「緊急取調室」第3シーズンラストに炸裂した“吉田鋼太郎劇場” キントリ再編成なるか? 有希子と梶山の関係は? 早くも第4シーズンが待ち遠しい(1/2 ページ)

「エーイ」まるでto be continued。

» 2019年06月21日 18時35分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 昨日、6月20日に放送された「緊急取調室」(テレビ朝日系)の第10話(先週放映の9話の後編にあたるストーリー)。第3シーズンのラストにさく裂した“吉田鋼太郎劇場”は、保身に走る人間の愚かさを見せつけた。


緊急取調室 キントリ最後の事件となるのか? イラスト/納口龍司

最終回あらすじ「うしろめたさで救助した2人をしつこく説教する聖職者」

 同窓会で同級生らを毒殺した罪で起訴された被告人・北山未亜(吉川愛)と、医大キャンパスで起こった同級生刺殺事件の被疑者・藤井卓生(坂東龍汰)。2人が2カ月前、かつて山のキャンプ場を襲った土砂崩れから救出してくれた地元中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)と会っていたことが判明した。

 真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」は真相を明らかにするため、未亜を徹底的に追及。未亜は同窓会の飲み物に毒物を混入した理由を「校長への警告」だと説明した。ちょうどその頃、染谷の話を聞くため伊弉冉沢に向かった梶山勝利(田中哲司)と連絡が取れなくなる。


緊急取調室 前編にあたる9話終了時点での主要人物それぞれの思いをイラストで確認 イラスト/納口龍司

 キントリは事件の謎の鍵を握ると思われる染谷の取り調べを開始。すると、染谷は医大生殺害をあっさり認めた。藤井を殺すつもりで、誤って別の学生を殺してしまったというのだ。土砂崩れ事故で犠牲になった妻と教え子の今井はるか(今村美乃)に何の感情も抱かない未亜と藤井。2人に対し「私が始末をつけなければいけない」と思ったのが犯行の理由だと染谷は自供する。しかし、事実はそれだけではない。事故直前、未亜と藤井は染谷とはるかが抱き合う場面を目撃していた。事故に遭った未亜は、2人の関係を推し量った上で「先生が大事な人を助けてあげたら?」と言い、染谷は未亜と藤井を優先して救助した。不倫にはいたってなかった、だが染谷がはるかにひかれていたのは事実だった。

 「自分のやましさが原因で、奥さんと、そして深い関係にあった教え子が死んだ。せめて、助かった2人には立派な人間になってほしかった。そうでなければ、死んだ奥さんたちに顔向けできない。だから、あなたは2人に連絡を取って、手を合わせようとさせたりしつこく説教したんだ」(小石川)。

 事件を解決し、居酒屋で労をねぎらうキントリ・メンバーの元に刑事部長・磐城和久(大倉孝二)が現れ、このメンバーで継続できるように上層部と交渉することを約束した。

狂気を熱演する吉田鋼太郎

 今回の事件のきっかけは、染谷とはるかが抱き合っている場面を未亜と藤井が見てしまったことにある。不倫ではない。元担任の親心で相談に乗り、そして教え子を抱擁した。しかし、心が傾きかけている自分がいる。恋心を自覚している。その葛藤を未亜に見透かされたから、自分を正当化したかった。

 未亜からすると、単なる不倫にしか映らない。その視線に堂々とできない染谷がいた。

 「先生が大事な人を先に助けてあげたら?」(未亜)

 身の毛もよだつような脅しである。不倫を嫌悪する未亜は染谷を軽蔑し続けた。うしろめたさのあるアンタなんかに、命も人生も説かれたくない! 図星だから染谷はうろたえ、正義の人を演じようとした。ずっと正しく生きてきたから一度の間違いが認められず、保身はそのまま狂気に転じた

 自分を正当化したのは未亜も同じだ。彼女はいじめてきた者への復讐のために毒を盛った。

 「何人かがお腹でも壊せば、それでよかった。なのに……」(未亜)

 そうだろうか? 夾竹桃の毒性について、染谷からうるさく説明されていたはずだ。10話は、保身を選んでしまう人間の愚かさを描く内容だった。


緊急取調室 雨の中で見つめ合う染谷(吉田鋼太郎)とはるか(今村美乃)が思わず抱き合ってしまう。それを若い男女に目撃される、そこから悲劇が始まった イラスト/納口龍司「ありがとう、キントリ。マジでこんな面白いドラマないぞ!みんな見よう!」

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  8. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  9. /nl/articles/2411/16/news077.jpg 大谷翔平、インスタ最新投稿で活躍シーンのハイライト公開 一瞬映る“妻・真美子さんと母・加代子さんの笑顔満開ハイタッチ”に注目
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた