アピールしないと仕事は生まれないクリエイターズ・サバイバル アーティストの戦略教科書 第4回 イリヤ・クブシノブ(1/2 ページ)

イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんにインタビュー。

» 2019年10月29日 18時00分 公開

「クリエイターズ・サバイバル アーティストの戦略教科書」とは

クリエイターに役立つ情報を発信するWebメディア「いちあっぷ」がお届けする連載企画。ねとらぼエンタでは、各インタビューの前編を転載掲載していきます。後編は「いちあっぷ」のサイト内でご覧ください。



クリエイターズ・サバイバル イリヤ・クブシノブ イラスト アーティスト 攻殻機動隊

 「クリエイターズ・サバイバル」第4回に登場していただくのは、イラストレーターのイリヤ・クブシノブさん。近年ではイラストの仕事だけでなく、アニメ制作にまで仕事の幅を広げている話題のクリエイターに、単身ロシアから日本に渡ってきて、いかにしてこの業界でサバイブしてきたかを伺った。

 前編では、ロシア時代の話と絵を描くためのモチベーションの保ち方、そして、日本でイラストレーターとしてデビューするまでの話を中心に語っていただいた。


6歳のときに衝撃を受けた「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」

―― ロシアで生まれたイリヤさんは、日本のアニメ、漫画、ゲームの影響を受けて育ったそうだが、それらの作品とはどういうきっかけで出会ったのだろうか。

 13歳のころの話ですが、英訳されている日本のアニメのDVDやコミックスをたくさん持っている友人がいて、彼のコレクションを見せてもらいハマりました。日本のアニメや漫画は、他の国で作られているものと違って、物語やキャラクターの内面描写がとても深いものが多いので、何よりもまずそこにひかれましたね。

 もともとは6歳のときに「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見て衝撃を受けてはいたんですが、当時はお店に行っても日本の漫画はほとんど売っていませんでしたし、アニメのDVDもない。ですからその友人と出会うまでは、たまにアニメ映画を見るくらいでした。

 そのあと、2002年にモスクワに引っ越したのですが、そのころにはいろいろなアニメを見ていました。日本のアニメが好きなグループがあって、その人たちと一緒に週末にDVDを見るようなこともありました。同じように日本のゲームのストーリー性やキャラクターにもひかれていきましたね。


―― 6歳のときに見た「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、どういう衝撃をイリヤさんに与えたのだろうか。

 とにかく怖かった(笑)。6歳のときにあの難解なストーリーを理解できたとは思えませんので、ただただビジュアルにショックを受けたんです。

 それまで知っていたアニメは、動物がしゃべってコミカルな動きをするような子どもっぽい作品ばかりでしたので、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」みたいな過激なアクションをアニメで見たこと自体に衝撃を受けたんだと思います。

 そのせいか、そのあとに好きになったアニメや漫画も、「AKIRA」をはじめ、だいたいくらめのストーリーのサイバーパンクっぽい作品が多いですね(笑)。

クリエイターズ・サバイバル イリヤ・クブシノブ イラスト アーティスト 攻殻機動隊 ▲2019年11月発売のイリヤさんの画集第2弾。3年間で描かれた300点以上のアートワーク、イリヤさんがキャラクターデザインを務めた「バースデー・ワンダーランド」「攻殻機動隊 SAC_2045」も含まれている

―― サイバーパンク系以外の作品では、『羊のうた』や『イエスタデイをうたって』など、冬目景さんの漫画からの影響もイリヤさんは公言されている。

 冬目さんの漫画と出会ったのは大学生のときでした。『羊のうた』のロシア語版が出ていたので興味を持ちました。当時ロシア語に翻訳されている日本の漫画はほとんど読んでいましたけど、『羊のうた』が一番ハマった作品ですね。

 最初はストーリーにひかれ、気が付いたらキャラクターのとりこになっていた感じです。とりこというか、何人かの冬目キャラは“現実にいる自分の友達”のような存在(笑)。

 大学時代、ちょっと精神的に落ち込んでいた時期があったのですが、『イエスタデイをうたって』のおかげで元気を取り戻すようなこともありました。だからあの作品のヒロインのハルちゃんは、いまでも私の精神的な友人なんですよ。彼女の存在に何度助けられたか分かりません。日本の漫画やアニメにはそういう力があるんですよね。

 2015年に漫画が終わったときは、悲しくて自分でファンアートのような動画を作りました。


クリエイターズ・サバイバル イリヤ・クブシノブ イラスト アーティスト 攻殻機動隊 ▲イリヤさんの作業机。机には冬目景さんのサイン色紙が飾られている

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/22/news104.jpg 「これは凶器」 祭りで購入した“とんでもない”フライドポテトが420万回表示 「主治医に怒られるレベル」
  2. /nl/articles/2407/24/news013.jpg 深海魚をさばいたら中から光り輝く“お宝”が……! 驚くべき正体に「何これー!!!」「すごくキレイ」
  3. /nl/articles/2407/23/news020.jpg ダイソーの“変な水槽”に魚を入れたら…… 意外な発見に「綺麗」「買いに行きます!」の声続々、驚きのアイデアが話題
  4. /nl/articles/2407/23/news125.jpg 「ごめん本当キツい」 仲里依紗、“円安のあおり”で米ディズニーランドの入場断念へ……10年前の結婚時から“恐ろしい値段”「約倍になってんの」
  5. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  6. /nl/articles/2407/22/news097.jpg 「花火どころではなかった」 雷雨で中止になった花火大会、雷のすごさが分かる画像に「中止にして良かった」の声
  7. /nl/articles/2407/24/news131.jpg 「やり方がとにかく汚い」プライベート画像流出に『Popteen』専属モデルが言及 「本当につらい」
  8. /nl/articles/2407/22/news083.jpg 「もうこりごりだ〜」 財布に新紙幣を入れたら…… “まさかのビジュアル”に爆笑 「昭和アニメのオチかな?」
  9. /nl/articles/2407/24/news050.jpg 小1の子どもに「オシャレノート」を買い与えたら“まさかの号泣”…… 納得の理由が「そりゃあ仕方ない」と810万回表示
  10. /nl/articles/2407/24/news007.jpg 母「お風呂、超リラックスできるようにしたから」→見に行くと…… 広がっていた“異空間”に「おもろすぎるwww」「クソ笑ったwwしんどい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」