千鳥、「TAXi」最新作で“岡山弁丸出し”吹き替え 大阪時代の“伝説のタクシー”を思い出す

クセが強い!

» 2019年01月18日 08時00分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]

 リュック・ベッソンが製作・脚本を務めるフランス発のカーアクションコメディー映画「TAXi」シリーズ。カーチェイスとドタバタコメディーで知られる同シリーズ約12年ぶりの新作「TAXi ダイヤモンド・ミッション」(原題:Taxi5)が1月18日から公開されます。

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

 大半のキャストが一新された同作でバディを組むのは、伝説のタクシードライバー・ダニエルの甥(おい)ながら、Uber最低評価のさえないタクシードライバー・エディ(マリク・ベンタルハ)と、腕は確かながらスピード狂の警官マロ(フランク・ガスタンビド)。南仏マルセイユをプジョー407で駆け巡る2人と対峙(たいじ)するのは、世界最大のダイヤモンドを狙う強盗団。フェラーリやランボルギーニなど高級車を駆る強盗団とのド迫力なカーチェイスが痛快です。

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

 日本語吹き替え版では、お笑いコンビ「千鳥」の2人が“クセが強い強盗兄弟”の吹き替えを担当。2人が「TAXi」シリーズに最初に触れたのは、ノブさんがサラリーマンを辞めて大阪に移り、大悟さんの家に“ほとんど居候状態だった”ころ。「面白いと思った。シリーズが今も続いていて、その吹き替えをできるなんて夢のよう」(ノブさん)とニコニコ。

 千鳥が映画の吹き替えを担当するのは、「夜明け告げるルーのうた」や「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」以来。アニメではなく実写、しかも洋画の吹き替えに大悟さんは「僕、『任侠野郎』で鍛えられましたから」と自身が出演した蛭子能活さん主演の作品を挙げ、ノブさんと比べ芝居には一日の長があると主張。

 「いや知らんわそれ。みんなそれが作品かどうかも分かってないで」とツッコむノブさんは、「メチャクチャ難しい! やったことないし、声もすぐガラガラになって汚いし」と苦戦した様子。しかし、劇中の主な舞台となるマルセイユはいわゆる田舎の町。だから“岡山弁丸出し”での吹き替えOKと伝えられたそうで「めっちゃやりやすかった」と振り返りました。

 「笑ってもらえる仕上がりだとは思いますが、変な笑いにならないか気にしながら、邪魔にならないように、リュック・ベッソンに怒られないようにやった」(ノブさん)

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

 そんなノブさんは、2018年末のテレビ番組で1000万円を超えるメルセデス・ベンツを購入したばかり。過去にはアルファロメオを所有していたこともあり、ランボルギーニやフェラーリが爆走する同作への関心も高かったのではないかと聞くと、「なぜか兄貴が2人ともトヨタのハイラックスサーフに乗っていて、外車のこともよく分からない。アルファロメオも中古車屋に行ったらあった、というだけ」とのこと。

 しかし、「ノブみたいなもんがテレビ局にフェラーリでやってきたら反感買うじゃないですか。ノブらしい車を買おうかなと思ってましたけど、今作を見たらベンツいいなと。安心感があってかっこいいし、イキってる感じもそこまで出ないかなと」とベンツ購入に影響を与えたようです。

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

 仕事でタクシーを使うことも多い2人。「嫌な思いしたことないから女性タクシードライバーが好き」とタクシーの印象を語るノブさんに対し、大悟さんは「そこワシが乗るとこだから。何をもう乗らんと踏んどんねん」と助手席を私物化しているタクシーにチクリ。2人にとって“思い出深いタクシー”を聞くと、大阪のとある個人タクシーだと口をそろえました。

 「スザキタクシーという吉本の人間ならよく知っている個人タクシーなんですが、スザキさんは本当にすごかったですね。到底間に合わないような出番を組まれても、スザキさんが運転すると道が混んでいてもなぜか間に合う。タイトなスケジュールのときはスザキタクシーというくらい営業には欠かせない存在でした。(車に)羽とか生えてたんちゃったかな……。何なら片輪走行くらいはしてた」とノブさんが伝説の語り部となると、大悟さんも「トラックの下くぐったりな」と乗っかりながら、「大阪の難波を疾走する『TAXi』スザキ版があってもおかしくない。シーマやグロリアが出てくる日本版『タクシー』見てみたい」とシリーズの次作にクセの強い提案をしました。

 テレビの世界で活躍する2人。吹き替え声優など仕事の幅を広げていることには、「僕らはテレビでエンターテインメントできていたら勝ちで、最高にお金が稼げてちやほやされてと思ってこの世界に入ったんですが、そうじゃなくなってきている。YouTuberの方が余裕で俺らより稼いでますからね」と時代の変化を感じる部分もあるといいます。

 「メチャクチャ面白いお笑い番組ができるならネットでもいいと思う」と話すなど、活動の場を広げることに制約を設けるつもりはないとノブさん。ただし、「吹き替えをやっていきたいとかは言えないですね。とんでもないプロの方がいらっしゃるんで。こんな汚い声めっそうもないです。呼んでいただけたらやる」と謙虚に笑いました。

TAXi ダイヤモンド・ミッション 千鳥 吹き替え ノブ 大悟 伝説

(C) 2018 - T5 PRODUCTION - ARP - TF1 FILMS PRODUCTION - EUROPACORP – TOUS DROITS RESERVES



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」