「名前しか知らないあの街」に自転車で行ってみる 【我孫子】で河童と文学の香りに思いを馳せる(3/3 ページ)

» 2019年03月07日 12時30分 公開
[中山順司ねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       

確かに豪のようなものが

 自然の地形を利用した城だったのだろうか。いわれてみれば城跡のような気がしないでもない。


おじさんの教えてくれたボーイスカウトサインが

 野営地のようだ。まだ先へ道はあったが、これ以上先には進んではダメという看板があった。ここまで、城を感じさせるものはほぼなし……。


行く手を阻む倒木

 サイクリングというより、トレッキングかサバゲーでもしている気分。これ以上、奥には入れないので下山する。


オジサンに教わった通り細い道を通過したら下山できた

 結局、城とか古墳をしのばせるものは何もなかったが、城があった場所にいたって事実だけで十分だ。昼になったので手賀沼に戻って、湖畔で見つけたカフェでランチ。



ほかにサイクリストさんらも


レトロな内装が落ち着く(グリーンカレーおいしかった)

カフェのマスターさんにオススメされた、手賀沼そばの「水の館」に立ち寄る


カモのはく製が展示されてたり

なぜか道の駅的な場所も併設


水の館のすぐ近くにあった千勝神社(小さい)

さらにその近くには香取神社が



全く人気がない……

 さらに走って「古利根沼」という場所に向かう。


突如現れたナゾの階段

 古利根沼に着く直前に、鳥居も石碑もなく、Googleマップにも何も表示されない階段が見つかった……神社っぽいが上にはなにがあるのか。ものすごく気になる。


見上げると祠が

 めちゃくちゃ急坂だけど登ってみる。


めっちゃ小さく、ボロボロになった祠

 写真だと大きさが伝わらないかもですが、(たとえが変だが)犬小屋くらいのサイズ。かろうじて人による管理はされているっぽい。一体、いつの時代に誰がどんな目的で建立したのだろう?


名もなき神社のそばに「芝原城跡」があったので行ってみた

って、ふつうにオフロードなんですが

 今日はやけに山道を歩く頻度が多い。


かつての城の敷地の先端にさっきの神社が!

 点と点が線でつながったかのような快感を覚える。名前は書かれてないけど、お城が存在した当時の守り神だったとかかなあ。

 そのへんの家のチャイムを鳴らして地元に人に聞き込み調査を始めたいと思ったが、さすがにそれは思いとどまった。歩いている人がいれば話しかけたのだけど、全然人がいない。


高台に登ったら、視界がひらけた

 目の前にあるのは利根川ではなく、「古利根沼」。かつて利根川だったのを、蛇行していて氾濫しやすいので埋め立てて真っすぐにしたときに残った名残だそうな。芝原城跡は自然の要塞で守られていたんですね。


トライアングルのゾーンは埋め立て前は「茨城県」だった

 よって埋め立てた今もここは千葉県ではなく、茨城県なのだとか。このゾーンに住んでいる小学生は通学のために渡し船を使わなければならなかったのかもしれない。いまはどうしてんだろ。


ここは芝原城の本丸があった場所


古利根沼に降りてみました

 その後は我孫子駅まで走り、電車に積んで川口方面まで戻りましたとさ。

 籠原駅国府津駅の回ではロードバイクを使って走り回りましたが、現地まで電車移動する場合は写真のようなタイヤの小さい自転車「ミニベロ」のほうが便利。折りたたみ式なので小さくして袋に入れればさっと電車に乗れます。


次回予告

 都内の「曳舟(ひきふね)駅」に予備知識なしで行ってきます。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた