キター トヨタ、未来のFCV「次期MIRAI」初公開 市販決定「チョロQっぽいミニEV」も2020年発売(1/5 ページ)
トヨタブースは「未来人」が出迎えてくれるそうです。【写真40枚】
トヨタ自動車は第46回東京モーターショー2019(2019年10月25日〜11月4日)で、未来のクルマ社会を体感できる「モビリティのテーマパーク」をメインブース(青海展示棟Bホール)で展開。併せて、初公開となるFCV(燃料電池自動車)「MIRAI」(関連記事)の次期モデル「MIRAI Concept」や、2020年冬に普及価格帯での販売開始を想定する「超小型EV」など、近い将来の交通社会や電動車にフォーカスした展示をMEGA WEB「FUTURE EXPO」で披露します。
美しいデザイン、燃料電池システムを一新した次期「MIRAI」
「MIRAI」は、水素と酸素の化学反応によって発電した電気で走るクルマ(2014年発売)。現行のEVより一歩先の技術やエネルギー社会を見据えた電動車と位置付けられ、日本メーカーではトヨタやホンダが開発を進めています(ホンダは「クラリティFCV」を製品化)。
東京モーターショーで公開するMIRAI Conceptは、2020年末の発売を予定する次期MIRAIの開発最終段階のモデルです。FC(燃料電池)システムを全て一新するとともに、上級セダン/クラウンクラスの車格とした伸びやかで美しいデザインに生まれ変わります。
FFCVとしての性能を大きく高めると共に、水素搭載量の拡大などによって航続距離も従来モデル比で約30%延長することを目標とします。現行MIRAIの航続距離(カタログ値)は650キロなので、新型は800キロ超の航続距離になりそうです。
車体サイズは4975(全長)×1885(幅)×1470(高さ)ミリ、ホイールベースは2970ミリ。参考までにクラウン RS Advanceは4975(全長)×1800(幅)×、1455(高さ)ミリ、レクサス・LS500は5235(全長)×1900(幅)×、1450(高さ)ミリ。次期MIRAIはこれらの間なので、やはりかなり大きいです。会場ではカッコイイけれど意外と現実的なデザインの未来技術と共に、「お、かなりデケーなー」感を心地よく味わえそうです。
チョロQっぽい! ちょい街乗り用途の「超小型EV」 2020年冬発売予定
FUTURE EXPOでは、2020年冬に市販予定のミニカーサイズの100%EV「超小型EV(名称未定)」も披露します。
この超小型EVは、トヨタ車体の電動ミニカー「コムス」(関連記事)、あるいはトヨタがかつて販売していた2人乗り小型車「iQ」を思い出す“ちっちゃい”ボディーを特徴とする電動車です。こちらは恐らく現時点でMIRAIよりも使い勝手が良く、価格帯も手が届く範囲の現実的なEVとして登場しそうです。
動力源は100%電気。免許を取りたての方や高齢の方などが、買い物など日常の近距離移動に使うことを想定して開発したとしています。乗員は2人。航続距離は約100キロ、最高速度は時速60キロ。充電は200Vの家庭用AC電源に対応します(充電時間は200V利用時で約5時間)。
一般車に見慣れていると、チョロQのようにデフォルメされているのではと感じてしまうことでしょう。車体サイズは2490(幅)×1290(幅)×1550(高さ)ミリ。やはり小さく、取り回ししやすそうです。
もっとも、デザインや車体仕様のワクワク感は「i-ROAD」の方があります。デザインそのものに特筆すべき面白さはありません。しかしこれはこれでいいのでしょう。コムスや50ccクラスのミニカー(関連記事)と違い、2人乗れるのが高ポイント。導入シーンの1つに「高齢の方など」とあるように、これは次世代の「セニアカー」(つまり、30〜40歳台の皆さんが高齢になった頃の乗りものの1つ)なのかもしれませんね。
トヨタ自動車/東京モーターショー2019 その他の注目車種
トヨタ自動車のメイン展示ブースは東京ビッグサイト青海展示棟のBホール。「モビリティのテーマパーク」として、何と「未来人」が出迎えてくれるそうです。
その他、MEGA WEBなどの東京モーターショーの各会場でも展示、試乗会、家族で楽しめる体験イベントなどを盛りだくさんに実施します。トヨタ×JAXAの月面探査マシン「有人与圧ローバ」(関連記事)や、4億円超のガチ豪華ヨット「レクサス・LY650」(関連記事)などの変わり種も見どころです。
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