今夜最終回「緊急取調室」梶山(田中哲司)の安否は? 染谷(吉田鋼太郎)の罠に“あえてかかった”説(1/2 ページ)
「梶山、うしろ!」
6月13日に放送された「緊急取調室」(テレビ朝日系)の第9話。倒れて動かない梶山勝利(田中哲司)の姿に絶句しかけたが、ちょっと待ってほしい。
第9話あらすじ「ここで手をついて頭を下げろ!」
医大生・藤井卓生(坂東龍汰)が同級生を刺殺したと目される事件の担当を命じられた「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」。実はこの事件は、キントリが自供を引き出せなかった連続殺人事件の被告人・北山未亜(吉川愛)との関連性が疑われている。藤井が未亜とSNSで連絡を取り合っていたことが判明したからだ。刑事部長・磐城和久(大倉孝二)は無情にも、この事件を最後にキントリの構成メンバーが正式変更されると告げた。
真壁有希子(天海祐希)は未亜と藤井をつなぐ“もうひとつの接点”を発見する。それは、3年前に発生した豪雨災害。当時、2人は土砂崩れによってキャンプ場に隔離されてしまったが、地元中学の校長・染谷巌(吉田鋼太郎)によって救出されていた。
有希子らは染谷のもとを訪ね、3年前の詳細を聞いた。しかし、染谷は未亜と藤井の現在について何も知らないとのこと。ところが、その後の調べで未亜と藤井は土砂崩れのあった尾鷹山に行っていることが判明した。小石川春夫(小日向文世)は磐城を説得し、未亜の再聴取の許可を取った。ちょうどそのとき、現地で聞き取りを行っていた有希子と梶山。未亜の取り調べをするため有希子は戻り、梶山は1人で染谷に話を聞きに行った。
土砂崩れの際、優先して未亜と藤井を助けた染谷。この事故で彼は妻と教え子を亡くしていた。その後、染谷は未亜と藤井に会っている。染谷は、未亜から「いつまでも感謝なんかできない」と言われ、むなしさを感じ自ら身を投げてしまったと告白するのだ。染谷の様子に何かを察し、席を立つ梶山。染谷は「駅まで送りますよ」と梶山を車に乗せ、その後、梶山は行方不明になった。
未亜の説明は染谷とは異なる。自分ともみ合い、崖から落ちそうになった染谷を藤井が踏みつけて落としたのが真相と彼女は明かした。
「でも、あのジジイ死ななかった。だから、私の同級生が死んだの」(未亜)
未亜の同級生が死んだことと、染谷が生きていたことに何の関係がある? その意味を知りたい有希子に、未亜は土下座を要求した。
「ここで手をついて頭を下げろ!」
梶山管理官はわざと罠にかかっている?
まず気になるのは、動けなくなっている梶山についてである。彼は染谷の手によって絶命してしまったのか? 一連の流れを振り返りたい。1人で染谷の家を訪ねた梶山。その直前に、彼は有希子と甘酸っぱい雰囲気になっていた。
梶山「君と一緒にホシに立ち向かう事ができてよかった。君もそう思ってくれてるなら……俺はうれしい」
有希子「(戸惑って)さあねえ。事件が解決できたら考えてみるわ」
「君と一緒に〜」だなんて、まるで今生の別れのようではないか。露骨にフラグが立ち過ぎだと思う。
梶山を自宅に招き入れた染谷。未亜と藤井に再会した際のやり取りを、染谷は梶山に明かした。
「あんな若者のために妻と教え子が死んだと思うと、2人に申し訳なくて、申し訳なくて……」(染谷)
明らかに染谷の話を疑っている梶山。一通り聞き終え、「また改めます」と席を立ったときの表情に軽蔑の感情が滲んでいた。
「先生のご担当は生物ですか? ところで、この辺りには夾竹桃が多いんですね。夾竹桃にはオレアンドリンという毒があって、吐き気、四肢脱力、頭痛などの症状を引き起こす。過剰に摂取すれば青酸カリの毒性を上回るという説もある。釈迦に説法でしたね」(梶山)
徒歩で帰途につく梶山に、染谷の車が追い付いた。
染谷「駅まで送りますよ」
梶山「ありがとうございます」
うかつ過ぎる。乗るなよ、おい……。染谷が出したコーヒーも平気で飲んでしまっているし。「志村、うしろ!」と同じテンションで、テレビを見ながら筆者は叫んでしまった。絶対に染谷はあやしい。
解せないことがある。梶山は車を山の入口に停めていたはず。有希子と乗っていたとき、運転していたのは梶山のほうだ。あの車は有希子が乗って帰ったのか? それとも自分の車を置き、あえて梶山は染谷の車に乗ったのか?
つまり、梶山のうかつさは計算ずくな気がするのだ。夾竹桃のことを知っているのにコーヒーを飲むし、染谷の車に乗ったのは考えがあってのこと。有希子への湿っぽいセリフ、コーヒーに入れた砂糖のアップは単なる演出上のミスリード。よって、「梶山は殉職していない」に私は賭ける。
不審点の多い染谷がこの事件の犯人なのだろうか? だとすると、未亜と藤井は誤認逮捕されていることになってしまうが……。
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