「こんなの○○じゃない!」 まったく別物に変わっちゃった名車・迷車5選(1/3 ページ)

モデルチェンジでイメチェン……どころの騒ぎじゃない。

» 2019年02月26日 19時00分 公開
[agarねとらぼ]

 2019年1月、コンセプトモデル、カムフラ版、チラ見せ版……何度もじらされたトヨタの新型スポーツカー「スープラ」が発表されました(関連記事)

 うぉぉぉぉ! と復活を喜ぶ声から、ひとまずどんなカタチで仕様なのかをチェックした人が多かった一方で、旧型への思い入れが強いファンからはついつい「#こんなのスープラじゃない」なんて声も。そして、「いや待て落ち着け。これなんかもっとすごかったんだぞ」と、なぜか「こんなの○○じゃないクルマ大喜利」が開幕していました。

 そう、“モデルチェンジでイメチェン”などの域を超えた「同じ名前だけどまったく別物」なクルマも各メーカーに存在します。今回はそんな不思議な運命をたどった「名(迷)車」を5つ紹介します。

【1】若者御用達のスポーツクーペは普通のセダンに トヨタ「カローラレビン」

 「カローラレビン」と聞けば、あの名車を思い浮かべる人が多いでしょう。

カローラレビン AE86型カローラ レビン

 カローラレビンは、国民車「カローラ」のスポーティー版。有名すぎる名車「ハチロク」「ハチゴー」の4代目(AE86/85型)まではFR(フロントエンジン・リアドライブ)のスポーツ車として、今なお支持されています。続いて、FF化され、バブル期の流行を受けてデートカー方向にちょっぴりと変わった5代目(AE92型)も“ミニソアラ”などとしてヒット。安く、パーツも多く、ヒュンヒュン走って、MTも普通にあって、いじれて遊べる若者のためにあったような名車でした。

 ……いえ、「でした」とまるで消滅してしまったように表すのは誤りです。実は2019年現在も、レビンの名前は海外市場向け車種でひっそりと(?)残っています。それが中国市場向け車種の「レビン ハイブリッド」です。

中国向け「レビン」 2019年現在の最新「レビン」は中国市場向け車種(写真:トヨタ自動車)

 何と、レビンはセダンになってしまっていました。し、知らなかった……。

 この現行レビンはカローラの流れをくむ車種であり、トヨタ自慢のハイブリッドシステムを備える最新式です。しかし、セダンなのですね。いや、決してセダンが悪いのではなく、デザインも現行のトヨタ車っぽくて悪くはありませんが、何だかヤングなイメージがなくなってしまいました。レビンは「相応に年を重ねた」ということでしょうか。これも時代なのかもしれませんね。

【2】覚えていた人いるかな……スポーツカーからまさかのSUVに 魂は受け継ぐ「エクリプス」

 不祥事が続いた三菱自動車にあって、自社最後の独自開発車種とのウワサも……。2018年3月に4年ぶりの新型車として同社が総力を挙げて作り上げたという新型SUV(スポーツタイプ多目的車)が「エクリプス クロス」(関連記事)です。

エクリプス クロス エクリプス クロス(写真:三菱自動車)

 このクルマの名称は、1989年から2012年まで販売していたスポーティーカーである「エクリプス」から受け継がれたものです。

 旧エクリプスは北米市場向けに開発された車種で、日本では三菱自の米国法人が生産したものを逆輸入して販売していました。仕様は3ドアクーペと2ドアオープン。個性ある90年代・平成初期スポーツカー花盛りの時代(関連記事)にあってなかなかのマイナー車でしたが、「逆輸入車」という響きは何だか格好よく聞こえました。

 さて、スポーティーカーからSUVへガラッと変わり、新旧エクリプスは一見全く関係がないように思えます。しかし、ちゃんとつながっています。新しいエクリプス クロスは、スポーティなクーペスタイルを取り入れたSUV。そこで、メインターゲットとなる北米市場で「三菱のクーペ」というイメージがまだ残っていたエクリプスの名が選ばれたのだそうです。

【3】オフロードバイクからオフロードテイストの軽自動車に! スズキ「ハスラー」

 まったく違うジャンルのクルマとして車名が復活することはたまにあります。しかし、スズキやホンダのように二輪、四輪の両方を手掛けるメーカーでは、さらにジャンルの垣根を越えた「こんなの○○じゃない」が出てきます。

ハスラー ハスラー(写真:スズキ)

 近年では例えば、SUVテイストの軽自動車としてヒットした「ハスラー」。元は、2ストエンジンを搭載した軽快オフロードバイク「TS」シリーズの愛称として使われていました。一応オフロードつながりですね。……でも当時、映画「ハスラー」とともにハスラーの意味を調べたら「おいおい大丈夫っすか? スゲー名前を付けるんだな〜」と感じたことも思い出してしまいました。

 さて、このような“車名の使い回し”についてメーカー自身が深く触れることはほとんどありません。オトナな事情も多々あることでしょうし。しかしハスラーは違うようです。スズキは軽自動車ハスラーの純正オプションとして「“二輪ハスラー”のエンブレム」を堂々と用意しています。

 「若い頃は(バイクの)ハスラーに乗っていたんだよ」なんて、こんな遊び心のワンポイントということですね。……そんなことされてもみんなは多分、ちーっとも分からないと思いますが、はい、分かっていますよ。イイんですよね、こういうのは自己満ですもん。ちなみにスズキの90年代バイク→クルマになった「こんなの○○じゃない」は、「バンディット」もそうでした。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  2. /nl/articles/2502/08/news008.jpg 「本当にこれでいいの?」 親子の“価値観の違い”で対立も…… 100万箱以上売れた「家庭科のドラゴン」、人気再燃の理由
  3. /nl/articles/2502/08/news087.jpg 木村拓哉がタイプロで「弁当」差し入れ→“衝撃の価格帯”に騒然 「ぶったまげた」「庶民には買えない」
  4. /nl/articles/2502/08/news038.jpg スーパーで買ったちりめんじゃこをよく見たら…… 紛れていた“まさかの生き物”が2000万表示「これは当たり!」
  5. /nl/articles/2502/07/news132.jpg 「いまこんななの?!」ディズニーリゾート内の商業施設、“ゴーストタウン化”に衝撃の声 改装前の閉店ラッシュに「寂しい」
  6. /nl/articles/2502/08/news091.jpg 北海道の“雪のヤバさ”が伝わる写真に460万表示の反響 衝撃的な光景に「何かの冗談でしょ?」「見たことない景色」
  7. /nl/articles/2502/07/news135.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. /nl/articles/2502/08/news016.jpg 「味見したら止まらなくて危険」 “何度も作ってしまう”簡単サラダが間違いない! 「思う存分作って食べます」と95万再生
  9. /nl/articles/2502/08/news015.jpg パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  10. /nl/articles/2502/06/news004.jpg 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議