Twitter連携サービス「TwiGaTen」を自宅で運営しただけで家宅捜索? 神奈川県警と本人を取材(2/3 ページ)
204504bySEさんを取材
なぜ身に覚えのない投稿で家宅捜索を受けたのか。ねとらぼ編集部では204504bySEさんに連絡を取り、取材を申し込みました。
――家宅捜索にきたのはどの警察署ですか。
204504bySE:茅ケ崎警察署です。
――家宅捜索の際、令状は見せられましたか。
204504bySE:令状は見せろと言わないと見せてくれませんでした。もっとも私より先に家族が「令状を見せるよう」に言ったので事前に確認はできたようです。私が令状を確認できたのは捜索がほぼ終わった頃でした。
――令状にはどんなことが書かれていましたか。
204504bySE:令状には住所が記載されているほか、電子機器や、写真、メモ帳などが押収可能だとする内容になっていました。
――その他に見せられた書類はありますか。
204504bySE:押収されたスマートフォンがその日のうちに返還されたのですが、その際に「押収品目録交付書」を渡されました。
――詳しい家宅捜索の様子などを教えてください。
204504bySE:まず私に話を聞く前に捜査員が家族に問題のわいせつ画像を見せました。当初家族は、画像に写っているのは明らかに知らない人であったことから、「(204504bySEさんの)自撮りではなく、どこかで拾った画像を投稿したせいで警察が家宅捜索に来たのかもしれない」と思ったそうです。しかしわいせつ画像の投稿前後の画像を見て、やはり私が行ったものとは考えにくいと思ったようです。
――他にはどんなことがありましたか。
204504bySE:捜査員が特定の服を探したり、トイレの写真を撮影するなどしていました。恐らく「特定の所有者が」「トイレで」「特定のTシャツを着て」「携帯電話で自撮りした」「わいせつ画像を投稿した」と考えているのではないかと思いました。また一人暮らしをしている兄の家にも家宅捜索が入りました。家族の誰かが犯人のTwitterアカウントを所有している、すなわち犯人であると考えていたのではないでしょうか。
――家宅捜索の間、捜査員はどんな様子でしたか。
204504bySE:当該のわいせつ画像に写っている人物と私の容姿はかけはなれていたので、私の姿を見た時点で「家宅捜索は間違い」だと分かると思いますが、どういうわけか自信満々なそぶりを崩しませんでした。いわゆる「良い警官・悪い警官(※)」を行っている様子もあり、終始高圧的だと感じました。
(※)対象者に対して“悪い警官”役が高圧的な態度をとる一方、“良い警官”役が対象者に対して親身に接することにより、“良い警官”役に情報を話してしまう――という心理状態を作り出すための心理学的な戦術。尋問の際などによく利用されることで知られる。
――204504bySEさんがわいせつ画像の投稿者だと特定した根拠については説明されましたか。
204504bySE:私が投稿した根拠の説明はなく、警察が調べたらしいプロバイダー名や住所、写っていたらしい服のブランドなどを口にしただけでした。ちなみに私は当該のわいせつ画像を見ることはできませんでした。
――家宅捜索を終えてから捜査員はどんな様子でしたか。また印象に残ったことがあれば教えてください。
204504bySE:私に対しては最後まで態度を変えることはなかったので、少なくとも納得したそぶりは見せなかったといえるでしょう。その割にはPCを調べようともしなかったあたり、もしかして捜査員はPCに詳しくないのかもしれないと思いました。もっとも、私の携帯のTwitterアプリに問題のアカウントがなかった時点で捜査は事実上終わったようなものですが。警察が私のアカウント名を控えたり、携帯の画面を撮影したりしなかったのは印象的でした。
――最後に、今回は神奈川県警が管轄として家宅捜索に来たとのことですが、204504bySEさんのお住まいはどちらですか。
204504bySE:関東圏ですが、神奈川県ではありません。
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