「ひだ」「南紀」 JR東海、次期特急車両のデザインを公開、2022年デビュー予定

ハイブリッド方式の車両、2019年末に走行試験。飛騨・南紀地区の「和」のイメージを取り入れ。

» 2018年12月13日 17時30分 公開
[カナブンさんねとらぼ]

 JR東海は12月12日、特急「ひだ」「南紀」で使用する85系気動車に代わる次期特急車両のデザインを公開しました。次期車両では、エンジンで発電した電力と蓄電池にためた電力を組み合わせてモーターを回すハイブリッド方式の車両を導入。2019年末の走行試験開始を予定します。

ハイブリッド方式の次期特急車両 ハイブリッド方式を導入する次期特急車両(試験走行車)

 デザインイメージは、飛騨、南紀地区をイメージした「和」。外観に「漆器の持つまろやかさや艶のある質感」を施し、先頭車の前面、上部、照明を滑らかな曲線形状を取り入れています。

ハイブリッド方式の次期特急車両 新型特急のグリーン車イメージ

 グリーン車は2×2列のシートを、沿線の新緑と美しい川、夕暮れの紫の空をグラデーションであざやかに表現します。

ハイブリッド方式の次期特急車両 新型特急 普通車のイメージ

 普通車のシートは沿線の紅葉と、祭りや花火の艶やかなイメージをグリーン車とは対照的な配色で表現します。併せて車両設備も快適性や利便性を追求した構成とし、全席に座席コンセント、全てのトイレを温水洗浄機能付き洋式便座にし、安全な行程、運行のための防犯カメラも備えます。

ハイブリッド方式の次期特急車両 新型特急の車両設備

 加速時はエンジン発電で蓄電池を充電し、減速時は回生ブレーキで発生した電力で同じく蓄電池を充電する、シリーズハイブリッド方式の仕組みと共に、重要溶接部を313系電車比で6割削減するという「一体成形の台車枠」、台車の振動状態を常時監視し、異常を迅速に検知する「振動検知装置」、車両の故障診断情報などを車両基地へ送信したり、ダイヤ乱れ時の運行情報を逐次取得し、客室に案内表示する「車両・地上間の双方向データ通信機能」などの新技術、設備も備えます。

ハイブリッド方式の次期特急車両 新型台車枠

 新型特急車両は、2019年末に試験走行車が完成予定。以後1年をめどにハイブリッド技術の確立に向けた基本性能試験や、長期耐久試験などを行い、2022年度にデビュー予定とする計画です。

(カナブンさん)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/08/news015.jpg パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. /nl/articles/2502/10/news083.jpg ありふれた鍵の穴に、毛糸でビーズを編み付けると…… 自慢したくなるふわふわアレンジが話題【海外】
  3. /nl/articles/2502/09/news037.jpg 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  4. /nl/articles/2502/09/news026.jpg スーパーで売れ残った瀕死のケガニを水槽に入れたら……翌日、まさかの展開 胸を打つ光景に「鳥肌立った」「泣きそう」
  5. /nl/articles/2502/09/news027.jpg マインクラフトで作った“超有名ゲームでおなじみの場所” 2カ月かけて建築した大傑作に絶賛「背景まで……」「全部ブロックだ!」
  6. /nl/articles/2502/09/news024.jpg 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  7. /nl/articles/2502/10/news027.jpg ふと横にいる1歳息子を見ると……“まさかの姿”が100万表示 ママ絶叫の光景に「あああ!!」「これは尊すぎてやばい」
  8. /nl/articles/2502/09/news043.jpg 太巻きずしを手軽に作る方法が目からウロコ “身近なもの”で簡単にできる技に「天才的」「もっと早く知りたかった」
  9. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  10. /nl/articles/2502/10/news028.jpg 散歩中、花を見つけた柴犬が…… “1秒後の展開”に感涙の声「ほわああああ泣ける」「あと100000000000年生きるべき」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議