いま日本で何がいくらで買える? 「すぐ買える、すぐ乗れる100%電気自動車(EV)」6選(2/3 ページ)

» 2019年03月18日 17時00分 公開
[agarねとらぼ]

日産自動車「リーフ」(315万360円から)

 世界初の量産EVとして2010年に発売された日産自動車の「リーフ」は、EV史上初となる累計40万台の販売を2019年3月5日に達成しました。1つの見方では「世界で最も売れているEV」とも言えるでしょう。

リーフ リーフ(写真:日産自動車)

 2019年3月現在、現行モデルは2017年にフルモデルチェンジを受けた2代目です。標準モデルの他に、大容量バッテリーを搭載した「リーフ e+」やスポーツグレードの「リーフ NISMO」も用意し、早くもニーズの多様化に応える多モデルのシリーズにまで成長してきています。

 通常モデルの航続距離は最大322キロ。追加されたe+モデルは約40%アップの同458キロに伸び、出力も150馬力から218馬力にアップします。また、リーフの特徴的な機能として挙げられるのが「e-Pedal」です。e-Pedalはアクセルオフで自動的に回生ブレーキと油圧ブレーキの両方を適切な配分で掛けるという機能で、ワンペダル操作が可能になります。

EV 市販車 2019 NISMOチューンのスポーツグレード「リーフ NISMO RC」

 ちなみにこのコンパクトカークラスには、近くホンダも100%EVを投入予定です(関連記事)。それが「Honda e」と呼ばれるEVコンパクトハッチ。2019年初夏に欧州で予約開始予定としています。良きライバルになりそうです。

リーフ (参考)Honda e(写真:ホンダ)

三菱自動車「i-MiEV」(294万8400円から)

 2009年に登場した三菱自動車の「i-MiEV」も息の長い国産EVです(個人向けは2010年発売)。

i-MiEV i-MiEV(写真:三菱自動車)

 i-MiEVは、かつて販売されていた軽自動車「i」のEV版。ガソリン車は2015年に販売終了となりましたが、i-MIEVは継続され、2018年4月には新たな安全基準を満たすためのマイナーチェンジが行われました。細かい点ですが、この際に歩行者保護のためにバンパー形状が変わり、全長が伸びた影響で現行モデルは軽ではなく登録車(小型自動車)扱いとなっています。

 走行距離は最大164キロ。前述したEVの他モデルに比べれば見劣りしますが、EV時代の到来に向けてこのクルマが果たした役割は決して小さくありません。例えば、自治体の公用車やマラソン大会の伴走車、各種実証実験、タクシー会社への導入など、さまざまな形でEV導入の道筋をつけました。

 また、プジョー「iOn」、シトロエン「C-ZERO」として海外メーカーへのOEM供給も行いました。海外では特に、カーシェア車両として違った形で新時代のクルマの在り方を支えています。

トヨタ車体「コムス」(78万5000円から)

 最後は少し趣向を変えて、トヨタ車体のパーソナルモビリティ(ミニカー)「コムス」を紹介します。この価格帯ならばすぐ買える! という人が増えるでしょうか。

コムス コムス(写真:トヨタ車体)

 「自転車やスクーター以上、軽自動車未満」のパーソナルモビリティは、都市部の移動に適した乗り物です。コムスはミニカー登録車で、1人乗り。セブン-イレブンの宅配サービスなどにも活用されています。

 価格は78万5000円から。1人乗りなので用途はかなり限られますが、税金が原付クラスと安価なので、スクーターやバイクのような感覚で趣味的に乗っている人もいます。YouTubeなどで多くの走行試乗動画が公開されているので試しに見てみてください。本当にちょっと欲しくなってしまいます(笑)。

(参考)トヨタ(COMS) コムスをカスタムして楽しく通勤!(試乗編)(YouTube/arashi666さん)

 それでも「いや、やっぱり電気自動車はまだまだ高い」「実用性がなければ」と思うかもしれませんね……。一般的には、みんなが買うくらいに一般的になって、量産効果が出ること。そしてEVにおいてはコスト課題の多くを占めるバッテリーの性能が飛躍的に上がれば価格はこなれてくるといわれています。

 それとは別の観点ではいかがでしょう。昨今は「購入する(所有する)」を考えなくても良い時代になってきています。「使いたいときだけ借りればいい」のです。

 この手のパーソナルモビリティ(関連記事)は、小型で手軽なことから、シェアリングサービス用車両として導入されてきています。都内ではパーク24が運営する「TimesCarPLUS×Ha:mo(関連記事)で、このコムスやトヨタ「i-ROAD」を借りられます。欧州でも、シトロエン「Ami One」(関連記事)のような超小型EVがシェアサービス用に特化して開発されています。

 近未来のクルマ生活における高いか安いかは、EVかそうでないかといった車両の仕様や商品価値から、「サービスとして便利かどうか」で決めるようになってくるのかもしれませんね。



 最後に「今すぐ買えるフルEV」のフォトギャラリーもどうぞ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/22/news016.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  2. /nl/articles/2501/19/news029.jpg 「終わった」 賃貸生活2日目、思わず二度見する“とんでもない光景”に大ショック…… 「どんまいすぎる」
  3. /nl/articles/2501/18/news017.jpg 「どうしてそんなに」スズメたちの隣にいた“ヤバいやつ” インパクト抜群の光景に15万いいね「ワイルドな感じ」
  4. /nl/articles/2501/19/news042.jpg 風呂上がりに偶然「牛乳を注ぐ女」になった人に反響 「ほぼそのままw」「盛大にふきだした」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2501/15/news115.jpg 2色のひもを黙々と編み続けると…… 「うわぁかわいい!」完成したキュートな便利グッズにときめきの声【海外】
  6. /nl/articles/2501/19/news030.jpg 「何があった」 アーティストが“幼少期の写真”公開→“現在との差”に思わず二度見 「なんで???」
  7. /nl/articles/2501/18/news022.jpg 日本地図で人口減の都道府県を可視化してみたら…… 減少一色に染まる中、“意外すぎる県”が増えていた事実に驚きの声 「青ざめたわ」「恐ろしい」
  8. /nl/articles/2501/16/news189.jpg 家賃1万円台で暮らす夫妻、ジブリ映画をのぞくような“最高の普通ごはん”の食卓は…… 「素晴らしいの一言」「うまそ〜」
  9. /nl/articles/2501/19/news028.jpg 【COACH】通販で買った“7万円の福袋”を夫婦が開けたら…… “奇跡的な中身”に仰天「引きが強いww」「初めて見た」
  10. /nl/articles/2501/19/news037.jpg ダイソーのひざ掛けを2カ所縫うだけで…… あっという間に完成した“かわいいインテリア”に「参考にします!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
  3. 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  6. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  7. 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
  8. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
  9. 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  10. 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」