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» 2019年04月12日 17時00分 公開

Amazonプライム値上げで「Amazonゴールド」カードが注目される 年4320円でプライム使える、けど……

ただし利用は計画的に。

[観音崎FP,ねとらぼ]

 「Amazonプライム」の料金がついに値上げされ、日ごろ利用しているネットユーザーが驚いています。Twitterなどでは解約を検討するというユーザーも少なからず現れており、そのインパクトは大きいようです。安く使える方法はないものか……。

photo ひえー

 Amazonプライムの新料金は、年間プランが4900円(税込、以下同)、月間プランが500円。従来から年間プランで1000円、月間プランで100円の値上げになっています。値上げ幅は年間プランで26%、月間プランで25%と高くなっています。

 この値上げに伴い、一部で注目されているのがAmazonのクレジットカード、中でも「Amazonゴールド」です。

photo 券面が金色「Amazonゴールド」

 「Amazon Mastercardゴールド」(以下「Amazonゴールド」は、国際ブランドをMastercardとして、国内大手の三井住友カードが発行するクレジットカードです。特徴は(1)Amazonプライム特典が使い放題、(2)Amazonショッピングで2.5%のAmazonポイントを、Amazon外のショッピングでも1%のAmazonポイントを付与、(3)全国主要空港のラウンジが使える──となっています。年会費は1万800円(税込)ですが、後述するように割引があります。

 Amazonのクレジットカードにはほかに「Amazon Mastercardクラシック」(以下、Amazonクラシック)があります。こちらは初年度年会費無料、年1回以上のカード利用で翌年度も無料になりますが、ゴールドとの違いは(1)プライム特典は付属しない(2)Amazon内のショッピングで1.5%(プライム会員なら2%)、Amazon外で1%をAmazonポイントで還元──という違いがあります。

photo Amazonから届く段ボール箱のような券面の「Amazonクラシック」

 それぞれ「即時審査サービス」があり、その日からAmazonでの買い物に使えることをうたっているのも特徴です。

プライム会員はAmazonゴールドを持つべきか

 Amazonゴールドの年会費は1万800円ですが、「マイ・ペイすリボ」(支払いが自動的にリボ払いになる)に申し込むことで半額の5400円になる、(2)「カードご利用代金WEB明細書サービス」に申し込むことで1080円引きになる──ため、最終的に4320円で利用できます。ただし、Webサイト上の説明ではそれぞれ「割引は2年目から」となっていることに注意しておきましょう。

 従来のプライム年会費は3900円だったので、Amazonゴールドの割り引き後の年会費4320円より安かったのですが、Amazonゴールドならポイントが多く付与されるため、一定以上の金額をAmazonで買い物する人なら元は取れると言われてきました。

 値上げ後は年間4900円になりますから、Amazonゴールドの割引後の年会費4320円より高くなります。このため、Amazonプライムを割安に使いたい人にとってはAmazonゴールドが気になる存在になっているわけです。

photo Amazonゴールドの特徴=Webサイトより

 ただ、Amazonゴールドの割引は「2年目から」なので、初年度は1万800円がかかります。翌年度から4320円として、4900円のプライムと比較、試算してみると、12年目でAmazonゴールドの年会費合計額がAmazonプライム合計額を下回りました。(別表参照。ここでは消費税アップと今後の料金改定などの可能性は考慮していません)

photo AmazonプライムとAmazonゴールドの年間料金を合計していくと……

 買い物によるポイント付与などは考慮していませんが、正直、これではちょっと悩ましいところです……。

 そこで別のカード、Amazonクラシックのページを見ると「通常入会特典としてAmazonポイント5000ポイント(5000円相当)プレゼント」とあります。となると、Amazonクラシックに申し込み→5000ポイント取得→Amazonゴールドにアップグレード──というのがお得に感じます。

photo Amazonクラシックは「通常入会特典としてAmazonポイント5000ポイント(5000円相当)プレゼント」=Webサイトより

 そこで、5000円相当をもらったとして試算し直してみると、3年目でAmazonプライム年間プランを下回ることができました。(別表参照)

photo 5000円相当のポイントをもらったとすると……

 買い物額に応じたAmazonポイントが付与されることや、ゴールドカードなので空港ラウンジが利用できることも考えると、特にAmazonでの買い物が多い人は検討してみてもいいのかもしれません(この記事は入会を推奨するものではありません)。

 気をつけておきたいことを挙げましょう。

 ★ 今後、Amazonゴールドの年会費や割引条件、Amazonプライムの料金が変更される可能性があり、その際はお得かどうかの条件が変わってきます。今回の値上げを受け、従来の特典内容などが変わるかどうかも現時点では不明です。

 ★ 当然ながら審査がありますので、カードの申し込みや、クラシック→ゴールドへのアップグレードがうまくいくかどうかは分かりません。

 ★ 「マイ・ペイすリボ」は支払いが自動的にリボ払いになり、毎月の支払いが定額で済みますが、残高に対し年率15%の手数料がかかります。支払いの設定額と買い物額によっては手数料が高く付きますので、サイトの説明などをよく理解した上で利用しましょう。これを防ぐために、毎月の支払い額をカードの限度額と同じ額に設定するという手段があります(Webサイトから設定できます)。こうしておけば通常の1回払いと変わりません。

 ★ 三井住友カードの「Web明細割引」は過去1年間に6回以上の請求がないと適用されませんので、何らかの形で6回は支払うようにする必要があります(かつ、申し込みが必要なので忘れないように)。

 上記のように、維持にはちょっとしたものとはいえ手間がかかります。クレジットカードの管理が苦手な人や、カードが増えることによるセキュリティ上の問題が心配な人もいるでしょうから、お得になるとしても、その金額と釣り合いがとれるものなのかどうかはよく検討しましょう。「余計なものを買わなければいいのではないか」というのはよくある話です。

観音崎FP

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ファイナンシャルプランナー資格を持つ古参のほうのオタク。AFP(日本FP協会認定)。市場ウォッチが趣味。オタクとお金のことに関心があります。好きなアイドルは土屋亜子ちゃん。


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