ニュース
» 2019年02月16日 12時00分 公開

「名前しか知らないあの街」に自転車で行ってみる 何もないと言われた【国府津】には、祖父の思い出と「穴」があった(1/3 ページ)

「国府津は何もねえよ」

[中山順司ねとらぼ]

 国府津(こうづ)駅ってご存じですか?

 1カ月前まで私は知りませんでしたし、なんなら「こくふづ」と読んでました。恥多き人生です。

 国府津駅は神奈川県小田原市国府津にある、東海道本線と御殿場線(始発)の2路線が乗り入れています。こっち方面に住んでいないとまず降りることのない駅かと。ちなみにJR東日本の管轄駅でありJR東海には属さないそうです。

 「駅名は知っているけど、訪れたことはない」

 そんな街にあえて足を運び、徒然なるままに探索してみる。そんな休日の過ごし方があってもいいと思うのです。旅は道連れ世は情け、全ての街は誰かの地元、きっと愛する人がいる、別れはいろいろあるけれど、会うが別れの始めとは、貴方はなぜなぜ私を捨てた、つらく悲しい街の歌。

 それでは出かけてまいりましょう。


中山順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するオッサンブロガー。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。freee株式会社勤務&経営ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」運営。

ロードバイクが好きすぎる筆者の過去記事



※夜に撮影したもの

そもそも国府津駅ってどこにあるの

 このへんです。


 わりと海沿い。

 湘南、大磯……をすぎて小田原駅に着くちょい手前。国府津市ってのはなく、小田原市の一部。小田原市の人口は20万人弱。前回行った籠原駅のある熊谷市とほぼ一緒です。

 藤沢駅からロードバイクで国道1号を走って向かいました。


 駅感が薄い……見落としかけたぞ(まるで小学校のよう)。


 駅から海は見えないけど、徒歩で国府津海岸はすぐの距離。


 梅が有名っぽい。


 駅前の中華屋さん。こういうラーメン屋なのか中華料理屋なのか判然としない、中途半端なポジショニングの店が大好きです。


 駅前には電子ロッカーも(未来感アリ)。

 やべぇ……国府津駅に見とれてしまっていた。そろそろ出かけます。


国道1号線を走る

 さすが現代の東海道だけあって交通量は多い。サイクリストもたくさん見かけますね。観光地っぽさがあります。


 道もきれいに整備されてるし、空が広くて気持ちいい。

 昭和をしのばせる建物もチラホラあって……


 ワンルーム?……あ、察した。ペットホテルだろうか?


 『フレンズ』と聞いてレベッカを思い出したら立派なオッサンです。


 国府津駅前の駐車料金はこれくらい(ふつうだな)。


国府津海岸の風景がなんか普通じゃない

 Googleマップを見たら海が近い。まずは海っしょ! ということで行ってみた。


 海岸の上に西湘バイパスがかかるという珍しい光景。


 海岸に降りて振り返るとこんな感じ。

 西湘バイパスってむっちゃ海に近いんだな……満潮で腐食したりしないんだろうか。


 釣り人が等間隔で並んでいる。おじさんに話しかけてみた


筆者

筆者:こんにちは。釣れてますか?


おじさん

おじさん:キスはこの季節はダメだね。


筆者

筆者:季節じゃない魚を狙っているのはどうして?


おじさん

おじさん:定例のキス釣り会ってのが毎月あって、このあと新年会に行くのさ、だから釣るのはメインの目的じゃないの。


筆者

筆者:なるほど。この時期は何が釣れるんでしょう?


おじさん

おじさん:青モノ系かな。でも今日は沖に集まってるっぽくて全然ダメだね。


筆者

筆者:それにしても、風が穏やかで釣日和ではありますね。夏はきっと大勢の海水浴客が集まるんでしょうね。


おじさん

おじさん:国府津海岸で泳いではダメ、何人も死んでる。


筆者

筆者:えっ!?


おじさん

おじさん:いきなり深くなるんだ、大磯ロングビーチは遠浅だけど、ここは遊泳禁止だよ。あくまで釣りのスポットだ。


筆者

筆者:覚えておきます……。


おじさん

おじさん:あんた、どっから来たの?


筆者

筆者:埼玉県の川口市です。自転車で国府津を巡っているんですが、おすすめ観光スポットってありますか?


おじさん

おじさん:あんたも物好きだね……国府津は何もねえよ。


筆者

筆者:(やはり……)


おじさん

おじさん:大磯とか小田原の方がいいんじゃねえの? 吉田茂邸があったり、コスプレ撮影会しているとことかあるらしいよ。


筆者

筆者:情報ありがとうございます!

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/29/news051.jpg 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
  2. /nl/articles/2311/29/news033.jpg 秋田犬が娘の宿題を見守ると……「驚くほど美脚すぎる!」と900万再生 「立ち方凄い」「人にしか見えない」
  3. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. /nl/articles/2311/28/news159.jpg サントリーのウイスキー値上げ額詳細が公開されSNSでも嘆きの声 「もう買えない……」「今ですら厳しいのに」
  5. /nl/articles/2311/29/news146.jpg “ベスト級に美しい芸能人”、出会った上沼恵美子が大絶賛 あまりの完璧超人ぶりにほれぼれ「人間として魅力を備えてて」「頭がいい育ちがいい」
  6. /nl/articles/2311/29/news022.jpg 留守番中の子猫を見守りカメラで確認したら…… 何度も「ママぁー!!!」と泣く姿に「切ない」「一目散に帰らなければ」
  7. /nl/articles/2311/29/news116.jpg 32歳になった河北麻友子、“家族そろった記念ショット”を出産後初公開 幼子抱えて大笑いの夫婦に「最高だねえって言いたくなる」
  8. /nl/articles/2311/28/news170.jpg DAIGO、コンビニで“大物スター”とまさかの遭遇 2日連続の出会いに「すごい奇跡」「これは運命」
  9. /nl/articles/2311/29/news043.jpg マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  10. /nl/articles/2311/29/news028.jpg 寂しくて「えーんえーん」と泣くワンコ、後ろにいる飼い主に気付くと…… 激変する表情のギャップがたまらない
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!