五輪マラソンのチケット払い戻し対象はいかに〜札幌では無料観戦案も

有料の観客席を設けず、沿道のみの無料観戦になる?

» 2019年11月06日 12時30分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(11月4日放送)に産経新聞論説委員・フジサンケイビジネスアイ編集長の山本秀也が出演。東京五輪マラソン・競歩の札幌開催決定について解説した。

フォト

札幌で行われるオリンピックマラソンは、無料観戦の可能性

札幌で行われることに決まった2020年の東京オリンピックの男女マラソンについて、組織委員会などは有料の観客席を設けず、沿道のみの無料観戦とする案を本格検討している。東京で行われる前提で売り出されたチケットの払い戻しについても課題が残り、まだまだ波紋が広がることが予想される。

森田耕次解説委員)東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌移転が決まりましたが、札幌市は2030年の冬のオリンピック開催を目指しておりますので、札幌市の幹部は「市民の盛り上がりもこれで高まる。招致レースにもプラスに働く」と話しておりました。それから、秋元札幌市長はこれまでの招致活動で「IOC(国際オリンピック委員会)には交通機関や宿泊施設の収容人数、気温などの情報も提供してきている」という話をしておりました。組織委員会などは札幌に変更したマラソンについて、有料観客席を設けず沿道のみの無料観戦にする案を本格検討していると。11月8日には東京でのレースを前提に売り出されたチケットの払い戻しについて何らかの方針が示されるということになっているようですね。

山本)チケットの振替になるのかな、と漠然と思っていたのですが、こういう考え方があったのですね。

森田)ただ、やはり遠方に住んでいる人でも東京への航空券や宿泊場所を一緒に予約してしまっている人たちは、諸経費の負担をどうするのかということが課題として残っているようです。

山本)チケットはこういう構想であれば払い戻しになるのですが、航空券や宿泊費などまで払い戻しの対象になるのかはわかりません。

森田)メールもいただいておりまして、東京都江戸川区の“しもだひさのぶ”さん「マラソンと競歩の札幌開催は決定までのプロセスが全くわからず、IOCには不信感しかありません。小池知事には今後は間違いなく東京都が一切の費用を負担しないことが本当なのか、今後はすべてを都民や日本国民にガラス張りとして費用の流れをはっきりさせて欲しいです。特に、予備費の使い方には要注意です」とあります。

山本)いまのご指摘は当然だと思います。IOCが高飛車にものを持ってきたことは否定できません。ただ、東京は暑さ対策をしても選手が大丈夫かという懸念は残ったと思います。

森田)それから、こちらはツイッターで“備前のラジオ小僧”さん「来年のオリンピックのマラソンと競歩の開催地、すったもんだの末に札幌に決まりましたね。都民の皆さんにとっては悔しい気持ちもあるでしょうが、私的には札幌で開催でも盛り上がっていくべきですね」。決まってしまった以上は仕方ないですね。

山本)盛り上げていきたいし、盛り上がると思うのですよね。なんせオリンピックの華ですからね。

フォト 2018年8月の北海道マラソンで札幌市街地を走るランナー=2018年8月26日 写真提供:共同通信社

今後のオリンピック開催にも暑さの課題

森田)ただ、今後どうするのか。東京の次は2024年のパリなのですが、パリも今年の7月、過去最高の42.6度という気温がありました。その後2028年はロサンゼルスです。

山本)ここはもともと暑いところですね。

森田)その後は東南アジアやアフリカの都市が関心を示しています。

山本)暑いところばかりですね。

森田)小池さんも言っていましたが、夏のオリンピックを北半球でやるのは限界があるのではないですか、見直した方がいいのではないですか、と。

山本)それを言うのであれば、前回の東京五輪のときのように秋に持って来るとか、オリンピックの商業主義を根底から見直す議論をしてみるとか……無理だと思いますが。

森田)そこまでできないのですよね。今後、オリンピックのトライアスロンや馬術も競技時間を前倒しということになっていますので、この辺の日程調整も出てきます。

山本)馬も暑さにへたりますからね。

森田)あと、この予備費の1000億とか3000億とか、この辺りの使い道です。

山本)しっかりと見ていかなければいけませんね。

ザ・フォーカス

FM93AM1242ニッポン放送 月-木 18:00-20:20


radikoのタイムフリーを聴く

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」