「やる夫スレ」の傑作4編が書籍になるようです 今再び脚光浴びる「やる夫」、企画者に意図を聞いた(3/4 ページ)

» 2019年10月11日 11時00分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「やる夫スレ」と言わない宣伝方針?

――ところで、宣伝では一切「やる夫スレ」という言葉を使ってないようですが……。

カミチ 配慮しすぎているのかもしれないし、リミッターを外しすぎるとそれはそれで……という悩みの間で手探り状態です。

いのしし これまでやる夫スレの名前を使ってこなかったのは、コミュニティーを尊重しようという理由からですね。

カミチ 二次創作界隈には大々的に取り上げてほしくない方もいらっしゃいますし、どの程度ネガティブな反響があるかが分からない。とはいえコミュニティーの方々に見つけていただきたい本なのは間違いないので、皆さんの反応をしっかり見て、喜んでいただける範囲で告知していけたらというスタンスです。

――公式Twitterアカウントで一言も「やる夫スレ」とはツイートしないのに、ファンによるやる夫スレ絡みのツイートはRTしていたりして、距離感がユニークですよね。

カミチ そこも探り探りです(笑)。既にある事実として「やる夫スレで人気だった」と紹介するのは問題ないだろうという立場です。

いのしし 事実を言ってるだけですからね。

――宣伝まわりだと、サイトバナーの配布もどこか懐かしくて面白かったです。

いのしし 「2019年にやることか?」といろんなところでツッコミを受けました(笑)。でも、普通に貼ってくださったサイトさんもいらっしゃって、そちらからの流入もありがたいことにとても多いんですよね。ネタとしてだけでなく、実際に機能してくれました。ただ一部ネタではなく、「企画者は大真面目にこれをやってるんじゃないか?」と心配する声も見かけたので、その人たちにはご心配をおかけしました……!


漫画化も決定 やる夫スレが生んだ好循環

――メディアミックスについても聞かせてください。4作品とも漫画化が発表されていますが、早い段階から漫画化は決まってたのでしょうか?

カミチ 漫画化は後からです。本格的に動き出したのは「スレ発ラノベ4」の企画発表が行われた5月からですね。

いのしし 確実に漫画との相性は良いだろうという予感はありました。思うに、元の二次創作を駆使したAAって、優れた先行作品のキメカットのみで構成されているので、それに見合うように作品自体の質が引き上げられるところがあるんですよね。やる夫スレの読み心地は小説と漫画の中間に近いですし、小説化を発表したときにSNSでも「漫画にしてくれよ」という声は結構ありました。

カミチ とはいえあくまで原作者が手掛ける小説版をまずはきっちり届けたかったので、漫画化まわりは後からになりました。でも動き出してからは、オファーが複数来たり、作品の大きさを実感しました。

 通常、ライトノベルだと本が出てからその売れ行きや人気ぶりを見て、「コミカライズしませんか?」という声がかかりやすいのですが、今回は事前にスレ版に触れやすかったこともあり、発売前から社内外で注目してくれる人が結構いました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた