“心霊現象起こりまくりの実家”でおばあちゃんが地縛霊になったら ちょっぴりホラーなエッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」インタビュー
信じるか信じないかはあなた次第です……けど、どういう生活になるんですか、その家。
幽霊は存在すると思いますか――。科学では証明しがたい“見えない世界”の問題なだけに「いる派」の方も、「いない派」の方もいるかと思いますが、今回ご紹介したいのは「同じ家の中で、家族が同じ心霊現象を体験していた」というエッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」。
“心霊スポット顔負けの、不思議な現象が起こりまくる実家”での生活とはどんなものなのか。著者・りかさんにインタビューしました。漫画本編もあわせて掲載します。(聞き手:ましろ)
漫画『霊感一家のふしぎな実話』とは?
私の家は、お化け屋敷でした。常日頃からふしぎなものを視ちゃう&聞いちゃう私たち。
そもそも住んでる家がなんだか怖い。入れない部屋、眠れない部屋、廊下に居座る白い影……。夏でも寒くてエアコンいらずの我が家に起こった、浄化浄霊大騒動! “視えちゃう”一家の怖くてふしぎなコミックエッセイ。
著者プロフィール:佐木りか(Twitter:@rikarika_sou)
物心ついた頃からゆるっと霊感もち。母・姉も霊感持ちの女系霊感一家。現在は一児の母として育児の合間に怖い話や育児漫画を描いている。猫好き。
玄関のうなり声
その他の一部エピソードはイースト・プレスによるWebメディア「MATOGROSSO」、購入先などは同社Webサイトにて掲載されています
実家を除霊した体験談をゆる〜いホラーエッセイに
―― りかさんは、2017年5月にpixivの個人アカウントで「実家、除霊するってよ」というゆるレポ漫画を投稿されていますよね。そこからどのような経緯で書籍化に至ったのでしょうか。
「祖母が地縛霊になり、幽霊数百体が集まっていた実家を除霊する」というめったにない経験をさせてもらったので、「こういうことがあったよ」みたいな軽いノリで漫画にしてみました。そうしたら、第1話を投稿してすぐにイースト・プレスの担当さんから書籍化のオファーをいただきまして、pixivの更新は中断して単行本作業にとりかかったという流れです。
―― 確かに「実家を除霊した」というのは、エッセイの題材としてはこれ以上ないインパクトだと思います。漫画は昔からよく描かれていたんですか?
はい。子どものころから絵を描くのは好きだったんですけど、高校時代にジャンプの『ホイッスル!』という作品にハマったのがきっかけで二次創作漫画を描くようになりました。
エッセイ漫画を描くようになったのは社会人になってからですね。pixivに載せているもの以外にも、グアムで結婚式を挙げた話とか、ウエディングドレスを通販で買った話とかを描いたことがあります。
―― 単行本が発売されて1年以上たちますが、読者からの反響はいかがですか?
「怖い話は苦手だけど、この漫画は絵がゆるいから最後まで読めた」という感想はいただいたことがあります。「これくらいなら小さな子どもにも読ませられる」とか。私自身、そこまで本格的なホラー漫画を描いたつもりはないので、狙い通りの楽しみ方をしてもらえたのかなと思います。
「いやー、ないほうがいいですよ、霊感なんて」
―― 本作の特徴は「1つの家の中で、りかさんを含む家族3人(姉、母)が心霊現象を体験している」ということ。「普通は見えないはずのものを、皆で見ちゃってる」ってどうなんでしょうか
いやー、ないほうがいいですよ、霊感なんて。
「霊感一家」というタイトルをつけていますけど、私たち家族ってすごく中途半端なんですよね。見えたり聞こえたり感じたりするだけで、別に霊と話せたり除霊できたりするわけじゃない。それならいっそ、何も感じないほうが幸せに暮らせるんじゃないかなと。
とはいえ、霊感があるおかげでこうして本を出すことができたので、その意味ではメリットといえるのかもしれません。
―― 今は子育てでお忙しいと思いますが、これからもエッセイ漫画を描く予定はあるのでしょうか
はい。本の中では、除霊に至るまでの流れを考えてエピソードを取捨選択したので、単発の怖い話ならまだまだ山ほどあるんです。それらもいつか漫画にして発表できたらと考えています。
(続く)
本企画は全5本の連載記事となっています
- “心霊現象起こりまくりの実家”で祖母が地縛霊になったら
- “もはや心霊スポットな実家”から出たいと思わなかったワケ
- “自分のベッドで寝ている幽霊”が見えたら、どこで寝たらいいのか
- 神社と相性が良くて、おみくじが14年連続で大吉?
- “除霊のアフターサービス”が無料だったワケ
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