レビュー
» 2018年12月19日 11時00分 公開

月刊乗り鉄話題(2018年12月版):列車もトークもガンガン加速 “爆速”ローカル鉄道、ほくほく線「鉄分たっぷりツアー」が楽しすぎた (4/4)

[杉山淳一,ねとらぼ]
前のページへ 1|2|3|4       

久野知美さんの声、あなたも聞いたことがあるかも

 今回、ツアーをアテンドしてくれた女子鉄アナウンサーこと久野知美さんはホリプロ所属。テレビ東京系「なないろ日和!」など情報番組のリポーターやTBSラジオ「乗りものニュース1155」などキャスターの仕事を中心に活動するほか、鉄道イベントの司会やテレビ朝日系「テンション上がる会?」などバラエティ番組のゲストとしても活躍されています。また、列車の車内放送では、東武鉄道の「TJライナー」と特急「リバティ」、北総鉄道、西武鉄道のレストラン列車「西武 旅するレストラン 52席の至福」を自動音声を担当。東京メトロ日比谷線を運行する東武鉄道70000系電車と東京メトロ13000系電車も久野さんの声です。

 ホリプロの南田裕介マネジャーは、タモリ倶楽部などバラエティ番組の出演でおなじみ。「マネジャーなのにテレビに出る鉄道好きな人」として認知されています。

北越急行ほくほく線 乗ってみた 乗り鉄 久野知美 南田裕介 11月16日に開催された鉄道とファン大研究読本〜私たち車両限界、超えました〜』刊行記念イベント

 近年、鉄道趣味が盛り上がる中で、女性も鉄道好きをカミングアウトしやすくなりました。特に久野さんの鉄道好きは筋金入り。2015年2月、廃止間近の札幌発大阪行き寝台特急トワイライトエクスプレスに乗車した時は、大雪の影響で15時間も遅れました。一般乗客として報道記者の取材に応じ、「困った」「つらかった」という答えを期待したであろう記者に対して「楽しかった」と大喜びしたという伝説の持ち主。世の女子鉄に勇気を与えました。

 その久野知美さんが、2018年10月に初めての著書『鉄道とファン大研究読本〜私たち車両限界、超えました〜』(カンゼン 1620円)を出版しました。公私ともに親しい鉄道タレント有名人、仮想鉄道会社紹介、鉄道趣味の達人や鉄道業界ではたらく女性へのインタビューが詰まった「女子鉄」の集大成だそうです。11月16日には鉄道書の聖地、神田神保町の書泉グランデで刊行記念イベントを開催しました。著者の久野知美さんと監修役の南田マネジャーによるトークショーで、制作の裏話などが紹介され盛り上がりました。

 ちなみに、「私たち車両限界、超えました」は、盛り込みたい内容が多すぎて、一冊に(1車両)に積みこむ限界を超えてしまったとのこと。鉄道ファンの生態を知りたい人、鉄道が好きな女性にオススメの一冊です。

北越急行ほくほく線 乗ってみた 乗り鉄 久野知美 南田裕介 久野知美さんと南田祐介さん

 なお、12月23日に京王れーるランドにて久野さんと南田さんによる「鉄道とファン大研究読本」&南田鉄道グッズ発売ミニトークショー」が開催されます。詳しくはこちら

十日町の風景や新潟の鉄道が出てくる無料ゲームをどうぞ

 ほくほく線が走る十日町市に関連して、筆者の友人、魚沼米男(メルドル)さんのチームが作ったゲームを紹介します。「新潟歴史観光科学ミステリーツアー〜大河の妃密〜」です。

 画面を見て懐かしいと思ったあなたはマイコンゲーム老人会(笑)。そう、1984年のミステリーアドベンチャーゲームのヒット作「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」をオマージュした作品です。

 姉妹作「ポートピア連続殺人事件」を思い浮かべた人も多いでしょう。どちらもファミコンに移植されました。「犯人は○○」はゲームのネタバレネタの定番ですね。いちおう伏せ字にしましたけどヤスだけど。新潟歴史観光科学ミステリーツアー〜大河の妃密〜は、キャラクターデザインに「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」のファミコン版と同じ荒井清和氏を起用しており、往年のファンには懐かしいテイストです。

 物語は東京・品川区で男性の死体が発見されるところから物語が始まります。主人公は所轄の刑事。死体の所持品から聞き込みを開始し、舞台は新潟県へ。手掛かりの場所を巡るうちに、第2、第3の死体が見つかります。その謎を追っていくうちに、太古から続く壮大なストーリー、歴史の意思、未来への約束が明らかになっていきます。

北越急行ほくほく線 乗ってみた 乗り鉄 久野知美 南田裕介 ほくほく線沿線もロケ地
北越急行ほくほく線 乗ってみた 乗り鉄 久野知美 南田裕介 十日町市の景勝地、美人林で美人に出会う?
北越急行ほくほく線 乗ってみた 乗り鉄 久野知美 南田裕介 十日町で発掘された火焔(かえん)土器が事件に関わる?

 このゲームは「にいがたデジタルコンテンツ推進協議会」の2018年にいがたデジコングランプリ【アプリの部】でグランプリを受賞しました。新潟県内で殺人事件が起きる話に「それでいいのかっ」とツッコみたくなりますが、新潟県の見どころが全て網羅され、ストーリーに引き込まれるうちにロケ地探訪したくなる作品でした。

 「現美新幹線」や「おいこっと」など、鉄道ネタも入っています。無料で遊べるWebゲームです。ぜひ遊んでみてくださいね!

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.