ニュース
» 2019年06月01日 19時30分 公開

なぜ少女ロボットは傭兵の盾になろうとしたのか “相棒”の絆を描いた漫画に涙(1/2 ページ)

人間のような感情をもったロボットと、彼女を道具以上に大切に思う人間の絆のおはなし。

[きんじょうめぐねとらぼ]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 爆弾処理専門の傭兵と、人間の盾になるための人型ロボット。守るものと守られる者の深い絆を描いた漫画「爆弾処理をする男の話と、相棒の少女ロボットの昔話」が反響を呼んでいます。最後まで読み終わった後に、また読み返したくなる作品です。

 爆弾処理専門の傭兵をしているノアは、少女の姿をしたロボット、リタを相棒にして仕事をしています。リタはいざというときに盾になるからと会社が用意した古いタイプのロボットですが、有能で気のいい彼女のことを今では良い相棒だと思っています。

wattstower AI ロボット

 リタは確かにロボットですが、人間のような感情があります。突然、ノアがどんな人間なのか聞きたがったり、土地の病にかかったときに心配して見舞いにきてくれたり。病気で寝込んだノアの額に手を当てて、安心して眠るように話し掛けるリタには、まるで親が子を慈しむような優しさが感じられます。

 仕事に復帰したノアは、爆弾のあるエリアにいる子どもを遠ざけるようにリタに命令します。そこでリタは子どもをかばって地雷の爆撃を受け、片腕を失ってしまいます。相棒が片腕を失ったという状況で、「リタがロボットで良かった」と心底思ったノア。彼にとってリタは道具以上の存在になっていて、相棒を失わずに済んだことのほうが大事だったのでした。

wattstower AI ロボット

 そして物語は、リタの視点へと変わります。実はリタはかつてベビーシッターとして赤ちゃんの頃のノアを世話していました。ノアが2歳になるまで短い時間を一緒に過ごしたリタ。彼女にとっては大切な記憶ですが、幼かったノアはそのことを覚えてはいないようです。法改正でロボットが保育事業から撤退することになり、彼女は爆弾処理の仕事に転職することに。そこで、爆弾処理班の名簿でノアを見つけたのでした。

 リタは小さかったノアを見ていたときと同じように、今でも大きいノアを見ています。だからこそ、ノアがどういう人間に育ったのか知りたかったし、病気にかかったノアが安心して眠る方法も知っていたのでした。それを踏まえてまた最初から読むと、リタの言動の意味が理解できて、彼女の深い愛情が見えてきます。

 ロボットだけど我が子のように見つめるリタと、そうとは知らずにリタを相棒以上に気にかけるノアの物語に、読者からは「泣いた」「こころに染みる」「ひとつの映画を観たような感覚」などの、感動を伝えるリプライが届いています。

 作者は漫画家の板倉梓(@wattstower)さん。現在サンデーうぇぶりで「幼なじみと神さまと」を連載中、第1巻が発売中です。

「爆弾処理をする男の話と、相棒の少女ロボットの昔話」

wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
wattstower AI ロボット
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/08/news148.jpg DAIGOの姉・影木栄貴、ノーメイク姿の姉弟ショットで美形ファミリーぶり際立つ 「目元瓜二つ」「すっぴんでも綺麗」
  2. /nl/articles/2312/07/news024.jpg 生まれて間もなく捨てられていた保護子猫が“真っ白なエビフライ”に おなかいっぱい食べられるおうちで過ごす姿に心あたたまる
  3. /nl/articles/2312/08/news124.jpg 元・成宮寛貴ら、豪華メンバー飲み会に“元芸能人”が偶然登場 衝撃の身なりに「都内でこの格好ヤバっ」
  4. /nl/articles/2312/08/news109.jpg 小木博明の妻、52歳のサプライズ誕生日会に「負荷などありましたが嬉しくて」 “母”ら豪華メンバー集結に「みなさんいい笑顔」「ハッピーで最高」
  5. /nl/articles/2312/08/news023.jpg 赤いアロワナ(紅龍)を買ったら色が変化、「もしかして騙された?」と思ったら…… 劇的に変化した理由が興味深い
  6. /nl/articles/2312/05/news021.jpg 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  7. /nl/articles/2312/08/news026.jpg 子猫を保護して2週間、最初は警戒していた先住犬たちも…… みんなで団子寝する仲睦まじい姿に「なんて幸せな光景」「愛にあふれてる」
  8. /nl/articles/2312/08/news141.jpg 「感心しまくりでたーくさんGET」 神田うの、“初ZARA”での爆買いに感動「リーズナブルでビックリ」
  9. /nl/articles/2312/08/news147.jpg 寺田心、最新の“細マッチョ”姿に驚きの声が集まる 「体が逆三角形」「筋肉系になっていたとは」
  10. /nl/articles/2312/08/news017.jpg 柴犬、飼い主の「行ってくるね」にジワジワと表情がくもっていき……? 豊かな感情のゆれ動きに「切ない……」「押し寄せてる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」