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» 2019年02月16日 12時00分 公開

「名前しか知らないあの街」に自転車で行ってみる 何もないと言われた【国府津】には、祖父の思い出と「穴」があった (2/3)

[中山順司,ねとらぼ]

神社、寺、戦没慰霊碑がすぐ見つかる

 国府津には何もないと断言されてしまったが、Googleマップで史跡、神社で検索したらけっこう見つかった。


 菅原神社に来てみた。国府津駅からも近い。


 学問の神様、菅原道真公、天照大神などが祀られているそうな。

 菅原道真公ってなんかそこらじゅうで祀られてない? 影響力でかすぎない? 林先生でも敵わないんじゃないか。今の世の中に生きてたらめちゃくちゃインフルエンサーだと思う。


 菅原神社のちょい北には真言宗の宝金剛寺が。


 山門不幸ってなに……?

 不吉な予感しかしないので検索したら「その寺の住職の死。それを知らせる言葉」だそうな。一般の家の忌中に相当し、亡くなってから49日、あるいは長いところで1年ぐらい掲げられているんですって。


 中には登録有形文化財もあった。


 国府津名物、梅が咲きかけている。

 敷地内に古墳があるそうだが、移設されてしまったそうで見つけられなかった。子供の頃はお墓が怖かったけど、オッサンになると全然怖くないどころか、なんとなく癒される場所になる(自分だけかな)。


 宝金剛寺のさらに北には八幡神社があって、そこには戦没者慰霊碑が。

 大東亜戦争、満州事変、支那事変で亡くなった国府津出身の戦没者が祀られている。

 私事なのですが、父方の祖父を大東亜戦争で失って(昭和19年)おり、当然一度も会ったことはない。享年35歳。父は当時2歳(上に兄が2人)。妻と幼子3人を残して戦地で絶命するって、一体どんな生き地獄だっただろう。写真でしか知らない祖父を思い出すと涙が出る。というか、この原稿を書いている今も目頭が熱い。

 そんなこともあって、戦没者慰霊碑の前では思わず姿勢を正してしまう。


実家に飾られている祖父

 なんだか湿っぽくなってしまってすみません。


横穴古墳にも足を伸ばす


 田島横穴古墳群ってのがあったので行ってみる。横穴古墳ってどんなものなんだろう?


 Googleマップ上には現れるのだが、そこにつながる道がない。


 周辺を数回往復してやっと小さな看板を見つけた。


 ここかーーーーー! 道でもなんでもねぇーーーーー!


 この先にあるの……? ロードバイクを押しながら恐る恐る入っていくと……。


 看板に説明が。


 いくつもの穴が……。自分が子供だったら、秘密基地を作ろうとして親にビンタを食らっていたに違いない。


 道はあるが、人が足を踏み入れている感が全くない。


 たぶん、この日ここを訪れた人間は自分一人だけだと思う。

 自転車じゃないとこういう場所は見落としてしまう。よい体験ができた。ちなみに駐車スペースはない。

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