次のイベントこそ早割入稿! 同人誌を早割入稿するための“7つのルール”(3/3 ページ)
4:出す本のページ数調整をする
今までは時間を作るためのコツをお送りしたので、ここからは実用的な面を紹介します。イベントに出る頻度を問わず、出す本のページ数を調整する癖をつけましょう。
おそらく多くの同人オタクの皆さまがぶつかるであろう問題が「新刊の厚さ問題」でははないでしょうか。特にメジャージャンルは規模問わずイベントやオンリーなどが多いことから、新刊を出すペースが定まらない〜! と頭を抱える人も多いと思います。
そこでできることがページ数の調整です。ペースを安定化させ、自身のモチベーションを保つためにも、イベントのスパンに合うように発行していきましょう。
筆者を例にすると、60P以上の長編→20P前後のシリーズ物の短編を繰り返すことをベースに発行しています。もしイベントのスパンが短かったら短編を連続、逆に長かったら長編と短編の同人誌を同時に発行、といったように調整しています。さらに言うなら、短編は自分の趣味をぶっこんだ話にするとネタが尽きません。
同人活動って時間の確保も大事だと思うんですが、それと同じくらい自分の出す本のページ数調整も大事だと思うんです。薄い本って言われてるくらいなんだから、A4の紙二枚を半分に折っても新刊は新刊、と思えば怖いものはありません。自分を追い詰めないようにページ数の調整をしていきましょう。
5:同人以外の趣味を作る
そして大事なことは、意外かもしれませんが、同人以外の趣味を作ること。早割入稿を目指して原稿していると「ずっと家にこもっているんですか?」と聞かれることもありますが、そんなことはありません。むしろ趣味の時間を多く設けています。
というのも、家にずっとこもって原稿をしていても捗るどころか、むしろスランプからのストレスがたまって大変なことになります。ストレスを発散させながら、新しいネタ考案に生かせるさまざまなインプットをするという意味で、同人以外の趣味を作ることが一番てっとり早い方法なんですよね。
そんな筆者は音楽関係のライブ(ジャンル問わず、遠征有り)や、洋服やコスメへの課金、さらにはオタク以外の人と外食など、さまざまな方面に趣味を作ることで、自分自身を磨き上げながらインプットしています。お金がない! という同人オタクは、タダでできる趣味として散歩が体の凝りも取れるのでオススメです。
6:SNS・ソシャゲとの付き合い方
そして原稿中、一番時間を奪うであろうSNSやソシャゲの付き合い方も工夫しています。
まず、SNS・ソシャゲ共通で言えるのは、基本的に一定時間作業したら開く、というように見る時間を制限するようにしています。だって、見続けちゃうじゃないですか……! 作業のメリハリをつける意味でも閲覧する時間を決めておきましょう。
SNSはある程度情報が流れていくものなので、見る時間を決めておくのもひとつの手です。筆者の場合、普段は通勤時間やランチのとき、そして情報が流れやすいタイミング(筆者のジャンルの場合は金曜日夕方など)、原稿のときは45分作業してから15分休憩中など、短い時間で見られるタイミングで見ています。
また、筆者のジャンルはソシャゲなので、日々ゲームをすることでネタができることもあります。その場合は、やる時間のルールを決めます。基本的に朝起きて化粧をする前や朝食を食べる前、もしくは夜眠る前にデイリーのタスクをやるようにしています。ゲーム内でイベントが来ても新キャラが取れるイベントしかやらないようにしていますし、やるとしてもノルマの数を決めて、原稿に支障がないようにやっています。
SNSやソシャゲは同人オタクにとって一番時間を奪っていくものです。萌えの供給源でもあるので難しいのですが、できるだけ張り付かず、見る時間を短くサクッと済ませられるようになりましょう。
7:印刷所にも限界があると心に誓う
最後は印刷所にも限界があるということを心に誓うことです。自分自身にも限界があるように、印刷会社にも限界はあります。
例えば、日々働いていると、納期が遅れに遅れた取引先にブチ切れるという現場って必ずあると思うんです。そして、遅れてる取引先が同人作家、ぶちぎれてる自分が印刷会社って想像してみてください。ああ、いつも自分はそういう風にしているのか……と、罪悪感が一気にくると思います。
それに、ギリギリまで原稿をやって不健康な体になってお金を飛ばしてしまうより、早割入稿して、健康な体で推し活動をしている方が充実していると思うんです。印刷所にとっても、自分にとっても優しくするために、早割入稿でサクッと終えるのが一番ではないでしょうか。
以上のように、7つのルールを見直してみると、結構自分はここがダメだったのかー! と自身を改めるいい機会にもなります。みなさんの「早割にするためのルール」もぜひ教えてくださいね。
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