主人公は「まだ『男』を知らない女子高生。」 花沢健吾が描く異色漫画『たかが黄昏れ』が名作の予感

『アイアムアヒーロー』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の作者が描く、新たな世界。

» 2019年02月06日 20時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 漫画家・花沢健吾さんが『ビッグコミックスペリオール』で連載中の新作漫画『たかが黄昏れ』が不思議な世界観でじわじわと注目を集めています。主人公は「まだ『男』を知らない女子高生。」ってどういうこと……?


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 制服にはだし姿で干潟に這いつくばっている「ひなた」は、大人に憧れる女子高生。制服がぬれることもいとわず、いくつかの穴に“仕掛け”をして「穴ジャコ」を採っているようです。同級生2人とともに30匹近い穴ジャコをGETしたひなたたちは続いて「マテ貝」に狙いを定め、砂浜に空いている巣穴に塩を掛けていきます。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 すると、巣穴の塩分濃度が高まったことに驚いたマテ貝がピュッと飛び出してきますが、それを「まった」と採らせないひなた。同級生の一人はけげんな顔で何かを言おうとするひなたを「ダメっ!!」と制止します。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 「まだ何も言ってないでしょ」と不満げなひなたですが、結局口に出せないならと筆を取り、「別けて書けば問題ないでしょ」と砂浜に何かを書き始めます。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 まず書きあがったのは「田」。そして「こんぐらい離せばいいでしょ」「近すぎない?」「ちょっとぉ やめなよっ 犯罪だよっ!!」ともめながら次に書かれたのは「力」。砂浜には不格好な「男」という文字が現れました。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 「ヤバイよ これは」「で、何で書いたわけ?」と問い詰められたひなたは、「何でって、言われてもマテ貝見たら……最近ね、突然胸がギューって苦しくなって、自分の中に何かが足りないってすごく感じるんだ」と語りますが、共感は得られず「大人になろうぜ」と返される始末。するとひなたは「大人になるからこそ納得できないんじゃん」とこぼしつつ、この日は潮が満ちてきたことからみんなで帰ることになるのでした。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 帰り道、同級生たちが談笑する中、ひなたはふと「たかが黄昏 されど夜明けを待ち侘びて」と脳裏に浮かんだフレーズが気になり「(誰の詩だっけ?)」と心ここにあらずの状態に。そして最後は「私たちが生まれた年に、日本最後の『男』が死んだ」と顔に布がかけられた謎の男の姿と意味深な説明で締めくくられ、1話が終わります。


たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

たかが黄昏れ 漫画 まんが マンガ

 なぜか「男」という言葉が禁句になっているという不思議な世界観で始まる本作ですが、2話、3話、4話ではなぜひなたたちがなぜ穴ジャコやマテ貝をせっせと採っていたのかが明らかになる他、「男」という存在の意味についても明かされていきます。

 『たかが黄昏れ』第1巻は2月6日発売予定。同日には花沢健吾さんが本作と同時に『ヤングマガジン』で連載中の『アンダーニンジャ』第1巻も発売となります。




(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」