を“面と面の間”で計測
  10. 高木ゑみさん、35歳で逝去 ステージ4の肺がんで闘病 生前最後の“人工呼吸器も外せた”報告に悲しみの声