多くが謎に包まれた軽巡「神通」故ポール・アレン氏の沈船捜索チームが発見 注目ポイントを解説:キャプテンながはまのマニアックすぎるシリーズ(1/2 ページ)
その多くが詳細不明という軽巡洋艦「神通」の謎が明らかになるかも。
2019年4月26日、「武蔵」「島風」など旧日本海軍の艦艇を発見してきた沈船捜索チームが、ソロモン諸島中部にあるコロンバンガラ島の北東沖で、水深900メートルの海底に沈んでいる日本海軍の軽巡洋艦「神通(じんつう)」の写真をFacebookで公開しました。

2018年10月に亡くなったマイクロソフトの共同創業者であるポール・G・アレン氏が設立したチームは、現在はソロモン諸島を中心とした海域で沈没した軍艦を探査しており、「比叡」(関連記事)「ホーネット」(関連記事)のほか、日本海軍の戦艦「霧島」、駆逐艦の「新月」、米海軍の空母「ワスプ」の探査画像を公開しています。
今回発見された軽巡洋艦「神通」は、1925年(大正14年)に川内型軽巡洋艦の2番艦として就役し、1943年7月12日の深夜から13日未明にかけて発生したコロンバンガラ島沖海戦で沈没しました。この戦闘で神通は第二水雷戦隊旗艦を務め、配下の駆逐艦に攻撃目標を示すためサーチライトを点灯し続けて、敵の攻撃を一身に引き受けた末に沈没するという壮絶な戦いが繰り広げられました。神通に乗艦していた水雷戦隊司令部は全員が戦死と記録されています。
しかし、戦時中の神通に関する情報は、写真をはじめほとんど残されておらず、その詳細の多くは不明のままとなっていました。海底に沈んだまま約76年ぶりに発見された神通の姿は、約3分半ほどの映像で公開されています。日本海軍に所属する軍艦の象徴といえる艦首に掲げた菊花紋章の台座から、船首部分、主砲、対空機銃、魚雷発射管、カタパルト、爆雷投下台、前部マストを見ることができます。
神通の船首部分は建造当時の「スプーン・バウ」から、戦前に駆逐艦「蕨」(わらび)との衝突事故(美保関事件)の後に「ダブルカーヴェチャー・バウ」へ付け替えました。映像ではその形状が分かる他、太平洋戦争開戦前に取り付けた舷外電路(磁気機雷に対抗するため船体を消磁する電流を流す電路を船体に取り付けた)も中のコード線まで確認できます。
神通に搭載されていた主砲は全7門の50口径14センチ単装砲。就役時の写真では砲塔のようなものから砲身が出ているように見えますが、実は砲塔ではなく、波や破片から砲機構部と操作員を守る盾に過ぎませんでした。公開映像では、主砲の後部がオープンになっていて、主砲の砲尾や機構部を映し出しています。
神通には魚雷を発射する装備「九二式61センチ4連装水上発射管」を2基搭載していました。映像では2基とも残されていることが確認できます。ちなみに、撮影された発射管には九三式魚雷が2基合わせて8本中4本が装填されたままになっています。コロンバンガラ島沖海戦で神通は7本の魚雷を射出したとする資料が残されているのですが、映像では2基の発射管併せて4発の魚雷が残されています。再装填されたという見方もできますが、実際に射出された魚雷が多くても4本であった可能性も出てきました。
対空機銃については、神通に搭載した状況を撮影した写真が少なく、詳細がよく分かっていませんでした。今回映っている対空機銃は九六式25ミリ連装対空機銃で、舷側から甲板をわずかに張り出しているのが分かります。また、この対空機銃が開戦前から搭載していた第2煙突脇のものか、開戦後に増設されたものかについては、この映像で判断するのは難しいです(開戦前に搭載していたのは連装機銃だが張り出しはなかったとされる。開戦後に増設したのは張り出しを設けていたが三連装機銃とされている)。
爆雷投下台も詳細が不明でしたが、この映像から3基を確認できます。日本海軍が開発していた投下台には水圧式と手動式がありましたが、映像を見る限り手動式を搭載しているようです。
投下台には爆雷も1基載せたままになっています。ドラム缶のような形状や神通が沈んだ時期から考えると九五式爆雷とみられますが、側面のレイアウトを見ると神通が沈んだ後に正式採用となった二式爆雷のように見えます。
いまだ多くの謎を残す神通。沈んでいる船影を撮影した映像はとても貴重な資料といえます。対空機銃が船体のどの場所で撮影されたのかなど、さらなる情報公開に期待したいところです。
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