未来を先取り!? トヨタとヤマハがマジで開発する「パーソナルモビリティ」に乗ってきた【写真58枚】(2/3 ページ)

» 2019年11月01日 17時00分 公開

これは楽しい! スイスイ乗り心地の3輪モビリティ「ヤマハ・TRITOWN」

 ヤマハ発動機の「TRITOWN(トリタウン)」もワクワクな乗り心地の新しい乗りものでした。

ヤマハ TRITOWN ヤマハ TRITOWN

 TRITOWNは近未来風でメカメカしいスタイルが魅力の電動3輪パーソナルモビリティ。前回2017年の東京モーターショー2017で初披露(関連記事)、2019年現在は各地で実証実験を行っています。

 特徴はヤマハの市販バイク「TRICITY」や「NIKEN」(関連記事)などに採用したヤマハ独自の技術「LMW(リーニングマルチホイール)機構」を備えることです。三輪の安定性と、二輪のように車体を倒して曲がる爽快な操縦感覚を両立します。

ヤマハ TRITOWN ヤマハ TRITOWN
右下にあるレバーがアクセル 右下にあるレバーがアクセル

 走り出すとすぐに「面白いぞ」と感じてワクワクしてきます。カーブで車体と一体になって自然に身体を傾けて曲がる感覚は、何だかスキーのよう。低速でもスイスイ走れて爽快です。

 なお、乗り手が自然にバランスを取れば自立静止もできるようになっています。そのためごく低速での走行も全く不安がありませんでした。

右下にあるレバーがアクセル 右下にあるレバーがアクセル


 トヨタの歩行領域EVシリーズとヤマハのTRITOWNの完成度は、既にかなり高いと感じました。現状の壁は、「法制度」とトヨタ、ヤマハの両説明員は口を揃えます。

右下にあるレバーがアクセル

 既存小型モビリティの一種である電動車いす(セニアカー)は、道交法上、歩行者として扱われます。しかし歩道での時速6キロ以下の走行に限られ、活用範囲が狭すぎる課題があります。そこでパーソナルモビリティにおいては、道路交通法および道路運送車両法上に、歩道では歩行者として取り扱い、車道では車両として扱う、つまり歩道も車道も走行できる新たな領域「パーソナルモビリティ」を設ける──といった法整備の提案、議論がなされています。先だってパーソナルモビリティ特区を設け、実証実験などを推進する自治体もあります。

 このパーソナルモビリティにおける法規制改革によって、サービス(MaaS)の市場が一気に拡大するかもしれません。モビリティ(移動手段)変革の真のスタートになるかもしれません。現時点では実証実験や試乗会でしか乗れない近未来の乗りもの「パーソナルモビリティ」……なんて言うと大げさかもしれませんが、そうではないかもしれませんよ。皆さんもこの機会に先行して体験してみてはいかがでしょうか。

2分で見る「東京モーターショー2019」ダイジェスト

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